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はじめまして、ヘラサギ 鳥見散歩<T沼編>1/2話 2024年3月

 ある日、T沼に行きたくなりました。

 朝8時少し前に到着しました。

 駐車場から一番近い沼の端へ。
 そこから見えたのは鮮やかな新緑の草原に舞い降りたアオサギでした。

アオサギ

 目の前には川が流れていましたが、きれいに草刈りをされていて、風通しが良さそうでした。
 ここには小鳥は出ないかもしれないと思って先に進みました。

 最初に目指したのはT沼の島に祀られている弁天様でした。

 ハクチョウの姿は見えません。
 期待していたシギやチドリの姿もありませんでした。

 弁天様から少し進むとカメラマンが3人、熱心に鳥を撮影していました。

 少し離れたところで見ていたのですが、くちばしがへらみたいな鳥を見つけました。
 くちばしを水面に入れてかき混ぜ、たまに何かをモグモグと咀嚼していました。

 くちばしの特徴からヘラサギかヘラシギだろうと見当を付けて検索したところ、ヘラサギとのことでした。

ヘラサギ

 さっそくモカさんに「ヘラサギに会えました」とメールしました。
 ヘラサギに会ったのは初めてです。

 鳥の情報をよくいただいているOさんにもメールしました。
 「T沼にヘラサギがいるよ」

 カメラからデータを取り込んでOさんには写真付きで送信しました。

 私は沼のまわりを歩き始めました。
 次に出会えたのはモズでしたが、撮られるのは嫌いみたいで、遠くに行ってしまいました。

モズ

 沼のまわりを歩いていると先ほどのヘラサギが沼辺を飛んでいきました。
 その後を追いかけるかのように、大きなカメラを持った人がてくてくと歩いて行きました。

 鳥撮り仲間が駆けつけたときに、見失わないようにしているのだろうと思いました。

ホオジロ

 鳥の鳴き声がたくさん聞こえました。

 ケケーッというキジの声。
 ホーホケキョというウグイスの声。
 ツピーツピーと可愛く鳴いているのはシジュウカラでした。

木の割れ目を探る
シジュウカラ
巣になる物件を探しているのかも

 ウグイスの声が大きく聞こえる藪の前で立ち止まり、耳をすませました。
 すると通りすがりの人に声をかけられました。

 「なにかいた?」
 「ウグイスです」

 「今日はホオジロとカワラヒワに会ったよ」
 「私はシジュウカラです」

 すると藪の中をそろりと動く影。
 「そこにウグイスが」
 「今、動きましたね」

 ウグイスは一度、木の上にあがってきて、また奥の藪へと見えなくなりました。

ウグイス

 「ウグイスを見られるなんてラッキーでしたね」 

 そんな話をして、別れました。

 なお、こちらの記事はヘラサギがT沼からいなくなったのを確認してから掲載しております。
 ご了承ください。

2につづく。


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