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Rock Novel 「シンデレラ物語」クリスタルの涙粒

このアイルランドの港町の言い伝えで
天使の涙がクリスタル👼に
なって、空から降ってきたそうです。

それを集めて、ここのご先祖達は
クリスタルでグラスや🥂色んな
物を作るようになり、今ではアメリカ🇺🇸にも
多く輸出していますよ。何かご質問は
他にありますか?

「あの〜添乗員さん、このシンデレラの
カボチャの馬車のクリスタルはお幾らですか?
ディスカウントしてもらえるかな?
ワイフにお土産にしたいんだ!」

「えーと、売り子さんに聞いてみますね。」

「頼むよ!」

「あの〜正札が400万円でディスカウントでも
325万円だそうです。」

「え〜そんなにするの?」

「どうして?シンデレラの馬車を?」

「ぼく達『シンデレラ』って言う
バンドをアメリカでしてるんだ、今回も
ロンドンでギグがあって来たのさ。
それで今日は一日オフだからアイルランド
までやって来て、このツアーに参加したわけ。」

「あーそうだったんですか、皆さん長い
髪をなさってるから、ミュージシャンかな
とは思ってたんですけど、私アメリカの
ロックには疎くてすいません。」

「アイルランド🇮🇪はやっぱりU2とか
ブームタウンラッツのボブ ゲルドフとか
ちょっと前だったら、ドノヴァンかな?」

「そう、私の元旦那さんはドノヴァンに
そっくりで、東京のディスコで出会った
んですよ。85年の頃、彼はそこの飲んだくれの
ウエイターだったから、で一緒にアイルランド
に来てみたものの〜あら、失礼こんな
話になちゃって!」

「いいんだよ、じゃ君は日本人?」

「ええ、日本には行った事はありますか?」

「うん、去年1987年に初公演で行ったよ、
皆んな凄くノッテくれててね、また来年も
行く予定だよ。」

「それはいいですね!どうしましょう?
カボチャの馬車は?包んでもらいますか?」

「いや、やめておくよ。ちょっと高いしね、
その値段でヴィンテージのギター日本で
買える金額だよ。
ウチのワイフがまだ僕らが売れてない頃
衣装作ってくれたり、ロゴデザインしてくれたり
苦労かけたから、何か買ってあげたいんだけ
どね。」

「そうですね、何かないかしら?」

「スコットランドランドの伝説では
天使の涙を一滴入れて💧スコッチウィスキーを
飲むと願いが叶うって言うのがあるんですよ」

「あ、涙ね〜僕の作った歌でもね
『涙🥲が溢れて来る前に、涙の数を数える』
って言う節の曲があってね、エミリーが
好きな曲なんだよ。『Nobody’s Fool』って
言う歌さ。」

「奥様、エミリーさんっておっしゃるん
ですね、可愛らしいお名前ですね。
あそうだ、ここにクリスタルで出来た
スポイトがありますよ。これであなたの
涙を集めて、アイリッシュ
ウヰスキーに入れてみたら?これ奥様に
お土産にいいんじゃんない?小さくて軽いし。」

「じゃ、スポイトと後はアイリッシュ
ウヰスキー買える所ある?」

「ええ、アイリッシュコーヒーが飲める
お店があってそこで買えますよ。じゃ、
行ってみますか?」

「ああ、そこで君に一杯じゃ、アイリッシュコーヒーを奢らせてくれる?」

「いいんですか?酔っ払って
元旦那の愚痴言ってしまうかも?」

「例のドノヴァン似の?
聞いてあげるよ、遥々東京から来てさ
苦労したんだろうに。君の涙もこの
スポイトで吸い取ってあげようか?
で、一緒にアイリッシュコーヒーに入れて
飲んじゃえ!それで彼の事は恨まず忘れてさ!」

「ありがとう😊シンデレラのトムさん!」

「きっとまたキューピッドが👼いい人連れてきて
くれるよ!」

「そうですね!頑張って添乗員やっていて
よかった〜シンデレラにも会えたし!
このクリスタルの馬車にもお願い🤲します。」

(大笑い)

「あ、あそこに、クリスタルのガラスの靴も
ありますよ。片方だけ包んでもらいましょうか?」

「両方包んでもらって!それで片方は君に
プレゼント🎁するよ!」

「ありがとうシンデレラのトムさん😭」

「あー、スポイト スポイト!クリスタルの
涙集めないと〜」

「ハハハ〜」

The End


追記💔:
失恋して泣いてる友人に捧げます。
それとIrish Manに恋した過去の自分にも!
渋谷でミートパイ食べて別れた人、何処へ?

ガラスのスポイト🧪

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