学習タイプ

学習する力 【視覚型】

文字を覚えたり、記号やマークを覚えたりするのが早く、視覚的てがかりを多くすることで学習力は高まります。
暗記する勉強が得意になりますが、視覚的情報という確固たる具体的な情報を目で確認してしまうために、視覚的に学習しているものに対して自信が強くなり、言葉で修正したり補足したりしようとしても、柔軟に受け入れにくいところがあります。

理論的で頭でっかちな人になりやすく、聴覚型が弱いと言葉にして説明したり対話したりすることが苦手で、強引で頑固になってしまうこともありますので、子育てでは後題で書く「自己感情認識」を高めると共に言葉で言い表す力を高めていくと良いでしょう。
視覚型の人が持っている理論を言葉で上手く説明できるようになると、人の上に立てる人間に向くようになります。

もともと絵本好きは多く、絵本をたくさん読んであげるだけでなく、その絵本をもとに会話をすることで聴覚型も強化していってあげましょう。

言葉の成長は、視覚型が強すぎると遅れやすくなるため、シンプルな視覚情報と音を合わせて教えていくと良く、物の名詞や色の名前を覚えるのを得意とします。

言葉を使い始めた頃は、「見て見て。」と見るように促したり、気を引こうと視線に入り込んでくる行動をします。
また、自分ルールを作ってしまう子もいて、主たる養育者がそのルールの通りに動いてくれないと怒ったり、強制したりすることがあります。友達とのやりとりにおいても、周囲も分かりにくい自分ルールでもって怒ることがあるため、怒ってやったことを叱って否定するのではなく、ルールの作り方が良くないこと伝え、周囲にも受け入れてもらえるルールを作れるようにしていけると良いです。

視覚型が3番目にある子の場合、言葉による理解は高いのに決まり事やルールを守れない、覚えられない、理解しにくいといった特徴があり、小さい頃は発達障害を疑われたり、大きくなってからはやる気の問題とされたりして、正しく理解してもらえていないがためにストレスを感じる対応を繰り返されて潰されていくことがあります。
視覚型が3番目にある子で、このような問題がある場合、聴覚型が上にあるため言われれば理解出来るのですが、その場限りの理解になっているので、決まり事やルールとして覚えられるようになるためには、学習する力としての視覚型を高めていってあげることが必要です。
大きい子の場合は、視覚認知トレーニングやビジョントレーニングでも改善が可能ですが、小さい子の場合はこういったトレーニングがなかなか難しいため、トレーニングではなく遊びの中で視覚情報(聴覚情報は使わず)で、考えて理解する練習が出来ると良いです。言って教えるのではなく気付かせる関わり方の工夫が必要になってきます。

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