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小豆ちゃん 戻る

幼少時代からインコ飼育しており、飼育歴が長い。

幼少期犬が欲しかったが
両親から世話が大変だと反対されていた。

欲しくて近所の子と草むらで野良の子犬を飼い「コロ」と名付けたがいつの間にか居なくなった。 

金魚や白ウサギも飼育したが環境に適応出来ずすぐに亡くなってしまった。

その後
自身の人生にはほぼインコが存在している。

今回は小学時代に逃げたインコのお話を書こうと思う。

夏が近づくある晴れた日。

小学校から帰宅すると壊れた鳥かごが庭にあった。

中はもぬけの殻。。

その側で家族が泣いていた。

帰宅後、家族が鳥かごを取り込もうとしたが落としてしまい飼育していた一羽のインコを逃してしまった様子。。

事故とはいえ心配で悲しかった。

数カ月間
時折周辺を探したが全く見つからず諦めていた。

夏休みに入り
姉とアニメを見ながらかき氷を食べていた
午前中の事だった。


「さっきインコみたいな鳥がいた!」

と急に騒ぎ出した。

とっさに窓を全開にし外を見ると
庭の餌台目当てに来たのか6羽くらいのスズメの群れ。

その中に色彩鮮やかな鳥が混ざっているのが見え隠れしていた。

姉と二人で

「あずき!(インコの名前)あずき!」

と呼びかけると、群れから一羽外れたインコが
一目散にこちらに飛んできて
私の頭上に着地した。

数カ月経過していたが
何と逃げたインコが戻ってきたのだ。

すぐさま壊れたカゴに入れたが
目が野生化し眼光が鋭く、痩せ細り
必死に生き抜いていた姿が容易に想像出来た。

そして長時間無心に餌を食べ続け暫く
眠っていた。

その日帰宅した家族全員は奇跡の再会に
涙を流していた。

そのインコは10年程長生きし
人によく懐き
老衰で亡くなった。

奇跡的な出来事だった。

ペットを逃がす事はその子を自由にする事では無く時間差はあれど大抵死に直結してしまう。

人に飼育された生き物は自然界で生きていく術を知らない。

飼えない場合も飼育してくれる方に譲渡しなければならない。

だから生き物を買う際は覚悟が必要。

そしてインコはこれから先の人生も出来たら
飼育し続けてゆきたい。

可愛すぎる家族。

小鳥大好き。

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