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書きたくないなら、書きたくなるまで待てばいいよ。

一時期は毎日のようにnoteを書いていた私が、この8ヶ月くらい、まったく書けなくなった。

noteを開く機会も減り、他の方の書いた記事を読むことも少なくなってしまった。

書けなくなった理由を考えてみると、まずは時間がなかった。

やるべき仕事がたくさんあって、それを毎日こなしていくことに精一杯だった。特に私は個人で仕事をしているので、仕事の質を下げるわけには絶対いかない。

仕事で良質のアウトプットを出したいと考えると、私の性格上、一日中そのことを考えてしまう。絶対にお客様に満足してもらう広告を仕上げなければ、というプレッシャーも大きかった。時間だけじゃなく、精神面でも、仕事の占める割合が多くなっていた。

私は子育てもしているため、手を動かせるのは朝から16時半くらいまでと、無理をすれば早朝や深夜のみ。仕事に追われると、ほぼ1日中パソコンの前に座り、アウトプットをし続けることになる。すると休みの時間までパソコンに触りたくない、別のことをして心と脳と体を休めたい、そんな気持ちになっていた。

では、noteを書かないこの8ヶ月、自分の好きなことを綴ったnoteを書きたくなかったかと言えば‥?

書きたかった!
とーっても書きたかった!

何か書きたいという気持ちは残っているのに、なんにも書きたいことが浮かばない。そんな状況だった。

noteには、自分の心が動いた瞬間を切り取って、文章に残すようにしている。でも仕事に追われたこの数ヶ月、心が動くことも少なくなっていたように思うのだ。

忙しいという字は、心を亡くすと書く。

noteだけじゃなく、Twitter(X)でさえ書きたいことも、そんなに浮かばない状態だった。

これはマズイぞ。

書きたいけど、書けない。

これはあまり、良い状態じゃない。

人間のからだで例えるなら、便秘みたいなもの!出したいけど出せない状態が続くと、なんだか元気がなくなってくる。

そんなとき私は、大学時代のサークル時代の先輩の一言を思い出したのだ。私はトランペットを練習していて、その先輩はサックスを吹いていた。私たちはキャンパスが同じだったので、たまに同じスタジオを借りて練習していた。

「なんだか今日、トランペット吹きたくない気分なんですよね」

そう私がぼやくと、先輩はこう言ったのだ。

「そうか、そんな時もあるよね。
吹きたくないなら、今日は吹かなくてもいいんじゃない?
休んだらきっとまた、いずれ吹きたくなるから」

そうか、そうか。休んだっていいんだ。

毎日吹かなくちゃ!と思ってたけど、今日は思い切って休んでみよう。
きっと私なら、またやりたくなるんだから。

この先輩の一言はこの時ばかりではなく、あれから15年以上経った今でも、私の心をそっと温め続けてくれている。

やりたくない時は、むりにやらなくていい。

これは責任をしょった仕事でも、私がいないと生きていけない子どもの世話でもないんだから。そんなわけで私は、自分がまたnoteを書きたくなる時期を、ゆっくりと待つことにした。

ここ最近、スケジュールに余裕がなかったのも原因だと思ったから、すこし仕事を減らしてみたりもした。
自分と向き合い、思ったこと、考えたことを言葉にすることに、今は時間をとりたいと思った。

そうして心のすみっこにいつもnoteを置きながら過ごしていたら、やっと、感情を揺さぶられるできごとが起こった。それは11月なかばの保育参観で、丸一日仕事を休んだ日のことだった。一日中、全力で子どもと向き合った日だ。

この気持ちをどうにかして、文章で残しておきたい。それが最近noteに書いた、このふたつのエピソードだ。

このふたつは、くっつけた状態で投稿する予定だった。
でもあまりにも長くなる上に、ふたつのエピソードで私が伝えたいことがまったく違うことに書きながら気づいたため、分けることにした。

書いてみると、やっぱり面白くて!

文章の内容に合うように「なわとびをする園児」の写真を探したら、ちょうど私の大好きなタッチの、かわいいイラストが見つかり歓喜!
イラストレーターさんに「ありがとう!」と握手したくなった。笑

「この画像があれば、先生が言ってたことがより伝わるかもなぁ」

アイデアが浮かんだらいてもたってもいられず、なわとびまで買ってきて撮影したりして、とてもワクワクした時間を過ごせたのだった。

そうして、一本書けたらまた一本、と書きたいことがどんどん雪崩のように落ちてきた。今これを書いている段階で、あと数本書きたいnoteがある状態だ。

書きたいことを書いて、人に読んでもらって、また書いていく毎日はやっぱり楽しい。
感想をもらえると、もっと嬉しい。

読者のためにできる限りわかりやすい表現を心がけるけど、結局やっぱり書くことは、自分のためなんだなぁと思うのだ。

もし今、なにか書きたい気持ちがするけれど、書けないなぁという人がいたら、私から伝えたい。

書きたくないなら、
書きたくなるまで待てばいいよ。

書きたいなぁと思う人は、きっと、書くことの楽しさをすでに知ってる人。そんな人はきっと、待ってたら書きたくなる何かが見つかるはず。

もし書きたいことが見つかったら、それをそのまま、言葉に出していけばいい。上手に書こうとか思わないで大丈夫。自分の素直な言葉で綴った文章のほうが、あとから読むと不思議なほど良かったりする。

私にとって書くことは、人生で必要不可欠なことなんだと改めて思った。これからも自分のために、書く時間をとっていこうと思うのだ。

小森谷友美

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