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「フェアリーテイル・シンフォニー」実況メモ+感想

フェアリーテイル・レクイエムのネタバレあり
 ご注意ください。


クッソどうでもいい前置き自分語り

自分とライアーソフト作品の出会いのきっかけは、「赫炎のインガノック」だった。私は現在エロゲーマー歴7年なのだが、赫炎のインガノックは結構初期の方にプレイした作品だったはず。多分2018年くらいだったかな~?


で、感想としては、なんだか「大人向けの児童文学」といった感じで、ストーリーはよくわからんかったけど雰囲気はとても良かった…ような記憶がある。だいぶ後になって気づいたんだけど、当時の自分はどうやらゲームパート(キャラの内面の心情が吐露されるやつね)を全部スキップしていたみたいで、そりゃあストーリーわからんのも納得ですわ…と今になって思う。無能。
そして、同じころにDMMで「腐り姫」も買ったのだけども、こちらは今なお積まれたままで、以来ライアーソフト作品からはずっと離れていた。

…そして時は流れ2023年。steamでビジュアルノベルを漁っていたら、一際目を惹く絵柄の作品に出会った。それがこちら、「徒花異譚」である。


…いやこれヤバくね?(語彙力消失)
ちょっと尋常じゃないレベルの画力の高さで、一瞬で魂を奪われました(ノムリッシュ翻訳)
気になったので絵師の方を調べてみると、なんと「赫炎のインガノック」と同じ大石竜子女史だった!
確かにインガノックの頃から、「なんか独特な絵してるな~」とは思っていたけど、まさかここまで凄まじいものになっていたとは…

すぐにsteamで購入してプレイしたのだけど、まあこれが面白かった。
絵の雰囲気はもちろんのこと、それを活かす文章の言葉遣いもまた良かった。一番気に入っている表現は、夕焼け空をして「天蓋の熾火」と表すところ。そして一番気に入っているCGは秋の衣替え↓

綺麗!
めっちゃ綺麗!

この作品は、それぞれの四季に当てはめられた昔話の世界に迷い込むお話で、いつなんどきプレイしても、季節感のエモさを存分に味わうことができる。あと、どのエンディングも等価に扱われている描き方がマジで良き。

そんなこんなで、去年は大石竜子女史が原画を担当するライアーソフトの作品を中心にプレイしていた。エヴァ―メイデンでしょ、フェアリーテイルレクイエムでしょ、forestは…まだ未プレイ!(っていうか、先に腐り姫くずせよ!!)

いや~存分に大石竜子ワールドを堪能した一年だったな~……良きかな良きかな

さて、そして本作「フェアリーテイル・シンフォニー」である。
こちらは本編「フェアリーテイル・レクイエム」に付随する2つのファンディスクのうちの一つ。もう一方の「フェアリーテイル・アンコール」が前日譚にあたるのに対し、こちらは”another side”ということで、まったく話の内容に見当がつかない。なんか没デザインになったアリスみたいなのがいるし…(ちなみにフェアリーテイル・シンフォニーはDMM版だとビジュアルファンブックがおまけで付いてくるのでオススメ!)

このアリスどなた?


一応本編にあたる「フェアリーテイル・レクイエム」にも触れておくと、こちらは「本当は怖いグリム童話エロゲver」とでもいうべき代物で、大石竜子圧巻のグラッフィクにエグい凌辱要素をぶち込んで来るのだからたまったものではなかった(褒め言葉)

この絵柄でガッツリ凌辱要素があるのだから驚き。シチュエーション的には、「自らを童話の登場人物だと思い込んでいるキャラクター達を、治療という名目にかこつけて性的に搾取する」というものが大半。
フフフ…下品なんですが、これほどまでに幻想的な美少女を我々の下種な欲望で穢すことの背徳感と言ったらまあ、なんと凄まじいものがあるのでしょう。文字通り幻想の世界で生きている彼女たちだからこそ、穢すことで生々しいリアルさが宿るといいますか、虚構から現実へ引きずり出されるといいますか…
どうしてこう、童話は「残酷」というものがここまで映えるのだろうか…みたいなことを考えながらめっちゃシコッてました。すまそ

物語的には、「現実世界での激しいトラウマが原因となって、自らを”物語”の登場人物だと信じるようになったキャラクター達が、どのようにつらい現実と向き合っていくのか(そもそも現実と向き合う必要はあるのか)」といったことが描かれていた。
はじめ、私は本作を「要はトラウマを克服するまでの物語なのだろう」と軽い気持ちで読み進めていたのだが、本作はそんなありきたりな物語を容易には許さない。この作品は、現実と向き合うことを示唆する選択肢を選ぶと、それぞれのヒロイン達は悲惨なバッドエンドを迎えることになる。彼女たちとエンディングを迎えるには、彼女たちの「物語」を否定してはいけない。私はまずここで度肝を抜かれたし、「トラウマ」というものはそんな簡単に治るような甘っちょろいものではないという本作の描き方には感銘を覚えた。これが普通のエロゲであったならば、結局最後にはヒロインが現実逃避を卒業し、現実と向き合うことを決意するという、いかにもマッチョイズム的な物語の着地になってしまっていただろう(まあそもそもエロゲというフォーマット自体、「男主人公がヒロインを救済する」という男性優位、前時代的な構図が主流である以上、そこにマッチョイズム的な解決策が持ち込まれるのはある意味当然といえるが。本作はそんなエロゲ一般に対するカウンターの象徴としてか、主人公は容貌の可愛らしい中性的なショタで、おまけに記憶喪失(=射精の喪失、大人の男性ではなく、無垢な子供)と、かなり男性性とそれに付随する加害性が排除されていたように思う)。

とにかく、私は本作のこうした「トラウマ」に対する誠実な描き方には好感を抱いたし、同時に「物語」というものに対する制作陣の矜持を垣間見た気がしていた。「物語」というものは"残酷さ"と"優しさ"の両面を併せ持っているもので、彼女たちの抱える「トラウマ」というものも見ようによっては、「物語」のもつ残酷な一面の発露だと捉えられはしないだろうか?
であれば、「物語」によって深く傷ついた彼女たちをやさしく癒すのもまた同じ「物語」である、とする本作の姿勢には、それをただの”現実逃避”だとは言わせないという力強いメッセージが込められているように感じられた。

※ただし本作の個別エンディングでは、必ず当該ヒロイン以外のヒロインが一人、犠牲となる。まるで幻想の幸せの対価とでも言わんばかりに。こういう後味の悪さも「物語」っぽいのかな?私としては、たとえ犠牲の上に成り立った幸せだとしても、それは幸せとして享受する権利があると思う。というより、それはもう享受する”権利”ではなく、もはや享受すべき”義務”なのだ。それが、犠牲になった者たちへの、生き残った者の誠実な姿勢というものだと思うから…たとえ独り善がりだとしても。

私が特に気に入っているのが、アリスルート。
このルートは、彼女のハチャメチャな「物語」が、あろうことか現実さえも改変してしまい、馬鹿馬鹿しいほどのハッピーエンドを迎えるという、まさしく「物語」の大勝利が描かれた結末だった。

恋に落ちた重さ(物理)で表現するのすこ

…まあ結局は本作も、トゥルーエンドではキャラクター達が現実世界と向き合って生きることを決意するという、ありきたりなオチを辿るわけではあるのだが、そこに至るまでの過程で「トラウマ」や「物語」に対する丁寧な描写がなされていたお陰か、ここでは素直に応援する気持ちで見ることが出来ていた。

みんなで手を繋いでいるのがいいね!がんばえ~

…それにしても、やっぱりエロゲ…もといビジュアルノベルにおいて自分が最も愛しているのは、こうした真逆に展開するシナリオが”共存している”(どちらか一方が正しいとかではない)というその一点につきるのだと思う。
(…な~んか黒の少女が個別ルートでの出来事は全部夢でした~的なこと言っていたような記憶があるけど、まぁ気のせいでしょ。(∩゚д゚)アーアーキコエナーイ
トゥルーエンドのもつ特権的優越性を許すな!全エンディング平等宣言!)

ただ、エロゲ批評空間のkazamiさんが指摘するように、上述した凌辱描写のせいでテーマ性がぶれてしまった感は確かに否めない。

和姦はともかく、陵辱シーンは必要なかったと私は思う。
“娼館”設定があるおかげで、「楽園」から脱出することの意味がブレてしまっていると感じた。

つまり、「物語の世界から現実の世界に還る」というメッセージを伝えたい場面で、「虐待を受けている監獄から脱出する」という意味合いの方が強くなってしまうために、前者のメッセージが薄れてしまっている。

「物語の世界からの帰還」と「監獄からの脱出」では全く意味合いが違ってくる。前者は内面的な心の成長のテーマとなるが、後者は単純に物理的暴力からの危機回避に過ぎない。

それゆえ、“娼館”設定が足枷となり、「夢から覚める」というラストの爽快感を減衰させてしまっている。

これは大きなマイナスと言わざるを得ないだろう。

ErogameScape-エロゲー批評空間-「フェアリーテイル・レクイエム」感想 kazamiより

このご指摘はまさにその通りだと思います。楽園から抜け出すための体のいい「言い訳」が与えられちゃっているからな~どうしても「現実に帰る」ということの意味がぶれてしまう。
いや~でも大石竜子絵でのガチ凌辱を捨てるというのもあまりに勿体無い…

シコリティかテーマ性か、それが問題だ!

…結局私は、大石竜子絵での凌辱というあまりにもデカすぎるメリットの方が勝ると判断し、本作の凌辱要素は必要だったと結論づけました!
性欲に負ける人間の屑。ゆるして

総評すると、抜きゲーとしてのクオリティも高く(少なくとも私にとっては)、「物語」というものが持つ残酷さと優しさの双方を真摯に描いた作品だったと思います。いや~こういう作品があるからエロゲ辞められないんだよね!
以上、ここまで長々とお付き合いいただき、ありがとうございました!

これにておしま……いでは無い!!!あやうく本題である「フェアリーテイル・シンフォニー」を忘れるところであった…

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「フェアリーテイル・シンフォニー」実況メモ

ここから先は、リアルタイムでプレイしているフェアリーテイル・シンフォニーの実況メモをひたすら垂れ流していきます!完全初見プレイのメモなので、見当違いの予想を立てている可能性大です!それではどうぞ!

お、いきなり怪しい会合の場面からスタート!
キャラの名前表記はオデットになっているけど中身はオディールっぽい?
→やっぱりオディールだった
そして偽アリスのCVは萌花ちょこさんなの?前作での彼女の叫び声の演技はマジで迫真だったな~。若干スクリームっぽくて、耳がキンキンしない、聞いていて気持ち良いシャウトだった。
→今調べたら萌花ちょこさん声優業引退してたみたいでショック…マジかよ

なんか全員キャラ違くない!? 入れ替わりトリックか何か?
ゲルダは妙におっとりした感じで、前作の凛々しさのかけらもない。
グレーテルは物おじせずハキハキ喋る子になってる!
っていうかグレーテルのリスみたいな口可愛いな~
へ~これウィジャ盤だったんだ、遊戯王じゃん

「灰色の悪魔」?前作の主人公のこと?ハシビロコウ君だっけ?
オデットの悩み「どうすれば王子に浮気されずにすみますか」にNOを突きつける灰色の悪魔氏。…もしかしてこの世界だと前作のオデットは存在せず、オディールが二人一役をやっているの?何もかもずれた、おかしな世界

これ前作のレクイエムエンドのこと?
そして黒い悪魔は目覚めさせたらダメと……こちらはピーターパンエンドのことか…

前作ではピーターパンエンドの方が気に入っていたかな~
先にレクイエムエンド見た後だったから、まあバッドエンド扱いのピーターパンエンドはすぐ終わるだろ~とか思っていたけど、めっちゃ力入ってて驚いた記憶がある。まさか主人公ピーターパンverの立ち絵まで用意されていたとは…そして構図がNTRチックなのも良かった。
もとの穏やかな少年の方もヒロイン達からの好感度は高かったとは思うが、ピーターの奔放で破茶滅茶ながらも、生き生きとした姿にはやはり敵わなかった。一瞬で虜にされてしまうヒロイン達に「メス」の匂いを感じ取ってしまい、めっちゃ興奮した。ピーターの振る舞い、それ自体が主人公が大嫌いな(大好きな)兄の模倣というところがNTR感に拍車をかける。そしてその様を見せつけられるゲルダよ。ゲルダはもとの穏やかな少年を愛していたし、少年の奔放な兄を嫌っていた。だから、ヒロイン達が一瞬でピーターに心奪われて行くさまを目の当たりにした時の心境を考えるだけで…いや~たまらん!(ごめんよゲルダ…ゲルダは曇っているときの方が魅力的だと僕は思うんだ)
そして、それでいて「少年」としての部分が完全に消え去ったわけでもない。そこがゲルダからすれば複雑すぎる。確かに少年はピーターとなった。けれども、その少年とピーターを繋げる根っこの部分にあるのは、ゲルダとの教会での思い出。本当に大切な、ゲルダとの思い出だけは、しっかりと胸に刻まれている。それでも、かつての少年はもう、いない。…ゲルダを支えていた思いが、すっと霧散していく
それにピーターが薄々気づいているのがいい↓

>「ーーわかってる。あんたはいつか俺を置いて帰ってしまうんだ
そして、ちゃんとオトナになるんだ。わかってる。」

そして、それに対するゲルダが葛藤の末に出した答えが↓

>「最初に約束したのは私だもの、ずっとずっと側にいるわ」

……ゲルダはこの後人格改造手術を受け、以前の「自分」を抹消してしまう。ゲルダの気高さが、ゲルダ自身を殺してしまった…あ~エモエモ

…なんか脱線しすぎたな、本編に戻りましょう。

主人公登場!こっちもなんか性格が違くな~い?兄っぽい…
引き出しを漁るとピーターパンの聖書が…

あれ~?今度は普通にアリスがいる…
昼と夜で性格が違う?なんかミステリーっぽくなってない?

主人公辛辣すぎて草。これ中身ピーターパンじゃん
→やっぱり元はピーターパンの御伽噺症候群患者だったらしい。
何かきっかけがあって今は症状が寛解しているみたいだけど…

でたなイケメン。彼は制作陣の寵愛によって背負うべき罪(少女たちの性的搾取を看過していたという事実)が免責されており、そこが自分としては気に食わないところではある。性的搾取の事実を知っていてなお、楽園に引き留めようとするキャラの方がまだ良かった。…無論、商業的には制作陣の計らいのほうが断然正しいのだが。

なるほど~もしかして時間軸が違うのかな?冒頭の会合は過去のものなのか?墓場で灰色の悪魔の本を入手
→どうやら冒頭のアリスが残したもののようだが…

今度はグレーテルの部屋に突撃!
…改めて聞いても、グレーテルの演技って”ガチ”の女児感があるように私には感じられるんだけど、ここら辺は有識者に意見を伺ってみたいところ。草柳順子さんぱねぇっす。

先ほどのアリスと同じように、グレーテルにも聖書からの逸脱を唆す主人公。

え、選択肢あるの!?ファンディスクだからてっきりないものとばかり…
なんかグレーテルお腹すいてそうなので、グレーテルにパンをあげます。

普通にリスみたいで可愛いと思った(小並感)
ドン引きする主人公に草

今度はオデットに遭遇。ヒロイン達と一通り会っていく流れ
…ゲルダに会った時の反応が気になる

また選択肢。ジークフリートと名乗るか否か…
とりあえず名乗っておこう
→オディールに威圧されたんで即、嘘だと白状。草。

オディールと会った瞬間になにか思い出しそうになる主人公。伏線?

夜になると今度は黒の少女が警告に現れる。一日に一人、人を殺す化け物が蘇ったのだと。主人公のこと?

時を同じくして、楽園の看護師?によってグレーテルが誘拐される。
酒入りのお菓子を食べて酩酊したグレーテルは、そのまま竈で丸焼きにされて死んでしまった。え、いきなりハードな展開に…

翌朝。キッチンの竈から黒焦げの死体が見つかる。
…ミステリエアプだけど、黒焦げ死体って多分入れ替わりトリックの常套手段だと思うので、これがグレーテルのものかは怪しい。

お、ゲルダきた!ゲルダ側からの反応は特にないが、少年の方はゲルダを見ていると胸の奥がチクリと痛むのだと。

ここでも選択肢。>「それなら僕がカイになろう」
その提案を聞いて、表情が曇るゲルダ。そそ表情を見てなぜか心が浮き立つ少年。俺と一緒じゃん。ゲルダは曇っている方が魅力的やねん(最低)

ゲルダの部屋から犯行予告?らしきものを発見する主人公。
「××××に捧ぐ」…う~ん予想できない
前作で主人公の名前って明かされてたっけ…?思い出せ~ん
とりあえず、ゲルダの宝物だというスノードームを盗む主人公。

翌朝、楽園の看護師が全身凍り付いた姿で死体となって発見される。
今度はラプンツェルの部屋を訪れるも…どうやらお取込み中のようで
っていうかお相手の男はまさかの院長っぽい
「×××」って彼女たちの本当の名前のことなのか?

ラプンツェルの部屋からの帰り道にまた便箋が
この便箋は過去のアリスが残したものなのか?最初に主人公が墓場から発掘した灰色の悪魔の書の切り取られていたページはこれのことかな

翌朝。また一人楽園の職員が死んだ。
夜風にあたるオデットに最近物騒だから気を付けた方がいい」などと声をかけていると…

謎の幽霊が出現!「つみびと」であるオデットを糾弾し始める。
…順当に考えると、御伽噺症候群患者である少女たちの本当の名前を知ることができ、かつオデットが「つみびと」であることを知っている存在って、思いつく限りだとオディールしかおらんのよな~
ただ、もしもこの幽霊の正体がオディールだとすれば、オデットに「つみびと」であることの記憶を思い出させるなんて彼女の目的とは反するはずなので、ちょっと根拠としては弱いか
もう一つの可能性としては、前作の妹よろしく「少年」が、本作の「ピーターパンin少年」の後ろから憑いて回って、時折こうして語りかけてるとか。

過去を思い出し、絶望したオデットは湖に身投げしてしまった…

すかさず背後からオディールが現れる。…怪しい
自分にも幕を下ろすと言い、オディールもまた湖に飛び込んでしまった…
間違いなくオディールが黒、もしくは事態の中心にいるな

どうやら死んでいるのは彼女たちではなく、楽園の職員らしい。
これでグレーテルの生存も確定したけど、う~ん、オディール(と、少年)の思惑が読めないな…

これってグレーテルとかオデットのこと?それともドロシーのことか…
「フェアリーテイル・アンコール」未プレイだけどアリスとドロシーって仲良かったんだっけか、レクイエム本編でも言及されていたような…

主人公の部屋に行くと、またあの幽霊が…
これって、「×××」とかと同じく御伽噺症候群患者には認識できない人物だからこうなっているのかな?だとすればやっぱり「少年」なのか…?もしそうだとすると、今我々の目の前にいる少年は誰?やっぱり兄なのか?
アリスのハイイロペリカン発言…う~んこれは確定か

少年に「×××」を告げ、そのまま教会の絞首台へ…終わり!そしてEDへ…
これって選択肢ミスったが故のバッドエンド?それとも一周目は固定でこのEDなのかな?

とりあえずもう一度最初からスタート!

とくに変化なかったので、今度はグレーテルの選択肢「パンを自分で食べる」を選択。グレーテルと一緒に食堂やって来た。すると竈のそばに便箋が…やっぱり灰色の悪魔の書の破られたページ片らしい。

犯行予告の紙にすっかりおびえ切ったグレーテル。重い家具でバリケードを形成!怪力過ぎて草。やればできる子グレーテル。

前回はジークフリートと名乗ったので、今回は名乗らない。
するとオデットがこけてその足元から便箋が…
さっそくオディールに相談しに行く

めっちゃ主人公にあたり強くて草。

お~膝枕!ちなみに言うまでもなく(?)、私の性癖的にはオディールが一番刺さっています!
気の強いレズビアン気質(しかも男性経験豊富)ですからね、当然のことです!!!

主人公に、膝枕を指してオデットとの仲の良さを言及されると、

草。

>「そこに書かれているオデットとオディールは君たちのこと?それとも別のオデットとオディール?」
「だって、そう思い込めば誰でもオデットやオディールになれるんでしょ?この楽園なら」

一連の発言をうけ途端に主人公を警戒するオディール。そりゃそうか。オディールみたいなもんやしな。患者のふりをする健常者。

オディールと取引をし、便箋が見つかったらその内容をオディールと共有する代わりに、オディールからは洗脳を防止する薬(だったよね?)を入手。

翌朝、再びゲルダのもとへ。ここは前回と同じ選択肢を選んだ方が良さげだ。
そして次の日のラプンツェル。ここも選択肢は前回と一緒にする。
これで便箋を4枚揃えた!

今度はオデットと入れ替わっていたお陰で、幽霊の「×××」は利かなかった。…これで幽霊の正体は「少年」ほぼ一人に絞られたわけだが…
オディールとは協力関係ではなかったのか…読み外れ

その後オディールの部屋にて、最後の便箋を回収。これにてコンプリートか?「×××」はやはり本当の名前だった。

って、ゲルダの「宝物の似顔絵」ってもしかして前作主人公が描いたやつ?
あ~確かそんなエピソードがあったような…思い出せん!!!

翌朝、少年の部屋で便箋を発見。え、まだあるの?どうやらコンプリートするにはあと一枚足りないとのこと…

再び幽霊と部屋で遭遇!だけど今度は何も起きない…
「×××」は僕の名前じゃない…やっぱりお前、兄貴なのか?

やっぱり…どうやら兄貴は本来病院に送られるはずだった弟と入れ替わり、この楽園にやって来たらしい。その方が楽しそうだから

え!?もしかして本当にアリスの「幽霊」なの?
てっきり弟とばかり思っていたんだが…
まあ前作もそうだったけど、最後の最後に少しだけ本物の「奇跡」を忍び込ませるというのが、物語の特権だものね。物語というより御伽噺、児童文学の類か…

アリスの幽霊の記憶を垣間見る兄貴。最後の便箋にはアリス自身が名前を思い出し、楽園を去ったことが記されていた。これにて便箋コンプリート。
すぐさま灰色の悪魔の書を取り出し、本当の名前をつげる

めっちゃ悪い顔してて草。

おお、名前を告げられ悪霊退散かとおもったら、アリスによってお菓子にかえられていく幽霊。これも救済の一つの形なのかな。アリス当人には全然そんな意識なさそうなのが好感。
ここで過去の「アリス」を葬ることで、現在の「アリス」が「×××」として現実世界と向き合っていく~的な流れになりそう。

幽霊が残した大量のお菓子は、灰色の悪魔の書と一緒に元のお墓へおさめられた…
今になって思うと、この墓標は亡くなった子供たちだけでなく、楽園を去っていった子供たちの分もたてられているのかな~と。物語の終焉とともに、幻想世界の住人を弔う。

因縁の対峙…だけどそんなに険悪な雰囲気じゃないな…

うおおおおおおおNTR見せつけていくうう!!!
一番欲しい者は決して手に入らないんだなあ
ふ~ん、兄は兄で少し弟が羨ましかったんだね。鏡写し。

いや~その言葉は彼女たちにはキツ過ぎるだろ…いや楽園が崩壊したから正論ではあるんだけどさ…
ゲルダがこの台詞を言うのがなんか気に食わない。そりゃあゲルダには帰る場所があるんだもん…所詮強者の戯言

おーいイケノ、こういう時に出番だぞ~と思ったらあいついねぇし…



終わり!そしてEDへ…

感想

ミステリお馴染み?の双子入れ替えトリックを用いて、「もしも兄が楽園に収監されていたら…」というIFを描く、まさしく「another side」の副題に相応しい物語だった。

真っ先に感じたことは、楽園を追放された彼女たち(アリス、グレーテル、ラプンツェル)のその後を描いて欲しかった、というものだった。前作フェアリーテイルレクイエムでは、最後の楽園に手向けられていた花束の描写だけで十分だと思っていたけれど、本作に関しては楽園崩壊までの流れがやや強引に感じられ、現実と向き合う決意を固められぬまま外に放り出された彼女たちのことが気になってしょうがない。なので、ここはしっかりと後日談を描いて欲しかったな~というのが正直な気持ち。オデットの側にはオディールがいるからまあ大丈夫だろう。アリス、グレーテル、ラプンツェルの三人は、しばらくはイケノ助力の許、一緒に生活するのかな。う~ん気になる…

兄と弟に関しては、思ったほど確執がなさそうだな~という印象。前作では描かれなかった兄弟同士の絡みが見れたことは良かった。最後の二人が並び立つCGから、ゲルダが迷わずに弟のもとへと飛び込むシーンが印象的。本作の主人公は兄貴だが、この「フェアリーテイル」シリーズの主役はやっぱりこの二人なんだよな~と実感。…まあ自分はこういう約束された「主人公」と「ヒロイン」っていう構図を見ると、どうしても破壊したくなる性なんですけどね。
ゲルダからすれば、まあ兄貴は絶対に許せない存在だろうけど、楽園に送られるはずだった弟の身代わりとなり、また結果的に兄貴に助けられたことに関しては、少なからず感謝しているのだろう。なんか態度が柔らかかったし…この後三角関係に発展することを期待(最低)

総じて、短いボリュームながら久しぶりに「フェアリーテイル」の世界観を満喫することが出来て満足しています。また気が向いた時には、今度は「フェアリーテイル・アンコール」の方をプレイしてみたいな~


おしまい

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