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望遠鏡体験会に行ってきました。

 「スコープ隊」

 それは探鳥会における花形スター。

 スコープの重さをみじんも見せず、鳥がいればその姿を誰よりも早く見つけ出し、それをスコープの中に入れる。
 みんなに平等に見てもらうように配慮する心の広さ。

 鳥見初心者にはとてもありがたい、頼りになる人。
 バードウォッチング入門書に「これができる人はかっこいい」と書いてあるのです。

 まぁ、そこまで目指さなくても、スコープがあったらいいなと思うことがありました。
 そこで私は東京に行くことを決意したのです。

 日本野鳥の会五反田事務所で定期的に行われているのがこちら。
 「双眼鏡・望遠鏡体験会」

 同時開催の「コ・トリの市」で欲しい野鳥グッズをちゃっかりゲットしてから、体験会会場へ足を運びました。

 私は望遠鏡の使い方を知らなかったので、スタッフさんにまず声をかけました。
 「スコープの購入を考えているんですけど、使い方を教えていただけますか」

 受付にいた女性スタッフは、ソバージュの長い髪をひと振りし、たくさん並んでいる中から望遠鏡をひとつ手に取りました。
 簡潔に説明してから、手順を教えてくれました。

 通りに面した看板の上に小鳥の置物があって、それに合わせてスコープを見せてくれました。
 「シジュウカラ!」
 まるで探鳥会みたいです。

 私が大きめのデジカメを持って探鳥会に参加していること、荷物が多いのでスコープは軽いものを考えていると話したところ、一蹴されました。

 「それはやめた方がいいです」
 「カメラもスコープもどちらも中途半端になると思います」

 その女性はスコープについてしっかりした意見を持っていました。

 スコープの接眼レンズにスマホを当てて写真を撮る方法もあります、とか。

 軽いスコープはレンズが小さいからどうしても暗くなる、あまりおすすめはしない、とか。

 望遠がきくデジカメを持っているなら、改めてスコープを買うメリットがない、とか

 私の探鳥会のスタイルから、私の立場になってスコープを持つことについて考えてくれて、意見を言ってくれました。

 これが販売店の人だったら、どうしても売ることが優先になって、こんな率直な意見をいただけなかったと思います。

 ありがたかったです。
 東京まで足を運んだかいがありました。

 せっかくの体験会なので、いくつかスコープを触らせてもらいました。

 これが使いやすいなと思ったのが、その女性が説明する際に一番最初に手に取ったものでした。

 正直なところ、女性の話を聞いて、スコープはいらないかもしれないと思ったのですが、メーカーの商品番号をスマホで撮影してきました。

 茶飲み友達で鳥見仲間のモカさんが調べてくれたのですが、このスコープは35万円超えだそうです。
 お金が貯まるまで何年先になることやら。

 「参考になりました、ありがとうございました」
 「それならよかったです」

 実際に足を運んでみて、ここの体験会は良いと思ったので、おすすめします。


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