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探鳥会レポート<W川編>3/4話 2023年2月 トラツグミの影

    先日、ニコ支部O分会主催の探鳥会に参加しました。
 場所はW川です。

 案内役のO先生はW川の川原をジグザグに歩き始めました。

 藪の間の隙間をどんどん歩いて行くO先生に対して
 「ひとりで来たら迷うかもしれない……」
 そんなことを言い合う参加者です。

 地元新聞社の記者は、O先生にくっついていろんな鳥の話を聞き出しています。

 O先生は
 「鳥はペアを探すときのさえずりと普段使いの地鳴きがある」
 「春になると羽根の色がきれいになる」
 そんな話をしていました。

 記者はそれにふむふむと頷いたり、いきなりパッと振り向いて、後ろに続く参加者を撮影したりしました。
 参加者は思わずササッと避けたりしました。

 O先生が「そこに鳥が」と指すのは決まって遙か彼方で、よく見つけるなぁと感心しました。
 スコープ隊が出て鳥に合わせてくれるので、参加者は並んで見せてもらいます。

 記者はその様子を撮影してから、並んで一緒にスコープを覗くのでした。

 川の向こうにいたのは、カワアイサでした。

カワアイサ

 O先生がピタリと足を止めました。
 「トラツグミ」
 「そこの木の枝の上」

 近くにいた参加者は
 「うわー、すごい!きれいですね!」
 なんて喜んでいて、その隣で鳥を見つけられずに汗をかいている私。

 結局トラツグミはパッと飛び去ってしまいました。

 私が見たのは飛び去るシルエットのみ。
 探鳥会で見た鳥としてちゃっかり記録したけれど、私が会ったことがある鳥として、これはノーカウントです。
 無念。

    O先生が足を止めたのは川幅が広く広がった場所でした。

 下流にある木にはびっしりハシボソガラスが止まっていました。

 「全部、ハシボソだね」
 「あれだけいるから、違うカラスがいるかと思ったんだけど」
 そう言った参加者がいました。

 1羽1羽、カラスを見たらしい。
 すごい人がいるものだと感心しました。

遠くに、アオサギ

4につづく


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