見出し画像

他人からしたら、自分の頭の中ってブラックボックスなわけで

ねえねえ皆さん、誰かに話しかけるときって、どうしてる?

「なんやねんそのざっくりした質問」って感じですよね。

話の筋も意図も、どう答えればいいかも、まったく分かんないですよね。

…ごめんやん。

仕事で同僚に話しかけるとき、第一声ってどうしてるかな、そもそも声掛け前のシミュレーションってどれくらいするのかな、という意図でした。

「いや、それを先に言え」と思いましたよね。

そう!今日話したいのはそこ!

前回、コミュニケーションで齟齬が生じたとき「いやいや、アイツ理解力なさすぎ🤷‍♀️」とか「察しろよ~考えたら分かるだろ~😒」と

相手に責任をなすりつけてませんか?的な話をしました。

でも、コミュニケーションエラーの原因は自分に探したほうが早いぜ~というのが↑の記事のざっくり概要で、

その原因とは主に以下の3つではないかというのも書きました。

1. 相手に土俵を提示していない
2. 相手の語彙で話していない
3. 相手の理解度を把握していない

このうち今日は「相手に土俵を提示していない」ことについて、ちょっと踏み込みたいなと思った次第です。

相手に土俵を提示するとは、これからこういう話をするよと宣言すること、つまり会話の目的とトーンをきちんとシェアするということ。

「そんな簡単なこと、もうやってる」「社会人として当たり前だろ」と呆れるかもしれません。

そう、当たり前のことなんです。

話すときには結論から、話の目的をまず伝えろ、これらは業種問わず、どの企業でもだいたい社会人一年生のときに教わることでしょう。

だけど、もう一度振り返ってみてほしいんです。

それ本当に、肝心の相手にちゃんと伝わって・・・・・・・・ますか?

ただ単に「○○の件で相談なんだけど」「雑談ベースなんだけど」だけで終わっていませんか?

「それの何が不十分なの?」と思った人はぜひ読みすすめてほしいです。

○○の件の相談と言っても、相手が思い当たるものは複数あるかもしれません。

それは昨日の雑談で出たテーマかもしれないし、話題には上がらないけど薄々気になってたことかもしれない。

〇〇の件と言っても、いろいろある。

具体的に何を話したいのか、その背景には何があるのか。今すぐ何かハッキリした答えを出したいのか、長期的にじっくり練りたいのか。

相手は相槌を打ってれば十分なのか、しっかり自分の意見を言わなきゃいけないのか、それはロジカルであるべきなのか感情ベースでいいのか。

このあたりのトーンや肌感まで、きちんと共有できてますか?

なんだかんだできてない人が多い、というのが私の率直な意見なんだけど…どうでしょう?

かく言う私も、時と場合によっては全然やっちまうのよ。

自分の脳内では「あの決着をつけるべく〇〇話をするの巻~××の話を添えて~」としっかり副題までタイトルコールをかけてるのに、肝心の相手にそれを伝え忘れる。

すると、だいたい相手に「…で、どうしたらいい?」って言われたり、反応がイマイチだったり、そもそも話の内容を理解してもらえなかったりする。

そりゃ、急に右ストレートをかましてもすぐには反応できんわな。

相手はおそらく「〇〇の件も、いろいろあるやろが」と左フックで応戦したい気持ちを抑え、

「〇〇の▲▲のことですかね?」と、探り探り優しいジャブで返してくれる。

でもこの探り探りはズレることもあるし、そうなると無駄なやり取りが増える。たとえばこんなふうに。

💁‍♀️「あ、違う違う▲▲じゃなくて××のほう!」
🙋‍♂️「(それを最初から言えや、てか××としても何をどうしたいねん…)あーそれはやっぱA案ですかね~?」
💁‍♀️「あーいや、AもBもダメそうで、新しい案考えなきゃなんだよねー」
🙋‍♂️「(だから…!それを先に…!)え、まじか~じゃあAとBの折衷案的なの出しますか~」
💁‍♀️「いや、それはナシでしょ~(AもBもダメなのに何でそうなるの…)」
🙋‍♂️「(AとBがダメな理由も知らずに代案だせるかよ…)あーそうかー…えっとー…んームズいっすねー」
💁‍♀️「ねー(ダメだコイツ)」
🙋‍♂️「ねー(ダメだコイツ)」

「そんな露骨なエラー起きんだろ!」と思うかもしれませんが、それは話す側💁‍♀️の感想であって、

話しかけられた側🙋‍♂️は「💁‍♀️の話は、エラーだらけで何も分からん」と、どこかで愚痴っているかもしれません。

(社会人になったら注意してくれる人っていなくなるしさ…)

だから、そうならないように、話の土俵は意識して・・・・丁寧に伝える。

交渉でもない限り、こっちの持ってる手札はすべて伝えるくらいで良いんです。(一気にやると相手も混乱するけどね、この辺は次の次でまた書こうと思います)

しかもこの土俵をきちんと提示することは、聞き手が脳のスイッチをスムーズに切り替えられるというメリットもあると思うんです。

だって、彼らは直前まで別のことを考えてるはずなんですよ。

ここから先は

1,390字

¥ 300

サポートは言語化力を豊かにするための、推し活資金にさせていただきます💃🎤