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ドラマ「ねぇ先生、知らないの?」

(ネタバレあり)

「ネタバレあり」と書いてありますが、誰もが予測できるネタだから、どのぐらいネタバレをしても大丈夫かなと思っています。

はい、2019年の「ねぇ先生、知らないの?」は少女漫画からドラマ化された定番の恋愛ストーリーです。タイトルの「先生」とは、漫画家の青井華(馬場ふみか)のことです。青井華は恋愛経験なしの女性として、少女漫画を描いています。ある日、青井華が美容室に入って、イケメン美容師の城戸理一(赤楚衛二)に髪を切ってもらいます。そして、二人は運命の出会いとして付き合い始め、幸せな関係になります。

私の妻は、一般的な恋愛ドラマのパターンをこう述べていますーー

”ドラマの冒頭部分で出会った男女が、結末で運命のカップルになります。もちろん、ツンデレの関係や、三角関係や、四角関係などは、ドラマの流れで欠かせないネタです。大体、第8話ごろ、ヒロインがある誤解のせいで、彼氏と一旦別れて、東京を去り、実家に戻ります。実家の親からあることを学んでから、ヒロインがもう一度東京に帰って、彼氏とよりを戻します。”

以上は、妻の「日本の王道恋愛ドラマの定理」で、「ラブジェネ」の時代からすでに私に教えてくれました。

「ねぇ先生、知らないの?」は、妻の定理よりもっとシンプルな展開です。実家の話もないし、三角関係の影響もより弱いですから、ドラマチックな展開がなく、結末を迎えます。でも、最近ネガティブなニュースばかりあるし、「真犯人フラグ」のようなドラマも伏線が多すぎますから、「ねぇ先生、知らないの?」を観るのは絶好の現実逃避です。在宅勤務の昼休みで、1話24分の「ねぇ先生、知らないの?」よりリラックスできるドラマはないと思います。

以上のコメントは皮肉ではなく、本音です。特に、イケメンの赤楚衛二の顔を観たら、男性の私の気分も良くなります。「チェリまほ」の役と違い、「ねぇ先生、知らないの?」の赤楚衛二は正真正銘のカリスマがある男性の役で、ストーリーでの人気女優まで彼のことに惹かれています。馬場ふみかのファンには申し訳無いですが、このドラマを観る時に、私は赤楚衛二の出番と彼の笑顔のほうに癒やされています。

純粋な恋愛ストーリーにはそれなりの魅力があります。現代人の恋愛では、年齢、職業、収入、趣味、宗教、価値観、様々な考慮が避けられないのです。きっと、昔の私の先祖は、条件なんかあまり考えず、純粋にお互いに惹かれて、子供を生んで、今の私がこの世にいるんだろうと思います。多分、進化論で説明したら、恋愛に落ちづらい人は子孫を残さず、恋愛に落ちやすい人はたくさんの子孫を残すことができるから、人類はもっと恋する生物になっていきます。

学生時代の私は、漫画をよく読んでいて、性格や行動が漫画の恋愛ネタに影響されていたかもしれません。自分の気持ちを抑えていて、そう簡単に告白することができないことはその一つです。そして、片思いをしていた同級生の女性と彼女の部屋にいて、彼女のメガネを「ねぇ先生、知らないの?」のように外したことが一回あります。でも、その時代の漫画は、その後のことや、「ご褒美」のことなどちゃんと描いてくれなかったので、その二人きりになっていた部屋で、なにも起こらなく、未練だけ残っていました。

ああ、「ねぇ先生、知らないの?」を観たら、おっさんの私も甘酸っぱい青春時代があったのだ、と思わさせられて、最高です。

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#赤楚衛二

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