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ドラマ「ソロ活女子のススメ」

ドラマ「ソロ活女子のススメ」は、2019年の同名エッセイからドラマ化され、出版社編集部の女性社員五月女恵(江口のりこ)が退社後の“ソロ活”を楽しむことを描く作品です。シーズン1は去年から放送されて、今シーズン2が放送されています。

ドラマ「ドラゴン桜」シーズン1を最近見た時、江口のりこのずっと前の2005年の出演に気づきましたが、江口のりこの民放連続ドラマ初主演と言ったら、「ソロ活女子のススメ」です。江口のりこのその後の「SUPER RICH」の主役と比べると、「ソロ活女子のススメ」のほうがもっと彼女のイメージに合っている気がします。「ソロ活女子」の無口な性格で、一人で時間を過ごす役のほうが、「SUPER RICH」での赤楚衛二と恋愛する役よりふさわしいと思います。

この文章は男女の平等に重点を置いていないですが、作品のタイトルから見れば、女性の方が元々「ソロ活」がちょっと気まずいと思うことを、ほのめかしているようです。社会人になってよく出張している男性の私は、ドラマの「ソロ焼肉」や、「ソロ水族館」や、「ソロプラネタリウム」や、「ソロアフタヌーンティー」など、平気でやれます。私のやり方に対して、十数年前に私が彼女に「ソロ映画」を押し付けたら、彼女に「女性にとって変なこと」だと言われました。でも、知り合いの中で、「ソロ旅行」でアジアからアメリカまで訪ねる女性も少なからずいますから、今の世代で、作品のタイトルを「ソロ活女子のススメ」から「ソロ活達人のススメ」に変えても大丈夫かなと感じています。

「ソロ活」の楽しみは、「ソロ」とどのぐらい関わっているか、ちょっと考えてみました。例えば、「ソロプラネタリウム」なら、暗いし、鑑賞する途中で話し合うことも難しいから、ソロかソロではないか、そんなに関係がないと思います。でも、「ソロ動物園」や「ソロ水族館」なら、自分の好みであっちこっちで見ることができますから、デートや家族でいくよりも、ソロのほうがもっとアトラクションそのものを楽しめるかもしれません。「中華料理」の場合は、みんな一緒に行って、たくさん注文して食事を分けて、色んなメニューを味わえるのは私の地元の常識ですが、ドラマが紹介してくれたお店「旬遊紀」のように小さなサイズの中華料理を用意してくれたら、「ソロ」でも構わないと思います。もし、ドラマの五月女恵のように、期待しているのが中華料理の「回転テーブル」なら、一人で楽にテーブルをぐるぐるできて、「ソロ」のほうがより楽しめます。

私にとって難しいソロ活と言ったら、ドラマの「ソロフレンチ」でしょう。食事時間が長いし、雰囲気が硬いですから、ソロ活でチャレンジすることは無理だと思います。でも、去年三つ星のレストランを訪れた時、隣のテーブルの女性が1人で2時間半の食事をしているのを見かけました。コースとコースの間に彼女は本を読んだりして時間を過ごしましたが、そこで本を読むのはもったいないかな、と私は勝手に評価しました。

今どきはSNSがあるから、「ソロ活」が少し簡単になりそうです。「ソロ映画」を見終わって、すぐに友人と話し合えなくても、ネットの掲示板にたどり着いたら、意気投合する映画ファンが見つかります。そして、わざと難易度が高いソロ活にチャレンジして、SNSにアップして「いいね」を求めたら、それはもう「ソロ活」ではないかな、と疑問が浮かびました。「ソロ活」とは「積極的にひとり時間を楽しむこと」ということで、SNSで他人と繋がったら、もう「ひとり時間を楽しむ」ではないのではないでしょうか。

もちろん、「ソロ活」だからこそ、私が批判する立場ではないことに気づきました。男子か女子か、ソロか付き合いか、SNSにアップするかしないか、自分なりに楽しめたら、それでいい、というのがソロ活の極意だと思います。

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