時間

色々あったけど……この続きはなんだろう?

また一緒にいられてよかったね。なのか、別々の幸せを見つけられてよかったね。なのかもしれない。物事は複雑なように見えて実はシンプルなんだ。自分の気持ちが現実に抗おうとしてこんなに複雑になって堂々巡りに入っている、そんな事に気づかなかった。

相談した人それぞれ私の幸せを願ってくれていて嬉しくなる。アドバイスくれたり、私を肯定してくれたり、時にはこれ以上は何も言うまいと突き放されたり…相談に乗るってとてもエネルギーを使うし、ある人は自分のエネルギーを切って渡してる感覚に近いと言っていた。私も夫の言葉をたくさん聴いて、たくさん相談に乗って、自分のエネルギーが底尽きたのかな。

仕事でありえないくらい単純なミスを連発した。自分は今弱っているのかもしれない。一昨日、「一人暮らしを始めないと」と言った時から時間はあっという間に過ぎる。お金もない、コネもない、学生でフリーターの私には余裕がない。幸い人には恵まれたなと思う。それはよかった。もっと近くに住んでくれたら、今日会おうよって言えたのにな。関西に戻ろうかな。

彼は私と離れたい、つまり別れたいと言っていて、私はそれを受け入れるか抗うか。まず、この問題がある。そして1年後には学校を卒業するので、進路を決める必要がある。2つ目の問題。今まで彼と一緒に暮らすことばかり考えていて、東京を離れるだとか、仕事の選び方だとか、人付き合い、趣味の時間などの色々の軸になっていた。とてもかっこ悪い気持ちになるけど、私なりに必死に幸せを守りたかった。これが私の幸せだと確信していた。だって「愛してるよ」と毎日4年間言ってくれたのだから、それは魔法のような素敵な言葉ですべてが真実だと思えた。私も4年間「愛してる」と返し続けた。そのやりとりが途絶えたのは突然で、去年の夏の事だった。冷房ガンガンにかけた私たちの部屋。東京で一人暮らし。彼は上海の実家にいた。あなたより好きな人ができた、そんな内容だった。その時はなにがなんだか分からなかった。やっと理解した頃、私たちは泣いていた。別れたいというのに、彼は号泣していた。私が引き止めようとしたからなのだろうか?自分勝手にも程がある、けれど私は怒りよりも悲しさが強くて怒る場面で怒らなかった。相手には婚約者がいて、ぼくたちは付き合うことはない、一人になりたいと言う。呆気に取られて言葉が出なかったな。つまり、私への愛が冷めたから、結婚してるけど家族でいる安心以上に、一緒にいることや愛してると言い続けることが負担なので別れましょうと言うことだった。文字に起こしてみたが、今でも私にはよく分からない感情で、何がすれ違ったのか分からない。ただ現実がそこにある感じで、それだけなんだと理解するまで時間がかかってしまった。

その後グダグダして、やっぱり好きだと言われた時期もあったから、私の心もやり直したい方に進んでしまい、冬になって結局離れたいと言われ私は空っぽになった。いつだって大切にしてきたつもりだが、始まり方が終わり方まで決めるのか?そこまで付き合ってあげなきゃいけないのだろうか?と怒りが湧いてくる。でも、怒りをぶつけられない理由がある。

彼はうつ病になったらしい。眠れない、料理が楽しくない、やけに静か、それは私も感じていた。年末年始(一時日本に戻っていた)のあの暗い感じはうつではないか?と私も心配していた。その時は気づかなかったけど、自分の為に高級バッグかったり服を買ったり、私にコート買ったり、贅沢な食事をしたり、よくお金を使っていた。あれはストレス発散してたのかな…(ギャンブルとお酒はやらないのでそれが救いだな)そんな訳で、精神状態の悪い人を罵ったりできるはずもなく、私は彼の望み通り連絡を絶ってみた。一週間過ぎた頃、お母さんが来日すると連絡が来た、文面はそれだけだった。その数日後、私から電話してみた。少し元気になったらしい、東京で一人暮らしの私に悪いと思って言えなかったけど、別れたい(はっきり言われなかったけど)という内容だった。彼はまた泣いていた。家賃は自分が立て替える、今後1年間の仕事の給料半分を渡すって…不倫した挙句、東京で一人の私に残酷な別れを切り出しといてそれでおしまいですか?と呆れた。二人で困難を乗り越えようなんて気持ちはないんですか?ヘアメイクで中国でやっていくのは無理だと思うって、あっさり言ってくる神経が分からない。学校通うって言った時は応援してくれたけど、生きがいを見つけてくれたから安心だ、離れられるぞってことだったのね。私はてっきり中国で安定した暮らしをする為にはいい職だって思ってくれたと勘違いしてたよ。だってその頃には別の女性と会っていたんだもんなー。やばいやつだな。

周りの人はそんなことをした人が彼だって結びつかない。イメージが違いすぎるんです。いつも私に優しくてべったりで愛してて良き夫。私だってそう思ってたから仕方ない。ただ、二人の時は急に怒ったり、静かになったり、理不尽だなと思う事は何度もあった。それでも、私への愛だけは変わらずあると信じていたから、真剣に付き合って来れたんだ。崩壊した今、彼の身勝手に付き合う義理はない。そう分かっているけど、まだどこかで全ては病気のせいで、今見放したら後悔するかもと思ってしまう。

書き出してみて、やはり堂々巡り…少しは整理されたのでしょうか。私の人生なんだから、自分を中心に置いて考えなきゃダメだ。誰も自分を幸せにしてくれない、自分で幸せになろうと努力しなくちゃいけない。強い引力に抗うことなく、身を委ねた結果がこれなのだ。楽に幸せにはなれない。私も彼も責任を負わない生き方をしてきた。それが今表面にシミみたいに出てきたように思う。一方は逃げ、一方は立ち止まり、こんなはずじゃなかったけど。初めにひとつ強く思ったのは、きっといつか別れるなってこと。私の臆病が予防線を張るために、いつか終わりが来ても大丈夫って、言い聞かせていたのかもしれない。そんな予防線必要ないと安心しきった頃、突然事は起きる。心が病気になる前に、私は休養させていただこう。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?