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「すずめの戸締まり」を観た日は

昨日は火曜日で、お花のお稽古で街なかへ出た。

映画「すずめの戸締まり」を観られた方の記事を読んでいて、ちょっと興味が湧いてきて、上映映画館など調べたりしていたものの、お稽古が終わるまで、すっかり忘れていた。

片付けて、コートを着て「さあ、帰ろ」となった時、あ!映画どうしよ?って急に思い出した。

お花持って道具袋持って・・・大層やなぁ・・・🙄
そんな思いもあって、周りの方々に「映画、行こうと思ってたけど今度にするわ〜」とか言って、帰りの挨拶を済ませた。

途中まで友人と一緒に電車に乗る。
最後は一人になった。あとは高速バスに乗って帰るだけ・・・

ふと「映画館のあるビルの下、通るなぁ〜」と思う。


「やっぱり、観て帰ろ」

エレベーターに乗ってシネマズの受付階へ。

上映時間まで30分近くあったのでベンチで休憩。
トイレを済ませて、食べ物と飲み物を買って持って入る。

入場するときはもちろん😷着用のことと書いてある。
一人だし、揉めたら面白く無くなるので、とりあえず忖度を選択💦
(ヘタレですみません)

夕方の中途半端な時間から始まる回なので、結構ガラガラだった。
暗くなるまでに小腹を満たしつつ、周りに人もいないので素顔のままで過ごした。
巷には「鼻まであげてください警察」が巡回してる風な書き込みがあったけれど、昨日はそんな係の人もおらず、酸素吸い放題で鑑賞できた✨快適🎶


さて・・映画の内容について。
ネタバレになるので詳しくは書けないけれど。

昨日は1月17日。
言わずと知れた「阪神淡路大震災」が起きた日だ。

28年前のあの日、私は実家暮らしだった。
朝のまだ暗い時間帯に何やら地鳴りが聞こえた氣がして珍しく目が覚めた。
地鳴りの音が近づいてきた?と思った途端、すごい衝撃に襲われる。
ベッドから滑り落ちた。
本棚から落ちながら飛んでくる本やCDケースから頭を守るために枕を被る。
何が起きたか?初めは飛行機でも墜落したかと思ったが、これが地震だと氣がつくまでにしばらくかかった。
20秒ちょっとで自分の部屋も家の中も、そして街の景色も一変した。

そんな記憶が蘇る日に「すずめの戸締まり」に呼ばれた。

そうなんだ。観る日は明日でも来週でもなく「今日」なんだと思った。


覚悟しながら観ていたけれど、やっぱり思いが溢れてきた。

日常があっという間に変わってしまう現実を思い出して。
「また明日」の明日が来なかった現実を想像して。

映画の中で神戸の場面が出てくる。
「ああ・・・こんな日になんでこれ観て泣いてるんやろ?」

いやそうではない、この日にこれを観て、泣く必要があったから「呼ばれた」んだ。


最後まで観ていられるか、途中途中で心配しながら。

それでも最後は心が温かくなった。

やっぱり「今日で良かったんだな」

そんな風に思った。


そして今日。

本屋さんで見つけたので衝動買いしてしまった原作本。

またお風呂でゆっくり読もう。
きっと映画で見落としているピースが見つかるはず。




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