見出し画像

ちょっと面白い中国語の話 「馬鹿」という名前の動物

中国語のことわざに指鹿为马(zhǐlù-wéimǎ)というものがあります。
これは「黒を白と言いくるめる」という意味であり故事成語です。

秦の権力者・趙高が自分に従う者とそうでないものを振り分けるために、鹿を用意して馬か鹿か臣下たちに問い、鹿だと答えた者は皆殺しにしたという故事に由来しており、日本語の「馬鹿」という言葉もここに由来しています。

ちなみに、中国には「马鹿」(mǎlù)という名前の動物がいます。
(日本語読みでは「ばか」ではなく「ばろく」と読むようです。)

百科事典マイペディアによると、西ヨーロッパ、アフリカ北西部から中国北部、アムールに分布しており、日本語ではアカシカと呼ばれます。

日本人としては名前が「馬鹿」なんてかわいそうと思いますが、中国語には日本語と同じ意味としての「馬鹿」という言葉はなく、この意味では笨蛋(bèndàn)傻瓜(shǎguā)と言います。

「马鹿」は立派な角が特徴的です。けっこう賢いかもしれませんね。



よろしければサポートお願いします!いただいたサポートはよりよい記事作成のため、クリエイターとしての活動費に使わせていただきます!