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馬の博物館へ行ってみた


急にぽっとあいた休日。誰とも会う約束もない日。

家でBLマンガを読みふけるのも悪くないのですが、せっかくなのでいつもと違うことをしてみようと、掃除をしながら考えてみたところ、そういえば行ってみたいとこ、あったなと思い出しました。

それは、根岸森林公園にある、馬の博物館。

馬にものすごく愛を感じているわけではありませんが、前々から興味があったので、行ってみました。

今回は馬の博物館が、予想以上におもしろかったことをまとめてみました。

馬の博物館、根岸森林公園ってこんなところ


「公苑」の字がステキ

馬の博物館は、JR根岸駅から横浜市営バス21系統に乗り、約7分のところにあります。

他には桜木町から市営バスに乗るなどのルートもありますよ。

馬の博物館がある根岸森林公園は、かなりの坂の上にあります。徒歩で行くととんでもないことになるので、バスか車で行くのがおすすめ。

バスに乗って、改めてわかったのですが、横浜って坂が多い街です。

根岸森林公園は元競馬場。横浜に住んでいた外国人居留者の娯楽として作られ、今は公園になっています。

入口からだと広さはわかりにくいですが、公園内に入ってみるとその広さに驚きます。

博物館のある門の前からの眺めはこんな感じ。


歩道が広いっす

なんとなく広そうなのは、おわかりいただけるのではないでしょうか。
公園の話はまたあとで。


根岸森林公園自体は広そうな感じですが、馬の博物館の入口は、割とコンパクト。

歩道に対してこの入口


この入口だと展示物はさして期待できないような・・・(失礼)。
入館料は大人100円。中高生は無料の日もあります。

ま、100円なら行ってみるかってことで、中に入ってみました。

予想よりも充実した展示


あの入口でこの馬です


中に入ると白馬と売店がお出迎え。白馬ちゃん、なかなかの迫力です。


一等スタンド貴賓室の入口。

文化遺産的なやつが売店にぬっとあります


この場所が競馬場だったことを連想されせる展示物のひとつ。

コインロッカーと売店の売り物の間にいきなりあるのがナゾです。アールデコ調を思わせるドアの向こうには、華やかな外国人たちの社交場があったんだろうなと想像できます。

このフロアでは、根岸競馬の歴史についての展示。

思っていたよりも広い!


優勝カップもあったり。

カップの彫りが美しいです


JRA競馬で活躍した馬の名前があったりで、ちょっとなつかしくなったり。トーカイテーオーとかシンボリルドルフとか、オグリキャップなどの名前を発見し、いたいた!昭和の名馬!わ~、懐かしいなどと思う(トシがバレますな)

このフロアだけなのか?と思ったら、奥に階段がありました。

なんともミステリアスな造り


1階なのかと思っていたら、入口は2階だったようです。

降りてみると、展示室が3つと休憩所とかなり広々。

最初の展示室には馬の絵やこんな感じの騎馬があったり。

馬がなかなリアルです

昨年放映されていたNHK大河ドラマの『鎌倉殿の13人』的なやつ。
昔の馬、思っていたより小さい気がするのは私だけ?

明治天皇が乗られていた馬車があって、意外なものに出会えました。

年代を感じさせる馬車


当時の最高級の造りだとは思うけれど、この車輪と道の悪さを想像するとケツが痛くなってきました。

昔の人はこんな馬車で移動してたんかいと思うと、頭が下がります。


とはいえ、馬車に乗れる人は高貴なお方に限られていたので、身分の差を感じます。

庶民は基本、徒歩移動だもんね。

明治天皇が乗られていた馬車の次に、急に庶民的ゾーンがきます。
なんか、こっちのが落ち着きます。

厩舎のある家の模型

馬のいる家の古民家の暮らしを再現。

入るとリアルなお馬ちゃんとニワトリさんが、いきなりおののくのでビビります。

また馬とニワトリが超リアルです


昔は厩舎と家がいっしょになっていたことを示しています。飼っている馬が少なければ、合理的な造り。

厩舎の反対側に人の住まいがある


厩舎と人が生活するスペースが対面式になっているのは案外よいかもな、なんて思ったりしました。


続いて、この日やっていたテーマ展。


「直良信夫・林田重幸 旧蔵コレクション公開」で、馬の骨が並んでいます。

馬の歯や足の骨


直良信夫は考古学者。林田重幸は日本在来馬の研究第一人者。日本の動物考古学のパイオニアでもあるおふたりが発掘したもの。

恥ずかしながら、おふたりのことは知らなかったけれど、貴重な展示
であることはわかります。

頭蓋骨もこうしてみるときれい


骨もきれいに残されています。

続いての展示室の前にドンとあった、馬車。

本やマンガで見るタイプの馬車


さっき見たやつより高級感ありますなぁ。

この馬車はさっきの馬車よりも後に造られたものなので、車輪もゴムがついています。

近づくこともできました。中はこんな感じ。

ゴールド系のファブリックがゴージャス


内装は『ベルサイユのバラ』って感じです。在日の外国人大使が乗っていたようですが、こっちはさっきのより乗り心地はよさそう。でも狭くて足は延ばせない感じがあります。

昔の人は大変だったんだなぁと、シミジミ。

続いて、馬の進化についての展示です。

馬って最初小さかったのね


古代から現代までの馬の進化や馬の特徴や身体能力、馬からできているものなどが展示されています。

馬ってすごいのね


100円にしてこの展示とは驚きです。

私が行った日はコロナ・ウィルス感染症対策中のため、マシン体験などはできませんでしたが、通常時は模型の馬に鞍掛けしたり、馬力を体感できたりなどするようです。

日本に古くからいる在来種の馬の骨の展示もありますよ。

こうして見ると品種がわからん(汗)


馬と言ったら競馬で走っているサラブレットくらいしか思いつかなかったですが、こうしてみるといろんな馬がいるんだなぁと改めて知りました。

その地方によって、顔も体系も微妙に違う。

人もそうだけど。

みんな違っていいんだなーと思いながら、博物館を出るとポニーが。

芝に夢中でこっちを向いてもらえませんでした


入口前の広場に放牧されているのは、時間が決まっているようです。ポニーを見られたのは、ラッキーでした。

元競馬場公園がめちゃめちゃ広い

走り出したくなる広さ


せっかくなので、根岸森林公園を歩いてみることに。

公園内には厩舎と馬場があります。

馬場も広い


乗っていいのか、迷う馬の置き物


遊具ではないと思われますが、デフォルメされた馬が馬場の近くにあったので、馬目線で撮ってみたり。


奥の緑の屋根の建物が厩舎


置き物の馬がリアル馬を眺めるってこんな感じかい?

曜日や時間帯によっては馬が馬場を歩いているところが見られたり、お食事タイムの手伝いができたりします。

馬好きの人にはたまらんな。

特に馬ファンでない私もちょっとやってみたいと思った次第。今度はちゃんと時間帯を選んで馬場にいるポニーちゃんを眺めに来よう。

馬場を後にして、公園内に入って見ると空が抜ける~。

芝生が気持ちよい


横浜にこんなに空が抜ける公園があったとは知りませんでした。お天気がよければさらによかったのですが、あいにくの曇り空。それでも久々にこんなに大きく広がった空をみたかも。

ぐるっと回れるよう歩道があったので、元競馬場を歩いてみました。
競馬場って平坦なところにあるイメージですが、ここは山を利用しているのでアップダウンがあります。

大きめの池もあります

のんびり歩いても20分ほどで1周回れます。これは散歩コースに持ってこいですな。

いろんな梅がまとめて観られます


梅林で写真を撮る人がいたり、ワンちゃんを思いっきり走らせる人がいたり、テントを張っている人がいたり、人それぞれ楽しんでいるようです。

BBQなどはできないのと、食べるものを買うところが近所にないですが、事前に準備してくれば、ちょっとしたピクニックはできそう。

何と言っても芝生がデーン、空がドーン!と見えるのが気持ちよい~。この日はめちゃめちゃ寒かったのですが、気持ちはよかったです。

思い付きでふらっとやって来たけれど、思いのほかよい場所に遭遇し、大満足。今度はちゃんとポニーちゃんと会える時間をチェックしてから来ようっと。

まとめ

横浜市中区にある根岸森林公園と馬の博物館は、予想よりも面白いところでした。

馬の博物館は入館料100円にして、充実した展示品に出会える、馬のことも学べる場所です。近所の子どもたちも見かけました。大人でも充分楽しめる展示でしたよ。

横浜のしかも中区の陸地にこんなに空が広い場所があったとはと、久々に感動。長く横浜に住んでいますが、まだまだ知らないところがたくさんあるなと思いました。

お近くに来られた際は、ぜひ行ってみてくださいね。

馬の博物館・根岸森林公園
住所: 神奈川県横浜市中区根岸台1−3
電話番号:045-662-7581
休館日:月曜日(祝日・振替休日は開館し、直後の平日を休館)
入館料:大人 100円 小・中・高校生 30円
障がい者手帳をお持ちの方 無料(介護者は原則1名半額)
※毎週土曜日は、小・中・高校生の入館無料
アクセス:横浜市営バス「滝の上」下車すぐ
・JR根岸駅 2番乗り場から[21系統・桜木町駅前行]乗車(所要時間:約7分)
・JR桜木町駅 6番乗り場 又はみなとみらい線日本大通り駅1番出口 日本大通り駅県庁前バス停から[21系統・市電保存館前行]乗車(所要時間:約25分)
・JR横浜駅東口 7番乗り場 又は京急線日ノ出町駅 日の出町1丁目バス停 又は市営地下鉄伊勢佐木長者町駅 伊勢佐木長者町駅前バス停から[103系統・根岸台・本牧車庫前(御所山)・根岸駅前行]乗車(所要時間:約35分)

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