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紙だのWebだのこたつだのと言っている場合じゃない

Webライターやこたつライターといった名称は、よく差別的な意味で使われる。

もっとはっきり言えば、Webライターはクラウドソーシング出身の駄文を書くライター、こたつライターはネットのあやふやな情報だけで有害な記事を書くライターといったニュアンスで語られることも少なくない。

しかし、紙だろうが、Webだろうが、こたつだろうが、商業媒体で記事を発信していれば「ライター」だ。少なくとも読者はそのように見ていることをお忘れなく。

この業界は新聞や雑誌などの紙媒体で書くライターをトップとするヒエラルキーがあり、Webライターやこたつライターはその最下層として蔑まれている。

しかし実際には、大企業や公務員の管理職クラスが退職後に現役時代の業務経験を生かしたWebライターになっているケースがよくある。

また、難関国家資格持ちが副業としてこたつライターをやっているケースも当然ある。

そのような人材はこの業界で非常に需要が高いので、すぐに頭角を表す人も多い。

そういう人に「え?Webライター?(笑)」なんて笑っているあなた。いつか追い抜かれて泣きを見ますよ。

豊富な業務知識や高い専門スキルがある人は、ライターを始めた時点で下手な紙媒体ライター以上のアドバンテージを持っている。あとは文章が洗練されれば問題ない。

私は著名な紙媒体ライターと同じメディアで記事を書いているが、その人たちよりアクセス数や反響が大きい無名のハイスキルライターは掃いて捨てるほどいる。

たぶんそのような人は早晩有名になり、下手な紙媒体ライターを凌駕する存在になるに違いない。すでにそうなりつつある人もいる。

年齢柄、そういう感じで社会的地位を上げて行った人を身近で何人も見て来たからたぶん間違いない。

また、それほど高いスキルがなくてもその人間性や仕事に対する姿勢、伸び代がある若い人ならポテンシャル(潜在能力)も侮れない。そこから頭角を現し、今や紙媒体で活躍する有名ライターになっている人も少なくない。

私が高く評価されている部分は仕事への姿勢だけだが、それでも年々依頼される仕事の質は大きく上がっている。

それを踏まえて言えば、私が身を置くこの業界は、紙媒体に書いているだけでアドバンテージを取れる時代はすでに終わっている。

それどころか、今じゃテキストコンテンツ自体が台頭する動画コンテンツに押され気味だ。

テキストコンテンツなど不要になる時代が来てもおかしくはないだろう。

そんな状況の中、紙だのWebだのこたつだのと目糞鼻糞を笑うようなマウンティングを繰り広げている場合ではない。

全てのテキストコンテンツで書いている人同士が手を携え、この業界がこの先も長く続くように、質の高いテキストコンテンツを提供して行きたいものだ。そう思いませんか?同業者の皆様。

#ライター #Webライター #こたつライター #私の仕事


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