見出し画像

「マスクとか言ってる時じゃない」と言う謎。

戦争や虐殺の中、さらにその中で感染症で死んでいく人がいる。

感染症対策を意識せずとも守られる環境にいる人は世界にどのくらいいるのだろうか。
概ね誰でも衛生的な環境で、すぐに医療にも繋がれる。
はずだったが、今の日本ではそれもままならなくなってしまった。
感染症予防にゆるい政策、対策。そうしてトリアージされる事も仕方ないと言わなくてはいけない社会の空気に、政治家ですら飲み込まれている。
コロナの5類化に反対していたはずの政治家もいざ5類になり厚労省が公式に「マスクは個人の判断」と規定するや否やマスクを外し感染拡大に貢献する。
様々な問題が起きるたび、隠蔽、改ざん、真っ黒な書類で全てをごまかしてきた政府を、コロナ対策だけは鵜呑みにできるのはなぜなのだろう?
こんな素朴な疑問に答えてくれる政治家はいない。

被災地でのマスクについて声をあげると、ウクライナやパレスチナを引き合いに出して、今はそれどころじゃないと発信した人物がいる。
権力者の横暴によって戦争を強いられる、一方的に虐殺されている人たちを引き合いに出すという倫理のかけらもない人物と言える。
戦地、占領地では、マスクどころか食べるものもない、届けたくてもそれすらままならず、優先順位は厳しくなるでしょう。
マスクなんかより、ではないのだ。かろうじてマスクがある人はマスクしている写真もある。
手足を麻酔なしの状況で切断せざる得ない時に、マスクは後回しだろう。でも、本来、その手術する時において平時であればマスクをしているはずだ。
なくてどうしようもないからしていないだけだ。

私は手術を受けたことがあるが、その時は何度も担当医には「風邪にかからないように!」と念押しされた。
うっかり風邪をひいてしまったら、手術は延期になる。
風邪ですら、だ。

シェルターの中で息をひそめるしかない戦地、ベットすらまともになく廊下の地べたで手術をせざるを得ない占領地。

それを引き合いに出し、日本の被災地での感染症対策への声を抑え込もうとする愚行。
災害地ではせっかく命が助かったのに、その後の環境の悪さで感染症でなくなってしまったという話がある。
そんな話を知らないのか、知ってて知らぬ顔をするのか。

支援物資を届けられるという人や企業、避難環境を良くできる手立てがあるにもかかわらず、「それよりも〇〇だろ!」「命を優先しろ!」という謎の罵声がSNSに飛び交う。それがあたかも真っ当な意見のように後押しする著名人やインフルエンサーの発信。
感染症が広がっていると言いながら「コロナは」「マスクは」と、言わないメディア。

避難所生活の中、食べられなかったり、ストレスがあったり、疲れてしまっていたり、そうやって免疫が落ちていけば感染症にかかるリスクも平時よりも上がる。
かといって、すぐに医者にかかれるかもわからない、感染リスクが上がっても隔離できる場所もない、そうこうしているうちにどんどん広がっていってしまったらどうするのだろう?
震災以前でも、医療逼迫アラートが普通にタイムラインに流れるようになったコロナ禍。
あらゆるデータや研究がおざなりにされ、感染実態や死亡者数すらまともに分からない状況で、どうやって「コロナは風邪、大丈夫。」と、思えるのだろう。
勘か?感性か?お気持ちか?

「マスクなんかより命優先!」というセリフも何度か見た。

何をいっているのか全くわからない。
もはや日本語なのかもわからないくらいにわからない。
コロナは絶対死なない病気と思っているのだろうか?インフルですら、何だったら風邪ですら死ぬことがあるのに。
繰り返すが、被災地で平時と同等、平時以下の対策しかできないなら、それは”殺しにかかっている”ということです。

同じ国、地続きの場所、そして支援に向かえる環境がありながら、戦地や占領地と同じにしてどうしたのだろうか?

届けられるならウクライナにだってパレスチナにだって、マスクも空気清浄機も、消毒アルコールも届けてあげたい。
感染症が出ているという報道あったよね。
でも届けられないんだよ。
食料もない、病院は破壊される、マスクより優先すべきことが山のようにあるから。

でも、同じ日本国内になら届けられるじゃないか。食料や水を届ける人がいる。
まだ全員には行き渡っていないかもだけど、たくさんの人が動き出している。
「マスクや空気清浄機を持っていけますよ!」といってくれる企業までいる。
食料と水と同じくらい衛生品は避難所には必須だと思う。
助かった人たちが、ギリギリに生きるためのものだけではなく、こういった災害時でもきちんと人権が守られなくてはいけない。
命と暮らしがきちんと守られなくてはいけない。そうでなければそれは戦争そのものだ。

非常時だから限られてしまうこともあるだろうけど、できるだけのことを国や行政はしなくてはいけないと思う。
そして、それをちゃんとするよう声をあげ、国や行政に動いてもらえるようにしないといけない。
な、はずなのにその声を打ち消し、支援をさせまいとする人たちがいることにめまいを覚える。
少なからずそれが政治クラスタと呼ばれる(そして政治家にも)人たちにもいることが残念でならない。
感染症対策も権利の一つだと思う。

震災は、戦争や虐殺のような人為的なものではない。自然災害だ、ただし、ここから先は誰かのさじ加減で人災に変わってしまう。
そうさせてはいけないし、加担してはならない。
今の日本、被災地に向けてマスクをしていく、届ける、それはどれほどの困難なことだろうか?
引き合いに出すのであれば、改めて戦場や占領地とその点を比べて見て欲しい。
冷静になって落ち着いて考えてほしい。あなたが何を優先してを考えているのか。

国もメディアも行政も感染症対策のマスクを言わない。マスクせずに現地へ向かう。発信する。それどころか「コロナ」の言葉すら言わない。
そんな中、「被災地の感染拡大防止のためにマスクをしましょう」と野党政治家がやってみせれないでどうする、と思う。
今やっているのはむしろ政府のマスク外し、コロナ隠しの後押しじゃないのだろうか。
批判されて当然だと思う。

日本全国でコロナの感染者数が増加しています。
そして被災地ではコロナはもちろんノロなどの感染症が広がり始めています。

日本国憲法第二十五条
(1)「すべて国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」
(2)「国は、すべて の生活部面について社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」

某所にて。5月8日以降も当館では、常時マスク着用をお願いしております。のポスター

ちまこの日常をバージョンアップして立て直すざっくりプロジェクト!読んで面白かったな、なんとなくちまこを応援してやろうかなと思ったらよろしくです*^^*