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短編『何も気にならなくなる薬』その160

「三角形」
トライアングル
その角度に挑戦してみる

「桃」
昔話でも有名な果物
ピーチ

「あけすけ」
包み隠さない様
そのまんま

三題噺形式を始めることどれくらいだったかは忘れたが、それっぽく終わらせるクセ?はついた気がする。
自分自身でも当たり外れがあるが、どちらにせよ続けるかつ楽しむことにする。
「考えたものを形にする」これがもっとも
「何も気にならなくなる薬」になるのだと思う。
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「なぁ、桃の形って説明できる」
「もも?果物の」
「そう、目の前のその桃」
「もう切ったあとだから想像しづらいけど、丸っぽくておしりみたいな形してるよな」
「まぁ、そうなるよな」
「どうした?」
「あれ、三角だと思うんだよ」
「いや、三角ではないだろ」
「でも想像したのは葉っぱのないものだろ」
「うん?」
「葉っぱのついた桃を想像してご覧よ。葉っぱが下で上向きにおいてある桃。上が尖ってるし三角だろ」
「まぁ、そういう見方もあるよな」
「でさ、桃って江戸時代から栽培が始まったんだってさ」
「それがどうしたの?」
「ってことはだよ?桃太郎ってお話は昔々というけれど、江戸時代なんじゃないか」
「なんだか話の規模が大きくなってきたね、そんな難しく考えてどうするの」
「これで夏休みの自由研究にしようと思う」
「えっ、まだ手つけてないの」

美味しいご飯を食べます。