戻れるかな タイムマシンのように〜『だから私は推しました』

良作連発のNHKよるドラ枠。7月クールに放送された「だから私は推しました」も例に漏れずの傑作だった。他人からの”いいね”とキラキラした生活を求めるOL・遠藤愛(桜井ユキ)が、自分に自信のない地下アイドル・遠藤ハナ(白石望)と出会い、オタク沼へと足を踏み入れる、、というあらすじ。昨今のNHKらしい、ニッチなテーマをかましてやろうという心意気が伺える。

物語は愛が刑事から取り調べされる中で回想として

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2019年夏ドラマ雑感

もう中盤に突入しつつあるけど、この夏のドラマについてのこと。

・だから私は推しました

まだ3作目なのに、名作連発のNHK「よるドラ」。オタク文化にフォーカスあてるのは局の得意技だけど、今作は面白さに寄せるより思いっきりサスペンスに振り切ってあって。このご時世、アイドルを描くならストーカーか共依存かってことになるんだろうなぁ。第2話の厄介オタクのところとか、なんともザワッとした。ああいうのがマジ

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2019年上半期ベストドラマ

5位 俺のスカート、どこ行った?

ゲイで女装家が主人公で、更に生徒が一人女装に目覚めるという展開が用意されていたけど、あくまでも、ただ君は君でいい、と広いニュアンスへと着地させることの大事さ。教鞭をとる者が主役なので、毎回教訓的なものはあり、それが割と力技もアリにしてしまえる設定なのが素晴らしい。隙はあるけど、コレで良いんだよ。日テレ土曜の学園ドラマ、かくあるべきだなぁ。

職員室の面々が充

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2019年6月の色々(シナリオアート×DALLJUB STEP CLUB×テスラは泣かない。/さよならくちびる/キイチビール&ザ・ホーリーティッツ×バレーボウイズ×yound×ハチマライザー/ウィーアーリトルゾンビーズ/ドレスコーズ/パスピエ/春ドラマ総括)

6.2 シナリオアート結成10周年記念10都市対バンツアー[Scene #6]-空白のスゴロクツアー-@福岡INSA(ゲスト:DALLJUB STEP CLUB、テスラは泣かない。)

1組目のダルジャブはシナリオアートのクローズドで内省的な世界観からするとだいぶ異色な組み合わせだと思うのだけど、場に囚われずにひたすらにアゲまくってて痛快だった。人力でこれやる?と疑ってしまう程にバキバキに構築され

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2019年5月の色々(ナナヲアカリ/どんたくミナトライブ/夢みるアドレセンス/ユニコーン/ラッキーフィッシュと浮かぶ夜/忘れらんねえよ×ネクライトーキー/BiSH/第1話)

5.1 ナナヲアカリ「ススメ!!しあわせ症候軍ツアー」@福岡DRUM Be-1

令和最初のライブは、完全初見なナナヲアカリ。ロック兄弟というニコ生の番組MCとして知っていて、楽曲自体は去年聴きはじめたばかりなのだけど、2018年ベストアルバムにも選出したし、秀逸な作家陣から曲を募り、自身のアイデンティティと合わせて歌唱するというこのスタイル。YUKI、木村カエラの流れを汲むSMAのお家芸じゃん!

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2019年4月の色々(YUKI/チュートリアル/世界は一人/こそぎ落としの明け暮れ/チョコレートプラネット/ACO Touches the Walls/溺れるクジラ/私立恵比寿中学/Mr.Children/レイザーラモンRG/春ドラマ雑感)

4.7 YUKI concert tour 2019 "trance/fome"@福岡サンパレス

ホールで観るのは初めてだったYUKI。2階席の横っちょにある1人掛けの座席ということで、しっかりとYUKIを視認できる距離。ありがてぇ。形状を意味するフォルムという意味を含みながら、「for me」のダブルミーニングでもある新アルバム『forme』。そのツアータイトルは変形の意味とともに、「トランス

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平成のベストドラマ31

平成ベストその②。原則、1クリエイターにつき1作っていう風にしたかったんだけど、ドラマはそれだと取りこぼしすぎるので、何名かの脚本家は2作品ずつ選出した。ゴールデンウィークにまとめ観して損はない30作を50音順に。そこに連ドラを観る文化を知った1作を加えて31本。

1.アオイホノオ

柳楽優弥ってこんなヤバイ俳優だったのか、、と目を見張る。凄まじく強い顔力。ホノオくんというクリエイターの芽吹きが

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貴方はシロさんの家のお台所を見たか。

『きのう何食べた?』の、待望過ぎる実写ドラマが始まった。

オープニングのケンちゃんの自撮り映像の尊さ!!
料理をするシロさん、画面に入り込もうとしてそれを邪魔をするケンちゃん、文句を言うように口を動かすシロさん……。
圧倒的な「日常の幸せ」がそこにはあって、幸せは人に見せるもんでも決められるもんでもなく、ただそこにあることに気づけるか否かなんだよゲイだってバイだってノンケだって独身者だってみんな

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2019年3月の色々(華丸大吉28周年/東京カランコロン/MOSHIFES./岬の兄妹/ばってん少女隊/TENJIN ONTAQ/Maison book girl/リーガルリリー×カネコアヤノ/afoc×夜ダン/F-X2019/眉村ちあき/ニトロデイ/冬ドラマ総括)

3.2 博多華丸・大吉 28周年記念公演

事前の出演者告知では、華大とパンクブーブー、バカリズムのみで、敬愛する升野英知氏を見れるならばそれだけで満足、ということでギリギリでチケット確保して行ったわけだけど、シークレット出演者の豪華さよ。

①藤原寛代表取締役社長による開会宣言(「全員アウト~」)
②Aマッソ「思い出」(2300人を前にトップ出番、とてつもない肝の据わり)
③さらば青春の光「医

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放浪カモメはどこまでも~『デザイナー渋井直人の休日』

平成最後の傑作であった。サブカル中年独身デザイナー・渋井直人(光石研)が、仕事と女性に翻弄され続ける様を描くドラマ。TSUTAYAプレミアムが制作に携わっており潤沢な予算があるからか、それとも俳優生活40周年の光石研の初主演作というバリューからか、25時台の作品とは思えないほど豪華で絶妙なキャストが集結。加えてサブカルチャーと結びついたスマートな演出は邦画/邦ドラマ好きなら確実に好きになるテイスト

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