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研修医2年目が考える初期研修病院を選ぶ際のポイント

こんにちは。
研修医2年目のChiruです。

初期研修が始まって1年が経ちました。
もう1年!?と思う反面、
まだ1年かぁ、とも思います。笑

今回は実際に1年間働いてみて分かった
初期研修の病院を選ぶときのポイントをお話します。
前回の記事↓と合わせて参考にしてみてください。(被っている内容は省略しています。)


重要視すべきポイントは次のとおりです。

・医師の年齢層と後期研修医がいるか

上級医の年齢層を見ておくのは大切かもしれない
と最近感じています。

私の病院は平均年齢が高く、若手は少ないです。
その分みんな穏やかで丁寧に教えてくれますが
「エビデンスやガイドラインに沿った治療」
というより
「長年の経験則で進める要素」
が強くあるように思います。
西洋医学はどんどんアップデートされていくので
今は昔と違うという場面が多いです。

私たち研修医は基礎を学ぶことが大切です。

経験則や感覚的なものを頼るのではなく
まずは型通りの知識が必要なのではないかなと
私は考えています。
その点ではある程度経験を積んだ
程よい若さの指導医の方が
しっかり型通り教えてくれる印象があります。

若い先生の方が何でも聞きやすいですしね。
後期研修医の先生は初期研修終わりたてなので
私たちの気持ちをよく理解してくれて
知識も豊富なので
何でも聞きやすいです。

病院見学に行った際は
医師の年齢層と後期研修医がいるかどうか
チェックしてみてください。

・就業時間

出勤時間と帰宅時間は確認しましょう。
帰宅時間だけに目が行きがちですが
朝の出勤時間も重要です。
朝にカンファレンスがあるなら
7時台には出勤することになりますし
朝研修医が採血することになっている病院なら
出勤時間は6時台です。(5時台のことも。)
退勤時間も、もはや18時や19時から
カンファレンスが始まるなんてこともあるので
1日のスケジュールはしっかり聞いておくべきです。

・当直時救急医は常駐しているか

当直中の上級医が救急医なのか
内科・外科の先生なのかで
だいぶ変わってきます。

内科・外科の先生が交代制で当直する場合
それぞれやり方や方針が異なりますし
コンサルトしにくい先生の場合
当直中に更なるストレスもかかります。

その点、救急医が当直してくれると
専門の先生にコンスタントに
教えてもらうことができるので
型通り身につきやすいです。

私の病院の当直は救急医ではなく
内科・外科の先生が交代制で行なっています。

先生により質も方針も異なるため
同じ状況の患者さんが来ても前回と今回で
全く治療法が違うなんてことも良くあります。

私はもしまた初期研修先を選ぶのであれば
当直時でも救急医が常駐している病院を
選ぶと思います。

病院の規模が大きいほど救急医の人数も多いので
当直の際に救急医がいる可能性が高くなります。
病院見学の際はその点に注目してみるのも
良いかもしれません。
その分、超重症患者さんが運ばれてくる
3次救急であることがほとんどで
忙しいこと間違いなしなので
自分がどこまでやりたいのかと相談して
決めてみてください。

・当直の仕事内容

私は仕事内容はノーマークでした。
救急当直だけが夜間当直の仕事と
学生の時は思っていたのですが
病棟当直というものもあります。

救急当直は
救急搬送患者や夜間の外来患者さんの対応
病棟当直は
入院患者さんに何かあったときの対応です。

病棟当直と救急当直が別の病院もありますが
救急をやりながら病棟からの呼び出しにも
対応しなければならない病院もあるようです。

私の病院では研修医は救急当直だけですが
救急車の対応しながら
入院中の急変患者にも対応するのは
想像つかないくらい大変だと思います。

希望する病院はどんな体制なのか
病院見学の際に聞いてみてください。

・院外コールやオンコールの有無

院外コールやオンコールがあるかないかで
勤務後のQOLが変わってきます。
私は学生時代、
院外コールやオンコールがあるということすら
知りませんでした。

院外コールは
自分の担当患者さんに何かあったとき
祝日であろうが深夜であろうが
電話がかかってきます。

先程病棟当直で
「入院患者さんに何かあったときに対応する」
とお話しましたが
当直医は日中見ているわけではないので
方針がわからない場合や対応に困る場合には
主治医が呼ばれます。

病院に行かず電話越しの指示だけで
対応できることもありますが
対応困難の場合はいかなる時間であっても病院に行かなければなりません。

オンコールもほぼ同様ですが
オンコールは緊急手術や緊急カテーテルが
行われる際に呼ばれます。
オンコールはローテートする科によって
頻度が違いますが
脳外科、外科、循環器内科が主に呼ばれます。

いつ呼ばれるかわからない状況は
日常生活の不自由が少し増えるなと
私は感じています。

以上が私が1年を通して感じたことです。
研修医はとっても忙しく大変ですが
それと同時に出来ることが着実に増えていくのが
楽しくも感じます。

皆さんも
お気に入りの研修病院が見つかると良いですね。

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