気がつけば、2016年以前の5chの過去ログが全て消失していた。
あんなゴミの掃き溜め、便所の落書きしかなかった場所でも、こうして無くなってしまえば一抹の寂寥感を覚える……かなぁ？いや、やっぱり無くなって清々しますわ！さらば、クソのような在りし日の記憶たちよ～！

…さて、しかし5chには一介のエロゲーマーとして大恩があるのもまた事実。
なにせ、あの瀬戸口廉也が残したブログ（正確にはテキストサイト、違いがわからん！）のアーカイブを教えてもらったことがあるのだ！（自慢）
しかし当時の私は能無しの極み、貴重なアーカイブのURLをブックマークに登録するわけでもなく、メモにも残さない。しかも肝心なブログの名前さえ忘れてしまう始末。無能すぎるだろ…（絶望）

それでも、「ま～いざとなれば5chの過去ログ遡ればいいだけだし～」と高を括っていたところに、今回の過去ログ消失騒動。幸いにして教えてもらったスレは2020年のものだったので、今回の騒動に巻き込まれてはいない。が、もはや5ch全体がオワコンである以上（もうスレ中スクリプトまみれや）、いつまた過去ログが消えてもおかしくはない状況なので、この度、ようやく重い腰を上げ瀬戸口廉也のブログ？のサルベージを試みた次第だ。

しかしここで問題が発生する。

「…あれ？そもそもどのスレで教えてもらったんだっけ？😱😱😱」

無能・・・あまりにも・・・

…というわけで、ここ数日過去の自分を恨みながら記憶と格闘し続け、ようやくアーカイブを発掘することができた。やったぜ↓
http://web.archive.org/web/20040623204936/http://www.lungpeng.com/fuckintosh/log/

2003年頃に書かれたものらしいので、CARNIVAL発売の1年くらい前。
氏はこの他にも「サーカス」というテキストサイトをやっていたらしいのだが、そちらはアーカイブ含め消失している。なので、現存する瀬戸口廉也氏の文章としては、これがおそらく最古のものだろう。

久しぶりに見返してみると、自意識過剰な若者が垂れ流す文章といった感じで、「noteにもこういう人たくさんいるよな～」と。今も昔も若者の感性は変わらんもんです、はい。
表現の反復がくどいくらいに多いんだけども、口にしてみると意外と子気味良いリズムで気持ちがいい。芝居がかった道化の気分が味わえるね！
言葉の節々にニヒリズム色を強く感じさせるのは、若さゆえの未熟さと瑞瑞しさが同居している為か。氏の作品は人間賛歌だとよく言われるが、きっとそれはこの強烈なニヒリズムの裏返しなのだろうな…と妄想。
最新作の「ヒラヒラヒヒル」あたりの成熟した文章と比較して読んでみると、また乙な味わいがあるかもしれない。瀬戸口、君も立派に”社会人”になってしまったんだな…（瀬戸口先生に失礼すぎだろ！！！）

ちなみに、上記のブログの文章は一部「電気サーカス」や「暗い部屋」にもそのまま流用されているらしい。…え、「電気サーカス」ってもしかして瀬戸口氏の実話なの？事実は小説よりも奇なり…

…こうして、20年以上も電子の海を漂ってきた文章に触れるのは、なんだかノスタルジーを感じさせて気持ちがいい。
デジタルタトゥーだなんだと言われているけども、きっとネット上から消えていく情報の方が多いんだろうな～。知らんけど。
瀬戸口氏のアーカイブも、いつ消えて無くなるかはわからない。ふと思い立ったときには、読み返そう。たまにアクセスして、いつの間にか「Not Found」になっていたなら…あ～、エモいな…

…さて、そろそろ俺も「ヒラヒラヒヒル」、崩すとするかっ！
（って、未プレイなんかい！！！！！！）

おしまい