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「怪物」 たった一人の孤独な人の為に…に惹かれて

映画「怪物」を観てきました。
脚本家、坂元裕二さんが、カンヌ映画祭で脚本賞を受賞したコメントを聞いて気になっていたのです。

「たった一人の孤独な人のために書きました。それが評価されて感無量です」

うつから職場復帰しても、担当内では四面楚歌状態に近く、孤独を感じています。
トレーラーでも、学校でのイジメみたいなシーンがあったので、職場のハラスメントも根っこは同じ様なものですし、何か自分に響くものがあるかもしれない、と思ったのです。

映画始めの方では「怪物」は誰かを探そうと観ていたけれど、羅生門方式で三者三様の目線でストーリーを展開されるので、いわゆる犯人探しではないことに気づいていきます。
そして、こんなに当事者によって物語りが違うのか、と思いました。 
それぞれの事情と気持ち。


これ、うちの職場で当てはめたら、どうなるんだろ?と思いました。
私は、ハラスメント行為を受けた被害者と思っているけど、行為者はどういう物語りで観ているんだろう?

きっと全然違う話になってるんだろうな。

私の孤独感に何か変化があったということはなかった。
でも、「起こっていることは、どの立場にいるかで、見え方感じ方が違う」というのを場面で見ることで、考え方の視野が広がる感じがしました。

見終わった後からも、登場人物のそれぞれの立場での気持ちをもう一度感じてみるたくなります。

校長先生が音楽教室で言った「幸せ」について、
まだ自分の中にストンとは落ちてないけど、
これから先、クリアになる時が来るかもしれない。 


トロンボーンを吹いてみたくなりました。




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