ニセ共感覚

幼少期のあたしには共感覚があった。
文字に色が見えるとかそんな有名なやつじゃない。

人の顔を見たときに脳内で音や文字の羅列が出てくるという
聞いたことがない共感覚。

習い事の友達は パパラパン だったし、
近所のお姉さんは ワウルマ だったし、
パン屋でアンパンマンパンをくれた人は
文字に表せないけれど
確かにあの音だ、と今でも記憶している音が
割り当てられていた。

しかし小学校に上がる頃、
これはその人に対して失礼なことなんじゃないかと
辞めてしまった。

共感覚という
ある種本能的なものを
辞められるのかという疑問もあるが
どういうわけか
辞めることが出来た。

共感覚
失っちゃったよ~~~~~~~

今も残ってたら
珍しい人だったのによ~~~~~~

悔しい。
失った共感覚を再度取り戻す方法を
探しています。