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時の流れって川の流れ

小さいころ、時の流れはゆるやかでゆったりとしていた。

朝、登校してから給食までの時間は果てしなく遠かったし、親と買い物に行ったときベンチに座って待っている時間は無限だったし、クリスマスイブの夜は永遠に来ないんじゃないかと思っていた。

そういえば「ちびまる子ちゃん」から「サザエさん」にかけてのCMが異常に長かった。あれはきっと15分くらいあった。たぶん。

歳を重ねるにつれて、時の流れは激しく急になっている。

午前中なんて何も出来ずに終わるし、ちょっと出かけただけですぐに終電は来るし、自分が寝るよりも先に次の太陽が昇ってきたりする。

「ちびまる子ちゃん」から「サザエさん」にかけてのCMだってほんの数分になった。なんならYouTubeの広告の方が長い。きっと30分くらいある。絶対。


当たり前の話だが、0歳でも100歳でも与えられた時間というのは同じである。1日は24時間だし、1年は365日。

言葉が理解できなかろうが、ドッジボールで奇跡的な避けを連発しようが、色恋沙汰に踊らされていようが、ストレスを抱えながら働いていようが、孫の名前を忘れていようが時間は平等で、流れる早さも一緒だ。

だからこの話というのはあくまで「人の感じ方」の話だ。


ちょっと話は逸れるが川の流れというのは、その川底が急であればあるほど速くなる。

言い換えれば角度が大きくなればなるほど、同じ量の水を流したときすべてが流れきるまでの時間というのは短くなる。


これは時の流れに置き換えられる気がする。

何歳でも流れる時間の量は同じで、その時が流れる川というのは1歳、歳を重ねるごと角度が1度大きくなる。

だから歳を重ねるごとに流れきる早さは速くなる。
90歳なんてもはや流れているというより落下である。


長々と時の流れについて書いてきたが、要するに何が言いたいかというと今年があと2ヶ月ということに焦っている。

まずい。今年が終わる。

まじで光陰矢の如し。Time flies.

とりあえず今から、ありったけの石を投げ込んで川をせき止めようと思う。



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