待ち続けても救いの来ない世界で
数々の予言が外れても、エホバの証人がずっと待ち続けている神の救い、ハルマゲドン。
信者である私の母も例にもれず何があろうとその救いを信じて疑わない。
その様子をみるたび、私は学生時代に触れた2つの戯曲、『ゴトーを待ちながら』と『朝日のような夕日をつれて』を想起する。
1950年代にパリで初上演されたサミュエル・ベケットの『ゴドーを待ちながら』は、不条理演劇の代表作として演劇人にはよく知られている。
あらすじを簡単にいえば、2人の男が、来るか来ないか、いるかいないかさえわ