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『少年軍記』続報

昨日の日記で、「最近入手した対談記事」と書いたので、もしかしたら出典が気になる人もいるかと思いますので続報です。

「佐田 橋本さんにとって、全共闘って何ですか。」
(中略)
「橋本 歴史上の事件。80年ごろ、『全共闘の小説書きませんか』って話がきた時、僕は割と即座にイエスって言っちゃった。で、書き始めて、やっぱりこれじゃ変だなってやめて。これが普遍的意味を持つようなものだったら、歴史的事実ということにして、20年、30年後の若い人たちに意味を持つような、ちゃんとした歴史にしてあげたいって。
佐田 その全共闘小説に再トライする。この冬から。
橋本 そうですね。87章。タイトルは『少年軍記』。主人公は女性で始まり、昭和の終わりごろまで続くすっごく不思議な恋愛小説。粗筋読んで、担当編集者が泣いたの。」

『季節の思想人 佐田智子interviews』pp.186-187

これを読んだら読みたくなります、『少年軍記』。
橋本治の本を読んでいると全共闘の話はよく出てきたりもするんだけど、いまだにイメージが掴めません。「橋本さんにとって、全共闘って何ですか」という問いが普通にできて、違和感なく受け止められるってことは、同時代を生きた人にとっても「何だったんだろ?」的な出来事だったのでしょうか。
橋本治が書いた全共闘の小説読んでみたかったな。

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