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50年以上生きてる初老鳥

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新しくて若くて内省的、これからの香港映画

新世代香港映画特集の2本、「私のプリンスエドワード」と「遠路はるばる」 その1 私が初めて行った海外旅行は香港で、90年代、齢は20代の半ばだった。こちらの存在にまったく気が付いていないかの如く、ものすごいスピードで向かってくる香港人を避けるのに右往左往し、男性からは笑顔を向けられ、女性(店員さんとか)からはけんもほろろの扱いを受けた。(実はそういう国は多いらしいけど、女性店員の「営業笑顔」をビジネスマナーとして受け取らず、少々自分に都合のいい解釈をする男性が少なくないらし

    • なんだちゃんといるんじゃないか、違うと思ってる人が

      中国ドラマ「ロングナイト・沈黙的真相」(2020年制作) iQIYI愛奇藝の迷霧劇場(ミステリー劇場みたいなニュアンスかしら?)というシリーズは華流ドラマの玄人さんの間で評価が高く、全12話という中華あるまじき話数の少なさもあって(助かる)、まずは気軽に…の気持ちで見始めた。 華流ドラマというと、若くて細くて白くて背の高いツンデレイケメン男主角と、若くて細くて白くて背の高い強気美女のワイヤーアクションと鬼のようにすれ違う恋愛古装劇、というイメージだけど、現代劇で、主人公厳良

      • 絶望に揉まれる星くずたちのおとぎ話

        香港映画「星くずの片隅で」(原題『窄路微塵』)を見てきた。 私の住む福岡は小さな街で、単館系の映画館は3つしかない。 そしてこの作品は、「ここ(想定の映画館一箇所)でやらなければ多分見られないなー」と思っていた映画の一つだ。 香港映画は、近年上映はされるけどあっという間に終わってしまう。この作品も、上映が決まるまで見逃さないよう、何度も映画館のスケジュールを確認しなくてはいけなかった。 そして上映日が迫ったタイミングで突然、今年東京や大阪で公開済みの他の2本の香港映画の上映も

        • 初老鳥の日記

          このnoteアカウントは、華流エンタメと大陸旅行と語学の情報収集のために作った。 何か書きたいことがあるとき、普段はX(旧Twitter)を使っているけど、あっちにスレッド死ぬほどつなげたりするのも面倒なので、せっかくだから読んだ本や映画、行ったライブなんかの感想も書こうと思う。 実は私は手書きの日記も書いていて、自分だけに向けた文章とはどういうモノか十分分かってる。だからネットで文章を公開するからには、やっぱり誰かに読まれることを期待しているのだ。 私のように、身近な人間

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