探鳥会レポート<O山編>2/3話 2023年5月 夏鳥が渡ってきました
先日、ニコ支部I分会の探鳥会に参加しました。
場所はO山という低山と、近くを流れるH川です。
先頭を歩いていた人から、早く来るよう合図がありました。
こういう合図が出るのは珍しい鳥を見つけたとき。
急ぐ心を抑えて、足早に歩きます。
鳥を驚かせて逃げられたら意味がないからです。
「そこに、カワセミ」
スコープ隊がすでに焦点を合わせてくれていたので、スコープを覗かせてもらいました。
川の土手、草が生えているばかりで目印もないような草地にカワセミがいました。
よくこんなところにいるカワセミを見つけられるなぁ。
カワセミはたまに飛びましたが、同じような場所に戻ってくるのでした。
先に進むと、木の枝にホオジロがいるのを見つけました。
フィフィフィという感じで鳴いていました。
先頭を歩いていた人が、河原を見渡せる場所で足を止めました。
もしかしたらと思って近寄ると
「オオヨシキリ!」
こう教えてくれました。
葦原の中に巣を作る鳥で、なかなか葦原から出てこないのですが、このときは背丈の高い穂の上にいたのでよく見えました。
重々しい声で鳴いているのも聞こえました。
ギョシ ギョギョシ
オオヨシキリはまだ歌があまり上手ではありませんでした。
このあたりでH川とK川が合流します。
川幅は広く、草がたくさん茂った広場のようです。
さっそく、茂みにモズの姿を見つけました。
近くにスコープ隊がいたので
「あれってモズですかね?」
と、声をかけました。
その人はスコープでモズに焦点を合わせてくれたのですが、それっきりでした。
「……」
「……」
どうぞとか、なにか言ってもらえないと、覗きにくいんですが……。
スコープを持っている人が合わせてくれたら、みんなで鳥を楽しめると思ったのですが、内気な人だったようで、これは私の人選ミスでした。
他の人たちがこんな話をしていました。
女性が二人ほど
「鳥の名前とか、覚えられなくってー」
これに答えたのはM分会の役員さんで
「覚えなくても良い」
そういうものなの?と耳をそばだててしまいました。
役員さんは
「教えてくれる人がいっぱいいる」
「無理に覚えようとしたら苦になる」
なるほどと思って、メモ帳に書き込んだ私でした。
3につづく。
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