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洋裁の技術を身に着けておいてよかった

長年、趣味と実益を兼ねた洋裁を楽しんでいる。かれこれ30年近く。

作った洋服の一部をこちらのマガジンに載せています。

洋裁のプロである母の背中を見て育ったので、門前の小僧、つまり独学である程度の技術は習得している。凝ったものが作れるわけではないが、裏地のある服を作れる程度の技術はある。ついでに言えば、そこから派生して編み物やビーズ、刺しゅうなど、洋服や小物を装飾する系の技術も独学で身に着けた。

そのようなハンドメイドの技術があるおかげで、自分や家族の服を作ることができ、既製服のリフォームもある程度可能になっている。外注すれば高くつくサイズ直しの大半を自分でやれば、家計の節約にもなるのでうれしい。

「ハンドメイドで洋服や小物を作らなくても市販のもので安いものはいくらでもあるでしょ」と言う人は多い。確かにその通りだが、実用性が高い裁縫の技術はあって損はない。

買えばそれなりの値段がする洋服が、材料費だけで済むのだ。また、お直しが自分でできれば時間とお金の両方を節約できて一石二鳥でもある。

さらに、今はマスク不足を背景に、無料で実物大型紙を配信するサイトや自分マスクを作る人が続出。空前のハンドメイドマスクブームが起きている。

そのブームに乗って、今私も手持ちの布でマスクを縫っている。おかげで不織布以外のマスクには全く困っていない。こういうとき「ああ、洋裁の技術があってよかった」と心から思う。マスクの価格が高騰している中、自力でマスクを調達できる安心感は一種の精神安定剤になっているのだ。

今、私がコロナ禍によるマスク不足に全く不安を感じない理由は、自分にそれをさっと縫える程度の技術があるからだろう。また、手持ちのどの素材がマスクに適しているかもわかる。そのような識別力もまた、長年洋裁をやってきたからこそ備わったものだ。

物が不足しているときほどDIY力があると強い。何より節約効果が高い。また、うまくいけばお金にもなるのはやはり魅力だ。

それに、いくらお金を積んでも買えない時に自分でほしいものを作れるのだ。そんなにおいしい話はない。そしてそのおいしい話には不利益につながる裏もない。ホントいいことづくしだ。

そう考えると、洋裁の技術を身に着けてよかったと思う今日この頃である。

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