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オリコン史上初の快挙!

…なんてキーワードがある日X(旧Twitter)のトレンドに躍り出た。気になって覗いてみると、とある男性アイドルグループがデビューから14作連続初週売上30万枚超えとのこと。これには驚いた。何に驚いたかって?“たったの30万枚”でオリコン史上初の快挙なんて持ち上げられる現状に、だ。今から30年前…90年代前半に100万枚、200万枚売れてミリオンセラーを連発していた時代と比べるとかなりショボい数字だ。日本の音楽シーンはここまで廃れてしまったのか…と。広い視野で見れば、むしろこの時代が異常だったという声もある。いわゆるCDバブルの時代だ。インターネットが普及する前は娯楽も限られて繁華街でなくても街にCDショップが溢れていた。TVの音楽番組もベストテン、トップテン、夜ヒット、Mステ、Mフェア…etc.各局華があった。人気ドラマやCMなどのタイアップが付けばバンバン売れ老若男女サビだけでも認知できる曲で溢れかえっていた。それがどうだ?今はTVを付けても(元々TVは観ないが…)「あっいいな」と思える曲に出会える機会は少ない。要するにタイアップが弱い…そんな印象を受けるのだ。サビをキッチリ聴かせてくれるCMがない。地上波の映画番組もエンディングテーマをぶっ切る。そんな風潮が音楽離れを生んでいる。特にこれといった人気ドラマのタイトルも挙がらないし(ちなみに少し前に流行った半沢直樹は主題歌ないし、記憶に新しいのは逃げ恥の星野源「恋」だろうか)ひと昔ふた昔前に比べて老若男女に浸透する曲は減っていると思う。(お前の視野が狭いだけとツッコまれそうだが…)強いて挙げるなら人気アニメ「推しの子」主題歌、YOASOBI「アイドル」が健闘していると言った具合か。こちらはYouTube Musicの人気チャート上位に入ってるのでアニメを知らなくても嫌でも分かる。最近はアナログ盤までリリースされたようだ。今はCDの売上枚数よりストリーミングによる再生回数の時代なのだ。時代の趨勢には抗えない。その結果、「30万枚でも大ヒット」と言われるようになってしまったわけだ。私が10代〜20代だった頃はCDを買いまくった。

画像はその一例…「懐かしい」と感じた方は同世代

買うお金がない場合はレンタルで済ませた。しかし今の若者はCDを買わない。かつてのレンタルショップも利用頻度が落ち軒並み潰れる時代だ。高齢化が進むに連れCDを買う層も主に40代以降と限られてきたからメーカーも嬉々としてその層をターゲットにした旧譜タイトルのリマスター商法を展開する。ビートルズ、大滝詠一、山下達郎…etc.といったベテラン勢がチャートインするのもこの層がぶ厚いからだろう。しかもこのファン層は自分世代のみならず子世代、孫世代にまで波及するから強い。ここまでとダラダラ書いてきて話の着地点に困惑するが、オリコンチャートがどうなろうと有名無名問わず自分が好きな音楽をひたすら聴くだけだ。その独自的価値観で30年近く聴き続けている。

以上、キンプリとすとぷりの区別付かないアラフィフおじさんの戯言でした。
(Threadsで一気に書ききれなかったので全文をこちらにも載せます)

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