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じゃぱにーずオタク、解釈を求めがちでは?みたいな話

こんばんは。千歳ゆうりです。

日常の雑談の中で、「姉さん、海外とかで暮らしてみたら?」と弟から言われたときに、「海外暮らし自体は興味あるけど、海外勢オタクのコミュニティが自分に向いていなかったら萌えの供給が無くて私が死んでしまう」という話をしました。一応言っておくとめちゃめちゃ大真面目です。
私の尊敬するアーティストみんな海外在住経験があるので、海外在住経験を積みたいとはまじめに思っています。ついでに言うと尊敬するアーティストみんな猫を飼っているので私もきっと猫を飼えば神作品が作れるはず……!と思っています。思っているだけですが。

余談はさておき、海外勢オタクのコミュニティが自分に向いているかは死活問題です。少なくとも私にとっては。
で、海外勢オタクコミュニティに関する所感を述べていきます。私自身、海外在住経験はないので、遠慮なく訂正おまちしております。
見える範囲での海外勢の概観として、一にコスプレ、二にイラスト、という感じがあります。まずここが大きく違う。日本の……あーこじらせた俺たち同人女的な感覚で言うと、一に解釈(小説、漫画)二にイラスト、という感じなんですよ。日本人解釈求めがちじゃないですか?解釈一致とかめちゃめちゃ気にするじゃないですか。
この所感は大きく間違ってはいないと思っていて、Skebその他で作曲の依頼を受けているのですが、日本勢は解釈を求めてくる感じがあります。それこそ、推しを題材にした依頼だったので私も依頼者の推しを解釈して歌詞を書いて歌を作る、みたいなことは何度か行っていますが、基本それ系は日本勢からの依頼です。
これに関して言うと、私が日本勢なので、海外で解釈を求めそうなオタクに私が知られていない(私を認知している人の母数の比として日本勢が多い)という理由も考えられます。が、Skebは新着楽曲を聞いて依頼をくださることも多く、海外勢のSkebリクエストはまあまあ多いというか、比率で言うと半々くらいなのでそこまで日本勢に偏っている体感もないです。
ちなみに、海外勢から解釈っぽいものを求められたことはゼロではない……のですが中国の方だったので、やはり日本人の私はアジア圏のオタクにシンパシーを感じるのかしらん、なんて思っていました。最近ネット小説上がりの中華BLにハマってですね……いやそんな話は置いといて。

リクエスト内容的に言えば、海外勢は用途がはっきりしています。「こういうアバターで、こういう内容の配信をするから、それに合うBGMがほしい。イメージとしては、[既存曲]みたいな感じで」というように。
アバターの見た目の情報は資料としてもらいますが、性格やバックボーンの情報は日本勢に比べると薄めです。
一方日本勢は、推しキャラクター(コンテンツ)や自分が今作っているゲームなどへの解釈を籠めた楽曲を書いてほしい、という依頼のされ方が多いです。Skebであれば一発なので決め打ちでこれ!とこちらで勝手に解釈を決めてしまいますが、そうでない場合は、こういう解釈かな?と数パターン考え、複数ラフを提出して確認、という形で進めています。そういえば私が一番最初に受けた依頼もTRPGのセッション用のBGMでしたし、日本勢そういうの多いのかなあなんて思っています。海外勢でもそういう解釈を求めるコミュニティがあるなら行きたいですが。めちゃめちゃ行きたいですが。有識者情報求む

書きながら思ったことではありますが、海外勢にとっては、解釈をする芸術というフィールドと、エンタメというフィールドがわかれているのかな、とは少し思いつつあります。
マーベルもの(すみませんがそこまで詳しいわけではないです)のヒーローとかって、わりと最終的には家族とか親友とかの個人的な問題に帰結する気がしていて、その辺、エンタメは広く共感できて頭を空っぽにして楽しめるもので、表現を味わって解釈する映画は別!という考え方、ありそうじゃないですか?誰でも共感できるテーマで、自分と重ねて爽快感を得るためのエンタメ、というか。ゲームで言う無口主人公に通ずるものがあるような気がします。そう考えると、コスプレが流行るのも納得なんですよね。より主人公と自分を重ねたくなる、というか。
私は解釈するのが大大大大大好きなオタクなんですが、刀剣乱舞が来る前にはヘタリアとかも流行っていたわけだし、共感して自分を重ねてとは対極にあるというか、キャラを深掘って解釈したい!っていう欲求だと思うんですよね。なんだろう、平安時代、源氏物語が流行った時点で平安貴族たちも光源氏に自分を重ねるとかではなく、光源氏やいろんなお姫様とかの解釈を無限に深堀っていたような気がするので、これはもう日本人の習性では……?と思いつつありますがいかがでしょう。

また、Skeb依頼でFF14のアバターに対して曲を書いてほしい、という依頼も海外勢から受けるのですが、FF14の海外人気はすさまじいと感じています。FF11とFF14はオンラインなので手を出せていませんが、それ以外すべてをプレイしたFFシリーズオタクとして、FFシリーズ関連のイベントやTGSに行くと、FF14のオタクの熱気はすさまじいし海外勢も多いな、と感じます。
先日カフェでナンパしたお姉さんが、FF14はかなり主人公を持ち上げてくれて主人公に愛着がわくので、Skeb依頼が来るのも納得だわ、と仰っていました。FF14を自分はやっていないのであまり語りにくいですが、他のFFはわりと主人公とプレイヤーは別だよね、みたいな感じで、だからこそいちプレイヤーとして主人公尊い……クラウドもクライヴも愛しているよー!みたいな萌えを私は感じていて、それは海外勢の、自分を重ねて~みたいな文脈とはちょっと逸れるのかな~なんて考えていました。まあ、FF14でどこまで主人公のパーソナルな過去の話が出ているかはわからないのですが。
ペルソナで話をすると、私は5より3が好き(リメイクとても楽しみにしています)なんですが、その理由も同じです。5はわりと正義感がある、というだけで、主人公の過去のバックグラウンドは薄めなんですよね。どういう過去の経験があって、どういう考え方をするに至ったか、みたいな話が(おそらく意図して)描写されていない。それに対して、P3の主人公は結構言動に彼自身のクセを感じるし、それは彼の幼少期から今に至るまでの経験を思えば納得できるし、それが愛おしいな、と私は思っていますがやっぱり海外人気は5のほうがあるらしい……まあペルソナ3と5は時代もハードもUIのスタイリッシュさも違うのであまり一概に比較できないのですが。

とりあえず、解釈を求める海外オタクコミュニティがどの程度の規模感であるのかはちゃんと英語等学んでフィールドリサーチしないとなあ、という気持ちがめちゃめちゃあるので、英語学んでいこうかなと思います。
基本的に上述の話は私個人の所感です。Skebの依頼についても体感ベースでしか話ができないので、そこは、ご承知おきください……。


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