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一筆啓上 §2 とりとめもなく

noteからもSNSからも離れている間、ネタ帳のようなものをつけていたはずなのだけれど、それごとどこかへ行ってしまった。何か浮かべば直ぐつぶやくような、ツイ廃脳になってしまっていたが故に、あえて閉じ込めておこうと考えたわけで。てか、Xに変わった今、ツイ廃に変わる言葉は何になるんだろう。エク廃?


僕が進学とともに田舎を離れ、就活にしくじって戻り、例のパンデミックで引きこもっている間に、外からここに移住した人もそれなりに多くいたようで、そのことに気づいたのは現職に就いてからだった。地元に前からあった…いや、そもそもなかったのかもしれない…人間関係に期待できない自分からすると、そう言った人たちととけ込みたいのが本音…。とはいえ、田舎の狭いコミュニティで過度に自己開示をすると碌なことにならないことを知っているが故に、バランスの取り方に頭を悩ませている。


そんな、「全員どこかで根が繋がっている」ようなコミュニティに辟易していた身からすると、利害関係のまったくない友人の存在ほどありがたく、嬉しいものはなかった。高校を出てほぼ10年、大学を出て数年。そんな友人たちが世帯を持ったり、子供ができたり、仕事に邁進したり、着々とライフステージを駆け上がる後ろ姿を見て、変に後ろ向きになってしまうこともある。今はやっぱり、置かれたところにじっとしているほかないのだろうか。


ネタ帳は見つからないけれど、過去の記事を漁っていたら、在宅の頃にやっていた『本日の野菜炒め』シリーズに行き当たった。まぁシリーズと言っても6本目で止まっているし、人に自慢できるようなものでもないのだけれど。今は毎日フライパンを振ることもないので、このタイトルも使えない。代わりになるようないい題は何かないだろうかと考えているけれど、当面は"一筆啓上"の四字がしっくりくるような気がしてならない。


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