見出し画像

世の中は理不尽で満ちている

若い頃から順風満帆で生きてきたわけではない。 
葛藤も、思い込みも、挫折も、みんな理不尽だと思っていた。 

気温 50℃のイラクの砂漠で鼻血を吹き出して倒れた。 
イランの戦闘機から銃撃を受けた。 
防空壕に命からがら逃げ込んだ。 
対空機銃の射線にあるパンザーマストで架線工事をした。 
成田空港の税関から 外貨獲得、ご苦労様です と敬礼された。 
目の前で、大統領官邸の警備とテロリストが銃撃戦をした。 
夜間外出禁止令の発令を受けた。 
カトヤナケ空港脇の駅で爆弾テロがあり、電車がへの字なった。 
工場の入り口でナイフを持った元工員に刺されそうになった。 
工場のバスケットコートを歩いていると、上から生ごみを投げられた。 
部下が不倫のトラブルでカッターナイフで自殺しようとした。 
香港人の部下が拉致られて、3日後に逃げてきた。 
通関が袖の下を要求してきた。 
通関の嫌がらせで、輸出・輸入を止められた。 
お客さんがキックバックを求めた。 
不具合で、数億円の損失を出した。 
文字通り、血反吐を吐きながら、不具合原因をさがした。 
72時間、不具合対応で寝ないで仕事をして倒れた。 
全ての工程を舐めるように見直し、何度も見直した。 
100万個に1個の不具合をなくすために、工程に品質を作り込んだ。
心不全を起こした。 
 
これらは全て自分の身の上に起きた理不尽です。 

働くと言うことは、理不尽と戦う事、企業を存続させるのは、
命を削らないと前に進まない。

現在とは状況が異なると言えば、そうですが、働いていれば、
同じように、理不尽はそこいらじゅうに、転がっています。 

それをよけて通るのか、乗り越えるのか、あきらめるのか、
それだけの違いでしかありません。 

良かったのか、悪かったのか、とりあえず、生きて今に至ります。 

全てを時代のせいにしても、仕方がないことで、みっともなくても、
あがいて、あがいて、生きなければ、先には行けません。

天才になれなかったすべての人へ 

あがいて、生きてください。

時には、ご褒美もあるかもしれません。
 

関連記事:
ほんの少しまじめな話 
管理者の心得(6) 
海外で人を育てる事について 
海外で仕事する(1)(収入編) 
海外で仕事する(2)(収入・税金編) 
これは狙って着ていると思う 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?