見出し画像

v_5 アフリカはとにかくデカくて若い!

このエントリは、Voicyチャンネル 自分の人生を生きよう!by CK にて2021年10月12日に配信された「#0005 アフリカはとにかくデカくて若い!」を文章化しています。音声も是非、こちら↑のリンクからチェックしてみてください♪

今朝、社会派ブロガーのちきりんさんがVoicyで「うまい欧州・大票田のアフリカ」というテーマで放送されてたんですね。
要は、一票は一票だよね、と。国際機関などで投票するときに、お金をいくら出しているかは関係なく。なので、多大なお金を出しているアメリカでも一票は一票だし、これがルワンダでも一票は一票ですよね、と。ここで有利になるのがヨーロッパやアフリカだよねという話をされてました。
確かに、アフリカは54ヵ国もあるので、要は世界のほぼ4分の1の国数。つまり、団結すれば世界の4分の1なわけです。
この構造で結局一番強いのは、やっぱりヨーロッパなのではないかと、私は思います。なぜか?アフリカはヨーロッパの植民地だったから
ルワンダに住んでいると、「ああ、やっぱりアフリカってヨーロッパの持ち物だったんだな」と感じることがあります。「持ち物」という言葉は悪いですが、あえてそう表現します。そういうことなんですよね。植民地という過去があって、その時期を経て今があるんだな、と思うことが折に触れてありました。

昨日は、アフリカでのマラリアワクチンの話をしましたが、Voicy放送の1回目、2回目、3回目に比べて、ガクーンと聴かれていません。やっぱり、あんまり関係ない…って感じですかね? でも、これからはアフリカの時代とも言われていますよ!なのでアフリカについて今日も発信していきます。

「最近アフリカについて周りでよく聞く」なんて方が、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。ひょっとすると、この本の影響でしょうか。一冊ご紹介します。椿進さんが書かれた『超加速経済アフリカ LEAPFROGで変わる未来のビジネス地図』という本です。
こちらの本、今とっても売れていて、もう5刷!重版に次ぐ重版!の、5刷です。最近、YouTube大学の中田敦彦さんも取り上げられていて、すごく話題になっている本でもありますね。(ちなみに、私の著作『ルワンダでタイ料理屋をひらく』も、おかげさまで重版になりました!)
椿さんの本は5刷ですし、私の本も重版ということで、出版業界ではもう「空前のアフリカブーム!」と言われていますが、アフリカには縁のない方や、アフリカは遠い!という方々が大半だと思います。こちらの本の第一章「アフリカは想像以上に大きくて若い」というところを今日はご紹介したいと思います。

立体で見ると本当に大きい!

早速ですが、問題です。アフリカ大陸の大きさは、

①アメリカの面積より大きい
②アメリカと中国を足した面積より大きい
③アメリカと中国とインドと欧州と日本を足した面積より大きい

皆さん、①、②、③どれだと思いますか。

答えはなんと③なんです、実は。アメリカと中国とインドとヨーロッパと日本を足した面積よりも大きいんですよ!
メルカトル図法の地図で見ると、なんとなく、インドより一回りぐらい大きいのかな〜みたいに見えますが、インドの10倍です。めちゃくちゃ大きいです。ここに54ヵ国入ってます。
私は2014年に初めてルワンダに遊びに行ったんですね、旅行で。そしてその当時、エボラが西アフリカで流行していて。なので、「アフリカのルワンダに行ってくる」って話をしたときに、「エボラとか大丈夫なの!?」と多くの方に言われました。でも、当時エボラが流行っていた西アフリカのシエラレオネやその辺りの国とルワンダの距離って、日本とアフガニスタンぐらい離れているんですよ。そのぐらい距離感がわからなくなるほど、ものすごく大きいということですね。(数年後、エボラはルワンダの隣のコンゴ民主共和国まできました)

そして次、若さ。こちら見ていきましょう。問題です。
ナイジェリアの中位年齢は、次の①〜③の、どれでしょうか?

①18歳 ②25歳 ③31歳

ナイジェリアは、西アフリカに位置する、アフリカで一番人口の多い(なんと2億人!)国です。中位年齢というのは、人口を年齢順に並べたとき、その中央で人口を2等分する境界線にある年齢のことをいいます。なので、平均とはちょっと違うんですけど、ざっくりほぼ真ん中の年齢のことですね。

これも早速ですが、答え言っちゃいます。18歳なんですよ、18歳!高校3年生!アフリカ全体で見ると19.7歳なんですね。ちなみに日本は何歳だと思いますか?48.7歳です…!(2020年)
いやあ、若いですね。本当に若いです。ルワンダの道を歩いてると、例えば60歳以上の方、自分の親世代の方を見ると、「親世代の方だな〜」っていちいち思うんですよね。そのくらい珍しいというか、意識させられるということですね。でも逆に、日本に帰ってきて電車に乗っても、いちいち「親世代の方だな〜」とか思わないですよね、たーくさんいるので。
改めて数字を見ても、本当にアフリカって若いなぁと思います。

ルワンダの首都キガリの様子

今こんなに平均年齢が若い国、今後どうなるのかなぁと見たときに、2020年に2億人いるナイジェリア(現在世界第7位の人口、アフリカで1位の人口)では、2050年には4億人。2080年には6億人を突破するという予測になっています…!ちなみに2080年には日本の人口は1億人以下という予測ですね。ここでちょっと本文をご紹介します。

経済成長は人口成長+生産性向上です。日本は2019年に人口が約52万人自然減しました。2020年代後半からは毎年1%弱ずつ、70万人から100万人ほど、50年間継続して人口が減り続けると予測されています。過去の歴史を見ても、これだけの大規模な人口減はなく、それで繁栄した国はありません。生産性向上だけでは限界があるでしょう。

超加速経済アフリカ: LEAPFROGで変わる未来のビジネス地図

今後、日本がいろんな難しい問題に直面することは、もう私たちもわかってきていることですし、それに向けて様々な対策をしていかないといけないところですが、やはりアフリカとの対比で見ると、改めてその差に驚きますね。ただ一方で、人口が増えれば増えるほど国家が安泰かというと、そういう簡単な話でもないんですよね。ここも本文をご紹介します。

日本をはるかに上回る人口の爆発と若さは、国家運営を適切に行えば、この先、人口ボーナスとして大きなパワーをもたらす可能性があります。一方で、適切な職が与えられなければ、大きな社会不安などに結びつく可能性があります。アフリカの根本的な課題の1つです。

超加速経済アフリカ: LEAPFROGで変わる未来のビジネス地図

これは本当に同感です。ルワンダでも、特に田舎に行くと、子どもたちがバーッと駆け寄ってくるんですよね。外国人が珍しくて。そういう、たくさん駆け寄ってくる子どもたち、無邪気な子どもたちって、とても希望に満ち溢れた光景である一方で、私は思ってしまうんです。この子たちが大人になったときに、この国に産業はあるのだろうか、職はあるのだろうか、と。「うーん…」と思ってしまうところですね。とにかく、今後もアフリカの未来に注目です。

ちなみに、この椿さんの本は、私のことにも触れてくださっていて、「日本人シングルマザーがルワンダのタイレストランで大成功」と、とっても良く書いてくださっております。ご興味のある方はぜひ、一読されてみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?