礼儀作法について

ふと気が付いたが、今年に入って1つもキュレーションサイトを受注していない。

昔取った杵柄系の仕事の案内に応じていたらいつのまにか高単価になっていた。これまでもそうだったが、よい流れに背中を押されるときは、いつも大きな困った出来事が起こり、それが落ち着くと潮目が変わる。いい傾向だ。

実を言うと、何のキャリアもないただのおばちゃんが、競争も浮き沈みも激しいWebライティングをやったところで、パート、アルバイト代すら稼ぐことは無理だろうと思っていた。それどころか、あまりの割の合わなさにすぐやめてしまうのがオチだろうとも思っていた。

ところが、ふたを開いてみたら意外と自分に合っていた。もちろん収入も短時間パート程度には増えた。それだけではなく、私にとってはごく自然で日常的な礼儀や言葉遣い、あるいは請け負った仕事に対する姿勢などが、クラウドソーシングの仕事ではびっくりするほどの高評価を頂けるということもわかった。

そのおかげもあり、ここ数か月、DeNA騒動の直後以外は仕事があまり途切れず向こうからやってくるというありがたい状態にある。(もちろん玉石混合なので断るものも多いが)

礼儀作法などある程度社会経験があれば誰でも自然に身につくもので、それは社会人の最低限の基本だと私は思ってきた。しかしこの仕事を始めて以来、その自然だと思っていた礼儀作法があまりできていない人がかなりいるということがわかってきた。

例えば、敬語の使い方が明らかに適切ではない、共同で作業をするような形のプロジェクトで、クライアントの求めることより自分のやり方に固執して途中で仕事を投げ出してしまう、仕事に関する会話がまるでプライベートなLINEのやり取りみたいだったりする…なんて様子を仕事関係のチャットで結構頻繁に見ることが多い。

そういう場面に遭遇すると、自分がまるで宇宙人と接しているのではないかと錯覚し、ただ驚きあきれてしまう。冗談抜きに、クラウドソーシング界隈にはクライアントの担当者も含めて本当にそういう人が多い。何故だ?不思議だ。その一方で、そんな風に小うるさい感想を言ってしまう自分はやっぱり年を取ったなあとも思う。

でも、だからこそ私のようになんの才覚も持ち合わせていない人間でも信用されているのかもしれない。半世紀の人生経験でそれなりに磨いてきた礼儀作法が信用の元となっているのならそれは大変ありがたい話だ。

でも、最後にやっぱり言わせてもらえば、この界隈である程度稼げている人の多くは、おそらくどこに行っても恥ずかしくない程度の礼儀作法がきちっとできる人ではないだろうか?やっぱり社会人たるもの、礼儀作法くらいはきちんとしたいものだ。なんの後ろだてもないフリーの立場で仕事をしている人こそ、礼儀を忘れないようにしないと。(自戒を込めて)

とりとめのない文章になってしまった。ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。そして読みにくくてすみません。

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