あたしはここ最近「誰にも、どこにも投票したくない」という気持ちと向き合っている。

SNSで繰り返し書いてきたが、政局だけでも物を見、SNSの言説に流されながら、支援団体の顔色を伺い、勝つためだけに大事なことも、小さな事と目を瞑る、声をあげれば黙らそうとする、そういった状況にもう随分とうんざりしている。

「変わらなきゃ、変えなくちゃ。」
そう思って政治にコミットしたものの、がっかりして、絶望して、人によってはボロボロになって去っていく人を何人もみたし、反動でネトウヨになった人も見た。

それは一体誰のせいなのか。

そんなことは改めて書かなくても大抵の人がわかっているのではないだろうか。それでも、「変えなくちゃ」に駆り立てられなんとか踏ん張っているのだろうと思う。
現に、こっそり話せばいくらでも愚痴は出てくる。
表で書けば「中で解決しろ」「敵を利する」と自然発生的にあちこちから圧がかかる。

まず、変わらなきゃいけないのはどっちだ？

現政権は確かに碌でもない。
だから、政権交代の他打つ手はないのかも知れない。
確かにそうだなとも思う。
だがしかし、誰と交代するのか？

どんなに立派な政策があっても、どんなに優しい政策に見えても、それを叶えるために「鼻をつまめ」「細かいことは黙ってろ」「あっちよりはマシだろ」「他に頼る党はないだろう。」
そう言う態度はDV野郎と何が違うのだろうか？

今政権交代ができたとして、その先にある状況には想像がつく。
これまでだって大なり小なり結果が出るたびに繰り返し同じことが起きてきただけだ。
通ったらあとはなんとなくこっそり知らん顔。黙ってればいい。
一見大きい声に見えても少ない声など取るに足らない。
そう言葉にしなくても、態度でしっかり示してきたではないか。

ここ数年、政権批判する人間はそれなりにいるのだからと、それはそちらに任せ、交代しうる野党に今のうちに襟を正していただきたい。政権をしっかり担える、そして小さな声もちゃんと聞く政党、政治家になっていただきたいとコミットしてきたつもりだ。

その結果としてはある意味惨敗かも知れない。
やり方が悪い？もっと優しく言え？時間をかけてコツコツと？敵を利する？

いや、その結果が今じゃないのか？と思う。
あたしが選挙にコミットしてきた年数10年目。結構な年月だと思う。
向き合い続けてきてコミットして、見続けてきた上でたどり着いてしまったのがイマココ。

良くも悪くもコロナ禍のおかげで色々なメッキが剥がれた。
メッキの下は錆だらけだった。
どうしたらいいのか。錆は落とさないとどうにもならない。
それに気づいたから、コミットの仕方を変えて、錆を落とすために一生懸命、削ってきたつもりだ。

やり方が不味かったのか？同じ思いの人と繋がることはできてきたが、本丸は相変わらずだ。
もちろんその中で戦い続けてくれる人もいる。
だからそのことから手を引くつもりはない。

ただ。
選挙に関して言えば、よりマシな方を選んで推し進めていいのか？というか、絶望感の拭えない相手に投票するいみがあるのか？
「よりマシな方を選ぶ」と言う物言いすら害悪に感じてきた。
もうそんなことを思えない所まで正直きつつある。
いつまで繰り返すのか？
あたしの周りには、もう諦めて惰性でやる人、絶望してもう二度とどこにも入れたくないと言う人、そう言う人も幾人かいる。
そうなればもう、その人たちの声は届かない。多分支持も応援も、簡単には戻らない。

残念な「究極の二択」みたいなのはもういらない。

理想は掲げてこそ始まる。
あたしはまっとうな選挙にコミットしたい。
人気取り合戦はいらない。票取り合戦もいらない。
せこい戦略も、ハラスメントもやりがい搾取もうんざりだ。

小さな声も拾い、どうやったら三方よしにできるか、誰もが暮らしやすい社会にできるかをしっかり考え議論できる政治クラスタの土俵が必要。
そこを整えるのが政権交代の前にすることだと思っている。

「いいや、時間がない先に政権交代しなくてはダメだ！」と言う方もいるが、そうしたかったらそうすればいい。（もうそのセリフ１０年聞いてるが。）

あたしはそうは思わないから、どうにかするために、言うべきを言うだけであり、そこに口挟まないでいただきたいと言う話。ずっとずっと考えてきていることであって、別に昨日今日の思いつきの感情任せに言っているわけではない。

日々考え続け、コミットし続ける他ない。
と、まぁ今のあたしはここまで書いて。
・・・1行目に戻ってしまうのだ。

あたしは今、誰にもどこにも投票したくないと言う気持ちと向き合っている。

この思考プロセスも停滞も、あたしなりの民主主義の一つなのだと思う。

選挙はまだ来ない。まだまだ考え続ける。

#急がば回れ #歩き続けろ #各自決定 #各自がんばれ #暇人党