見出し画像

1/11/2024

僕は壮絶な人生の渦の中にいる。
たくさんの人に出会い、たくさんのことを経験した、約2年間の東京での生活。

渦の中はとても暗く、冷たく、流れは急で、僕の後ろ姿が見える。その姿は背後からでも満ち溢れるほどのオーラに包まれている。

まだ20代前半の僕。
根拠のない自信がどこからともなく、井戸の湧き水のように溢れ出ていた、僕。

何者にでもなれると信じてた、僕。
僕の生きたいように人生が進むと思っていた、僕。

今、25歳になり、目の前のことを整理する、僕。

東京で就職すると豪語し、上京した僕。

冬に上京し、翌年に池袋でぼったくられる僕。

歌舞伎町を歩いていると、通行人に喧嘩を売られ、右手の親指を噛まれ、爪が全部剥がれ落ちた僕。

ゲストハウスのアルバイトで右手の甲をガラスで切り、初めて縫合した僕。

喫茶店の隣のお兄さんに、話しかけられ、文学のフリマで出店する僕。

仕事に精を出そうと、仕事を一つに絞るが、
2023年から2024年の年末年始にかけて、色々と経験する僕。

生きるのは大変なんだな、と思う僕

シティーボーイを目指して「池尻大橋」に引っ越す僕。お酒はあまり飲まない僕。

そして、その家がとても寒く、ダイニングテーブルに座り、このnoteを書いている僕。

僕が見ていた何者にでもなれると思っていた20代前半は、幻想のような、教会から差し込む一筋の光のような眩しさに包まれていた。その姿は今はとうになく、何者にもならなくていい、僕は僕のありのままでいればいんだ。という自己肯定を高めてみるも、それは僕の中で「甘え」ではないのか、と疑問を抱く、僕。

今、僕は明日は我が身の状況に立っている。

出来ることなら、代わりたい。

渦の中にいる僕と代わりたい。
代わって欲しい。

そう思いながらも、
明日も生きていかなければならない。

明日が来ることは幸せなことだと思う。

毎日を淡々と過ごせることも、すごい嬉しい。

だけど僕は、根拠のない自信を体の内側から湧き出せていた、あの時の僕ではなくなっている。

渦の中の僕を見て思う。

何者にもならなくていい。
ありのままでいい。

そう、僕が僕を認めて、許してあげないと、
明日からまた辛くなる。

今はただ、目の前の仕事のことを一つずつ、整理する。


その上で、僕は明日も生きる。

1/11/2024



いや、僕はきっと、
何者にもなれなかった哀れな僕の後ろ姿を、
じっと眺めている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?