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古今集 巻ニ 春歌下 74番

僧正遍昭によみておくりける

これたかのみこ

さくら花ちらばちりなむちらずとてふるさと人のきても見なくに

僧正遍昭に詠んで送った歌
惟喬親王
桜の花よ、散るなら散れ、散らなくてもふるさとのあの友が来て見る訳でもないから

 この時、惟喬親王は小野(おそらく大原。都の北東あたりの山里)に住んでいたそうで、ふるさとである都にいる僧正遍昭に歌をお送りになりました。
 惟喬親王は文徳天皇の皇子で、天皇になれそうでなれなかった、つまり政治上のことで立場が不安定だったために、隠棲なさったりしています。

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