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3/14の結婚式を「円周率婚」というらしい

来る2020年3月14日、高校の友人とその友人に長年連れ添ってきた旦那さんの結婚式に参加しました。全国のカップル憧れのホワイトデー婚である。

入籍した日も昨年の3月14日だったらしいので、「新郎新婦はホワイトデーにこだわりがあるんかな」と思いながら参加した式。

受付を済ませ配られたメニュー表(主役の2人が手作りしたらしい)の裏に「円周率婚」と書いてあって、3月14日の結婚式を円周率婚と呼ぶことを初めて知った。

「この日だと安くなるから」「なんかゾロ目で覚えやすいから」と安直な理由で結婚式の日取りを決めてしまった自分が少し恥ずかしくなった瞬間だった。

6月に結婚式するから二次会に来てほしい、と伝えると「わぁ〜ジューンブライドってちさぷらさんめっちゃオシャレですね〜!」と褒めそやしてくれた後輩にここで懺悔したい。

私が気にしていたのは結婚式にかかる費用と、まだ小学生の従姉妹たちの運動会が式の時間と被らないかどうかということだけで、決してジューンブライドを狙ったわけではないのである。先輩に幻想を抱いていたのなら申し訳ない。


私の話はさておき。

前述した通りこの3/14の円周率の日に執り行われた高校の友人の結婚式が、ロマンチックかつ面白おかしくて彼女らしい大変よい式だったので、忘れないようにnoteに記しておきたいと思う。

まずはこの話に出てくる愉快な登場人物をご紹介!
※懐かしさと親しみを込めて登場人物の彼女たちのことはあえて高校のときに書いていたブログ上のあだ名で呼びます。

まずはこの人。きったんたん
本日の主役の新婦。看護師として奮闘中。
可愛いものが好き。会場の装飾もピンクでラブリーで彼女の世界観全開で大変良かった。
在学中、数学がめちゃくちゃ出来ていたので100%文系のちさぷらとは脳の構造が違うと思われる。
結構こだわりと自己主張が強い。嫌なことにはノーと言える。
名探偵コナンが好きで新作映画は毎回欠かさず観ているらしい。
高校のときはスガキヤでバイトしていた。

続いてはこの人。番長
ちさぷらと同じバレー部の人。
バレー部のメンバーには傍若無人で横暴だが、今回結婚式に招待されている私含めた5人は高校2年生のときのクラスメート達なので比較的対応が甘い。
看護師としてきったんたんと同じく奮闘中。
ポケモンと酒とGENERATIONSをこよなく愛している。

お次はこの人。⚪︎太(まるた)
私が出会った中でもダントツの天然ボケさを誇る。最早記念物レベル。
しかし本人は天然ボケ扱いされると怒るのであまり触れてはいけない。(ガッツリ触れてる〜)
銀行員として奮闘中。
音楽に詳しく、高校時代はフォークソング部に所属。
番長と後述するまーがれっとのことを無限の胃袋を持つ女だと思っている節がある。

続いてはこの人。まーがれっと
高校2年のときに退部するまではちさぷらと同じバレー部だった人。
三度の飯が何よりも好き。
ついこの間まで学生(薬学系)だったので我々5人の中で一番長くモラトリアムを堪能していたが、とうとう就職してしまった。
滋賀のどこかの研究室で奮闘中。
推しのBTS(防弾少年団)の話をするときだけ声が大きくなるが、基本的にはローテンションかつ省エネで生きている。

忘れてはいけないのがこの人。キムラ
高校を卒業した後は靴職人として活躍していたが、紆余曲折ののちワーキングホリデーを経てオーストラリア人の男性とそろそろ結婚しそうな人。そんな人生ある?
線が細い美人だが中々の変わり者。
笑いすぎてそのまま死ぬんでは?と思うぐらいたまに笑い転げるときがあるので心配になる。

最後はこの私。ちさぷら
このnoteを書いている本人。
グループの中では自分はツッコミ役だと思っているが最近はそうではないのかもしれないと思い始めた。
愛知でメーカー系OLとして奮闘中。

この5人を中心に本日のnoteはお送りしていきます!お楽しみに!


〜結婚式当日の朝〜

開催場所が大阪の羽衣だったのでちょっと離れたところに実家がある私は母親に会場まで車で送ってもらうことに。
一緒に招待されている上記の高校の友人たち4人はタクシーで合流。

車に揺られている間に番長からLINEが入る。

番「誰かハンドクリーム持ってない?」
私「ハンドジェルならある」
キムラ「ネイルオイルは持ってる」
番「その2つコンボさせたらハンドクリームになるかな?」

なりません。

結局⚪︎太がハンドクリームを持ってきてくれて事なきを得たらしい。


私だけちょっと早めに会場に着いたので、レセプションでしばらくの間待機。
4人がまだ来ないので会場に来ていた他の高校の同級生と談笑している間に、ある1人の男性が会場に来ていることに気づく。

私「なあ、あれ山田くん(仮)じゃない?」
友人「あ、ほんまや!」
山田くん(仮)「………誰やっけ?」

何を隠そう、この山田くん、新婦の元カレである!
式に呼んで(主に新郎の心境的に)大丈夫なのか!?と関係ない私が勝手にハラハラしてしまうぞ!

しかも彼(高校時代はバスケ部)、当時バレー部で体育館の隣のコートで部活をしていた私のことはおろか、同じクラスだったはずの番長のことも、今回の同高校出身の出席者の女性メンバーのことを誰も覚えてない(もしくは知らない)らしく。

山田くん「なんで俺呼ばれたんやろうな」
それは神、もとい、新婦のみぞが知る。

そして私が山田くんと「この人は覚えてる!?」「じゃあこの人は!?」とワーワーやってる間も、まだタクシーで来るはずの4人が来ない。式の開始が13時なのに12:40近くになっても来ない。大丈夫なのか?


結局12:45あたりになって4人は現れ、無事13時から挙式が開始。

新郎新婦入場の前に、バージンロード側に座っている人たちにバラの花が配られる。
そう、結婚式のロマンチックな演出の一つ、ダーズンローズである。

ダーズンローズとは
挙式の前にゲストに配られた12本(1ダース)のバラを、新郎がゲストから受け取って花束にして新婦に手渡し、新婦がプロポーズの承諾の返事の代わりに12本のうちの1本を新郎の胸に胸に差してあげる演出のこと。

そして私たちのグループでこの12本のローズのうちの1本を受け取ったのが、バージンロード側に座っていたまーがれっと。超大役や!頑張れ!

小声で盛り上がっているうちに新郎が入場。
出席者の1人1人から「おめでとう」の言葉を掛けられながらバラを回収していく。

そうこうしているうちにまーがれっとが手渡す番に。まーがれっとの前の列に座っている私は彼女の勇姿をしかとこの目に焼き付けるために後ろを振り返り、新郎の手に持つ花束を確認…

私「…何でまだバラの花持ってんの?」
ま「え?」

何とまーがれっと、歩いてくる新郎の写真を撮るのに夢中になりすぎて肝心のバラを渡し忘れる痛恨のミス。しかも新郎も緊張しているらしくバラをもらい忘れたことに気づかないまま次の人の元へと進んでいってしまう。そんなことある?

やばいぞ、どうしよう、今更やけど渡し直した方がいいかな?こっそり渡すか?でも式を中断する訳にもいかんしな、スタッフさんも式の進行に集中してて気付いてないし、何故か1人だけゲストがバラの花持ってることになってるし、そもそもダーズンローズのはずやのに11本しかないからブーケ完成してないし、…と色々慌てているうちに新婦が入場。完全にリカバリーのタイミングを逃す。

そしてそのままブートニアの儀式まで何事もなく完了してしまう。

事を知っている私たちだけがひたすらに焦り散らかしたまま、誓いの言葉〜誓いのキスも完了。この間もまーがれっとはバラの花をしっかりと胸に一輪抱いている。

結局誰もブーケのバラが1輪足りないことを言い出せないまま挙式が終了してしまい、ブーケトスと写真撮影のためにゲストは屋外へ。
その辺にいたスタッフに「すみません…」と言いながらブーケになれなかった花を差し出すまーがれっと。えっ何で持ってんの?という顔をするスタッフ。そりゃあな。


フラワーシャワーをするために1列に並んだゲストの元へ新郎新婦のイニシャルが刻印された花びらが配られる。こんなところまでオシャレで手が込んでいるなんてさすが。

⚪︎太「なぁ、この花びらKとYって書いてる」
私「ほんまやな」
⚪︎「新婦がKYってイニシャルやから新婦側にこの花びら配られたんかな?」
私「えっ新郎(Kくん)と新婦(Yちゃん)のイニシャルやと思うけど…」
⚪︎「あっそうか」

やりとりを聞いていた新郎側の友人「天然すぎませんか?」
よくぞ言ってくれた。

彼女のこういう発言はいつものことなのでスルーしかけていたけど引っかかってくれる人がいて良かった。天然がすぎるぞ君は。
いくら新婦が意志が強い女だったとしても結婚式で自分だけのイニシャルが刻印された花びらをかけられたい!とは中々ならないと思うよ。


フラワーシャワーとブーケトス(番長が取った)が終了し、続いて披露宴のためにパーティ会場へ移動。

新郎新婦入場や、ケーキ入刀、プロフィールムービー、お色直しまでが滞りなく終わり、新郎新婦が各テーブルに挨拶する時間に。

諸事情で2次会をやらないと言っていた新婦と披露宴が終わった後も少しだけでもお話しするために、細やかながら自分たちだけで居酒屋で2次会をしようと事前に話していたので、ここぞとばかりにその相談を。

番長「きったんたん今日何時に来れる?」
きったんたん「んー…19時くらいかなぁ」
番「分かった」
き「あ、そうや、このドレスせっかくオーダーメイドで作ったやつやから、2次会に着て行っていい?」
私「居酒屋にそれで来るの!?」
番「いいけど…寒くない?車で来るん?」
「いや電車で行く」
私「電車で来るの!?」

「本気かな?」「本気やとしても新郎が止めるやろ」「新婦がウェディングドレスで来るんやったら私らも私服に着替えずにドレスの方がいいかな?」「いやこんな居酒屋で何の集まりやねんって店の人に思われるよ」「もっと結婚式向きの店の方が良かったかな」とワーワー言っているうちに披露宴が終了し、2次会までまだ時間があるので一旦解散することに。


車で母が迎えにきていた私はとりあえず新郎新婦と他の4人に別れを告げ、着替えればいいのか?それともドレスでいた方がいいのか?と悩みつつも車に乗り込み家路へつく。

家に着くともうドレスでいるのがしんどかったのでラクチンな私服に着替えて今度は電車に乗って2次会の場所の天王寺の居酒屋へ。そこでまた4人と合流。

私服に着替えている人が半分、ドレスのままの人が半分。

新婦は一体どうしているのか…と俄かに緊張感が走る居酒屋の個室の中、しばらく経って新郎新婦と飲み足りなかったらしい新郎の友人数人が合流。

本当にウェディングドレスで来た。

しかも宣言通り電車に乗ってやってきたらしい。阪急電車(映画)やないかい。

その後は新郎新婦を中心に式の出席者で色々な話をする中、話題は終始緊張してガチガチで挙動不審だった新郎の話に。

新郎「いやぁ、僕今日結構緊張してたんですよ。緊張しすぎて酒飲まないとやってられなくて、挙式前の控え室で焼酎1本開けたんです

そう言いながら空になった酒瓶を鞄から取り出し我々に見せつけてくる新郎。焼酎ではなく日本酒だったかもしれない。どっちにしろ挙式前に飲んでいい酒の量ではない。

式の最中に挙動不審やったのは緊張のせいではなく酔っ払ってたからじゃ…?と少し思った。
今日まで面識がなかったし、破天荒気味な新婦に隠れてて知らんかったけど新郎も中々にやばいぞ。

こんな調子で2次会は新婦新婦が誰よりもお酒を飲んでへべれけになって終了。

以上、ご覧の通りロマンチックで愛と笑いに溢れた素晴らしい1日でした。感染症の対策とか大変なこともたくさんあったと思うけど、呼んでもらえて良かったなぁ。

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私自身が今年6月に予定していた結婚式を来年の2月に延期していて、新しい生活様式が定められて、それはもう結婚式と呼べるのか?と思えるようなガイドラインもある中で色々考えることも多いですが、やっぱりこのnoteを書いていて結婚式は良い文化だなと思ったので、自分たちなりに楽しい結婚式が出来る方法を探していきたい。

(結婚式を延期した件についてはこの記事に書いています。励ましてくださった方々ありがとう)

これからの新郎新婦の未来と我々の末永い友情と関係者全てに幸多きことを願って、このnoteを締めたいと思います。改めて結婚おめでとう!

閲覧ありがとうございました。

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