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【このままじゃ、私、可愛いだけだ。】スキなコピーVol.1

約4年前に、こんな記事を書いていました。

当時、化粧品のOPERAというブランドが好きで、OPERAが提案するブランドストーリーに思うことなんかを書いています。

マーケティングのマの字も分からない中で書いた記事ですが、たくさんの人に読んでいただきました。
それだけOPERAが愛されているんだなあと感じて嬉しかった記憶と、企業のブランド戦略というものにうっすら興味を持った記憶があります。

それから紆余曲折あり、今は広告に関わる仕事をしています。まだまだ見習いですが、人生いろいろあるもんだ。

広告の仕事に携わる立場として、好きなコピーをストックしていきたいなとおもったので、定期的にコピーに関する記事を書きたいとおもっています。

「ある程度コピーの数がたまったら出したいな~」とおもっていたら、いつまで経っても公開できなかったので、まずは第一弾として公開してみます。

コピーの解説というより、個人的な感想みたいなコメントも書いています。が、「秀逸なコピーに補足の言葉なんて野暮ってものよね」とおもっているので、あくまでも私のメモ的な側面が強いです。


【このままじゃ、私、可愛いだけだ。】

朝日新聞社/2005年

高校生に朝日新聞を読んでもらうためのクリエイティブ。
セーラー服を着た女子高生が、青空のもと、新聞を持ってどこか遠くを見つめている表情が良い感じ。

ブレザーじゃなくて、セーラー服っていうのが、どこか地方都市感が出ていて好き。(都会のJKはブレザーのイメージがある)

朝日新聞としては、「学生のうちに朝日新聞に親しんでほしい」「大人になってもうちの新聞を読んでほしい」みたいな想いがあるのでしょう。ただ、「読まないと大人になれないよ」とかありきたりなコピーじゃないのが良いよなあ。

新聞に興味がなかった高校生に、自分ごととして捉えるきっかけをつくっている感じ。

女子高生って「可愛い」だけでもチヤホヤされる時代から、大人になっていく境目で。可愛いって良いことだし、褒め言葉のはずなんだけど、それだけじゃだめだ!っていうことに、自分で気づいた言葉みたいに表現しているのが好きだなあ。

思春期の女子高生って、承認欲求の塊みたいなもので、周りと比較することって多いとおもう。そんな溢れんばかりの承認欲求を、「可愛い」という言葉である程度満たしつつ、「だけ」っていうワードで、ほどよく圧をかけて不安な気持ちにさせるのが上手い。

不安な気持ちにさせるからこそ、もっと「特別」になりたがるし、「他の人とは違う自分になりたがる=新聞を読みたくなる」。読まなければいけないという感覚になる構図。

高校生じゃなくても良いなっておもえるから、高校生のときにリアルタイムで読んだら、もっと刺さっていたかもしれない。


最後まで読んでいただきありがとうございました!

「広告読むのが好き!」な方は、スキしていただけると嬉しいです。



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