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Rock Novel「シンデレラ物語」We are not Idol!

「トム、又あの子来てるな!」

「お前の追っかけちゃんじゃないか?」

「うん、かもな?」

「まだ、15か16才位じゃないのかな?」

「トム、俺たちがKISS追っかけてた頃だな。」

「ああ。そうだなぁ、エリック
懐かしいよな。」

「家出娘だったら、厄介な事になるし
マネージャーに言って家に帰るように話して
もらった方がいいかもね。」

「そうだなぁ。」


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「トム、何でもマネージャーの話じゃ
あの子22歳らしいぞ、パスポートで
確認したらしい。」

「へー、驚いたな! 小さくてそんな年には見えないよな。」

「日本人らしいよ。実はジェフのいとこなんだって、親に内緒で日本から見に来てたらしい。」

「なーんだ、ジェフの日本人のお母さん
の親戚の子か!
今夜はバックステージに呼んでやったら?」

「そうだな、恥ずかしくってジェフにも
声かけられなかったそうなんだよ。」

「俺の追っかけじゃなかったんだ!」

「残念でしたね!トム〜」

「イヤ、ちょっと心配してただけだから
いいよ、別に!」

「そうか〜何かガッカリしてるみたいだぜ。」

「エリック〜もういいよ、あの子の話はさ!」

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「トム、エリック 僕のいとこのメイちゃんだよ。お前のファンなんだと!」

「トム、やっぱりお前の追っかけだったんだね!」


「How do you do Mr. Keifer?
My name is May. Japanese name
is Satuki(五月)which means May.」

「じゃ、サツキって呼ぶよ〜
日本の方の名前で、素敵な名前じゃないか!
Mayよりいいよ。May だとブライアン メイ
みたいだしさ!俺のファンなんでしょ?
メイ氏の方じゃなくてさ。」

「ブライアンも好きらしいけど、サツキ、今はトムのギター🎸に痺れるらしいよ!
俺の次にだけど❣️」

「ジェフ〜言うな〜!お前!」

「ウソウソ〜 
サツキはトムの声が好きなんだってさ!
何でも日本じゃ🇯🇵シンデレラはボンジョビと
人気を二分にしてて、女の子に人気らしいよ。
ほら、これ日本からサツキが持って来たお前が表紙の雑誌!」

「あ、ほんとだ、日本語だから何て
書いてあるのか分かんないけどな。
エリックな?この写真どう?」

「何でお前だけ何だよ〜俺の金髪頭の写真は
載ってないのかよ!」

「ポイズンのブレッドがさ、『日本じゃ
金髪頭の俺はアイドル扱いだから
困る』って言ってたもんなぁ。
シンデレラって名前じゃ益々アイドルかもなぁ
俺たちもさ!」

「トム、いいじゃないか、最初は
ビートルズだってキッスだってアイドルだったんだから、後で分かってくれるさ、兎に角雑誌に載せていただけるだけ、有難いぞ!」

「はいはい、マネージャー様そうですね。」

「ね、サツキ何回俺達のショー見てくれたの?」

「So far 10 Times lol 」

「10回も?よく飽きないね。」

「Tom! Your voice very addictive!
I am very excited every time to see your
stage.」

「サツキ、僕もすぐ病みつきになる
性格だから、君の事ちょっと心配で言うんだけど
大丈夫かな、日本帰った方がいいんじゃない?
フィラデルフィアのジェフのママさんの所に行くとかさ?ずっとホテルに居るって若い女の子が
危ないよ。アメリカは。日本はどうか知らない
けど。」

「Thank you、Tom but I don’t know
what to do. I quit Japanese college too.
I don’t know what to do my future.」

「そうなんだ〜、じゃマネージャーに
話して僕の付き人にでもなる?
この夏に日本での公演も決まってるし
通訳して貰えると助かるよ!」

「Really? That’s great!」

「ジェフのママからサツキの両親には
説明して貰えばいいんじゃない?」

「Jeff’s Mom is my mother’s big sister so
I think its gonna be fine. I hope so.
Thank you Tom, I don’t know what to say!」

「Just Don’t be addictive ! okay ?
Don’t drink with Jeff okay?
Promise me.」

「I promise !」

「I will protect you! I love you.」

「You love me like a little sister right?
Tom!」

「No, I love you like a big woman!」

「トム、サツキを宜しくな!」

「ジェフ、聞いてたのか!」

「ママに早速報告だ!」

(大笑い)

The End

1986年 シンデレラ デビュー
Tom Keifer 25歳
野村 皐月 22歳





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