君たちはどう生きるか ネタバレ有り

ネタバレありverです


いやーー スタジオジブリ最新作ではなくて、
宮崎駿最新作だったよ。

見終わった直後は、脳がバーストしてて、放心状態でした。

何も言葉が浮かんでこない。

何を見せられたのか、わからない。


とりあえず しばらく脳内はインコで埋め尽くされてましたね 笑


帰路につきながら、ジワジワと映画の余韻が染み込んできて

ああ、もう、駿監督は、終わらせたんだな

と、しみじみ思いました。
そして、ちょっと泣きました。



大叔父さん

眞人に 役目を継がず元の世界に戻る と告げられても、
インコ大王に石のつみきをかち割られても、
怒りもしなかったなあ

すごくそれにびっくりした

そうなることがわかってて、諦めただけなのか。

それとも、それも含めて受け入れたのか。


なんか、駿監督の 成長?を感じる。
(上から目線ですみませんが)

駿監督自身の 弱さ というか
丸さ?が出てる。

そこを映画に落とし込んで、我々に見せてくると思ってなかったのよね。




むしゃむしゃと ご飯を食べて、

図体はやたらデカくなって、

「天国ダー」と涙を流して、

塔という狭い世界で増えるに増えたインコ


自分自身の中にある 悪意 をないモノにせず、

どうしようもない元の世界で生きると決めた眞人


駿監督が、弱さを見せる境地に辿り着いて、
表現したからこそ、


俺はここまで見せたぞ。

生き方はインコ、眞人、様々だが

さて、君たちはどう生きる?


のメッセージが、説教くさく感じず、
スッと入ってきたように気がする。


弱み見せてくれた人の言葉なら、耳を傾けたくなるじゃないですか。

そんな感じがしたなぁ、私は。



眞人、悪意 を 悪意 としてストレートに表現した初めての主人公だったんじゃないかな。


結果、悪意になってしまった(人を殺してしまった)主人公は、ナウシカやアシタカがいるけども

2人とも、強く後悔してて、葛藤を抱いてるんだよね。

眞人とはちょっと違う。


ある意味、ナウシカやアシタカよりも、大人かもしれない。


駿監督のメッセージが、今までと大きく変わったなと感じる。

でも 変に綺麗事を言うキャラクターより、
今の時代は、眞人のような主人公の方が刺さるなと思う。





殺生が出来ない人達は、黒く、透け透けで、実態がフワフワしてた。

殺生が出来る きりこさんは、生きるエネルギーに満ち溢れてた。


そしてあの 金色の門に閉ざされてた お墓。

なつこさんの 産屋 の岩と 結界のような紙の飾り。

産道をイメージしたであろう 台形の無機質な通路。

あの世界は、駿監督の死生観が存分に詰め込まれてたな。

あの世界で、キャラがなんてことなく発する一言一言に、凄まじい 意味がのせられてて
油断も隙もない感じでしたわ。

おかげで、大切なキーワードを逃してる気がする。

次は 油断しないぞ。



エンドロール後に おわり の文字が無かったのが
逆に「ああ、これで駿監督は 本当の おわり にしたんだな」

と思って、寂しかった。


生まれた時から ジブリ作品がそばにあって

セリフも空で言えるくらい 何度も何度も繰り返し観てきた。

駿監督の新作を待つ楽しみ
劇場に足を運ぶ楽しみ を

リアルタイムで体験できたこと

この時代に生まれて良かった と思える 貴重な体験でした。


この映画を見る ことを、ここ数年の生きる目標にしてきました。

これからは、駿監督からの宿題を解きながら、
自分の子どもに、何を伝えていくかが目標になるかな。

あ、あとジブリパークに行くのも目標!!


何度か 劇場に足を運ぶ予定なので、
思いが深まったら 書いてしまうかもしれません😂