爱奇艺の人気ラップオーディション番組『中国新说唱』も今年で5年目になる中国ヒップホップシーン。以前に記事にも書きましたが、だいぶ番組としてはマンネリ化が進み、そろそろテコ入れが必要な状況。

昨年2020年の『中国新说唱』の顔ぶれを見ていても、すでに過去出演がある人ばかりで新しい才能の発掘に苦戦しているように感じます。

中国ではこの状態を、一度料理したものをもう1度鍋に戻して調理する“回鍋肉状態“と呼ばれて揶揄されていますが、目新しさが少なくなった分、出場者のクオリティやスキル自体は上がっているように感じます。

『中国新说唱』も昨年2020年はプロデューサーを刷新し、さらに今年2021年には年齢制限を設ける説など、新しい切り口を模索していますが、果たしてその方向性が正しいのかはネット界隈では疑問視する声もあります。

そんな中、テンセントが新しく女性限定のラップバラエティ番組を開催することを発表しています。題して『黑怕女孩』。昨年11月12日よりweibo上で告知と募集が行われ始め、女性ラッパーの獲得に動き始めました。

これは韓国の「Unpretty Rap Star」の中国版と言われています。
Unpretty Rapstarは韓国で2015年から始まり、3シーズンにわたっておこわれた女性ラッパー限定のオーディション番組。もしくはSMTM（SHOW ME THE MONEY)の女性版ともいわれています。

番組にはおそらくメンターのような人が参加するはずだと、中国ネットでは噂されており、女性でいえばG.E.M.邓紫棋がまずは有力候補ではないか、といわれています。彼女は2019年まで『中国新说唱』でプロデューサー（審査員）を務めていましたし、最近は自身の楽曲でもラップパートのある曲をリリースしています。

他にはアングラシーンを考えるとVAVA、万妮达、刘柏辛などが考えられています。

いずれも『中国有嘻哈/中国新说唱』出演経験もあり、人気ラッパーなので候補としては非常に有力です。

さらに出演者としても、現在までにFree C、冲天小火箭、大笑、芮雪などが参加するといわれています。（※個人的に上記のとあるラッパーに確認したらまだ正式には決まってないとのことでしたが、、、）

他にも“ラップ界の新垣結衣“と言われている木秦も参加するのでは、と噂されています。昨年、『说唱听我的』に出演し、ライブパフォーマンスの出来が悪くて話題になっていた彼女。新垣結衣に似ていますかね？服装などから日系美女とも言われていますが、バチバチに刺青入っています。そのギャップがいいのでしょうか。

ガッキーなのか、そうじゃないのか、判断はあなた次第。

この番組ですがコンセプトとしては、番組タイトルからも想像できるように、
強さや美しさを兼ね備えている女性ラッパーがフィーチャーされる可能性が高そうです。

出演者を女性に限定することで、今まで中国新说唱では脚光を浴びれなかった女性ラッパーにも、新しいチャンスとファンとの出会いが与えられそうです。参加者としてもテンセントが展開する以上、名前を売るいいチャンスなはず。番組を通じて、新しい女性ラッパーの発掘と才能を開花させることができるのか、期待して見ていきたいと思います。

秦でした。
それでは再见！