写真の授業で長年の憑き物がとれるくらいスッキリした
大学での授業も2年が終わろうとしています。
面白い授業が多すぎて、卒業単位とか卒論テーマとか、なかなか見えてこないよぅ。こまったよぅ。。。
そんな中、去年末に受講した写真の授業、受けて良かった。。
まじで良かった。。
カメラメーカーを卒業してから、写真に興味は失っていたけれど
(そもそも写真撮影にはさほど興味はなかった)
とはいえ10年以上も開発に関わってきたカメラ・写真業界であり、そこそこ頭の中にはたくさんの想いや、まだ理解しきれていないモヤモヤがあったようで。
それを、写真史や「写真とは何か」という理論に基づき学術的に考えるという、これまでにない方法を知ることで、整理・消化することができちゃったのでした。
めちゃくちゃ、すっきりしたーーーーーーーーーー
●講義
授業は、写真の歴史と理論を通して「写真とは何か」を考える方法を学ぶというものでした。写真は現代の我々にとってとても身近な存在だけど、発明以来、絵画と密接な関係をもちつつ、記録として活用されたり、あるいは芸術を目指したり、また絵画とは区別され独自性を目指したりしてきたようdす。この様々な在りようを俯瞰でき、とても勉強になりました。
仕事でかかわっていた頃は技術やトレンド面から考えた事はあったけど、理論なんて1ミリも考えた事もなかったもんな~。
●課題
「自分で撮影した写真に対し、授業で学んだ理論をもとに論じる」というもので、私はこんな写真を撮りました。
(スマホで撮影してフォトショで自分の視覚に近づけるように画像処理)
↓
私、乱視が酷くて月っていつも2つ見えるし、めちゃキラキラしてるんよね~。って、そういう見え方がおかしいかも?と気づいたのはだいぶ年齢を重ねてからだけど。人と視覚は比較できないからね~。
ちなみにこの写真を友人にみせて、「わたし、こう見えるん」と言ってみたところ、「ファンタジック乱視」といってもらいました。表現❤
で、よく、写真とは「光で絵を描く」と言われるけれども、それは被写体とフィルムなどの撮像対象が「光」で物理的に繋がっているということであり、これは古典的な理論に基づく根拠であることがわかりました。
しかしこの関係はデジタルカメラでは成立しません。なぜなら、CCDやCMOSなどのセンサー(フィルムにあたる)は、光をデジタル信号に変換するため、物理的な光をそのまま撮像するとは言えなくなるからです。
ではデジタルカメラで撮影した画像は写真と言えないのだろうか?AI生成画像は?CGは?
これらの疑問に対し、とある研究者の論文から、写真の根拠を抽出した上で、自分の画像は写真か否かを論じてみました。
●まとめ
で、私がここで考えた論理からすると、AI生成画像やCGは写真ではなく、デジタルカメラでの写真およびそれに画像処理を施した画像は写真である、という事ができ、よって自分の画像は写真であると結論付けましたが、
本当にすっきりしたーーーー笑。
長年のカメラ・写真とのつきあいで、もうお腹いっぱい~と思ってたのに、いざ授業を受けてみたら埋もれていた自分の中の釈然としないものたちが立ち上がり、それを整理する道具(理論)を得てまとめてみたら、
すっごいすっごいすっきりしたーーーー(何回もいう)笑。
こういう授業に、こういう先生に出会えて感謝です。
いくつになっても、逆に色んな経験があるからこそ、学ぶのって楽しいのかも。
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