チャンスは年に二回
富士山頂に夕日が沈む -3-
富士山頂に太陽が沈む瞬間をダイヤモンド富士という。それは、太陽・富士山・見ている自分、この三者が一直線に並んだときにだけ起こる現象である。
前のnoteに書いたことの復習になってしまうが、もう一度この図を見てほしい。
地上から太陽を見た時、太陽の通り道は常に同じではない。冬は低いところを通り、夏は高いところを通る。太陽の通り道は、毎日すこしずつズレて行き、日没点もまた、毎日すこしずつズレていくのだ。
そのズレは、
冬至から夏至にかけては北の方向へ、
夏至から冬至にかけては、南の方向へ戻りはじめる。
つまり、自分の立ち位置を動かさないなら、ダイヤモンド富士を見るチャンスは年に2回あるというわけ。面倒な理屈は覚えられなくてもいいので、「チャンスは年に2回」と覚えてほしい。
2009年1月19日 水元公園前交番近く
冬至過ぎの1月にこの場所で、富士山に夕日が沈むのを見られたならば、冬至前の秋にも見るチャンスがある。
2013年11月18日 水元公園前交番近くにて
ほらこの通り…と言っても、こういう写真では季節が伝わらないのが残念だ。おまけに、ほんの数十メートルの立ち位置の違いで写ってる建物すら違っているので、説明用の写真としてイマイチではあるが…
とにかく、自分が移動しないなら、ダイヤモンド富士を見るチャンスは年に二回である。
このノートは、過去に自分のブログに貼ったダイヤモンド富士の写真を、少しレタッチしたりしなかったりしてお贈りしています。
今回の写真:水元公園前交番の近くで 2009年1月19日、2013年11月18日
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