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私の「報酬」に対する考えを話します

今、世の中はお盆休み真っ最中です。

そしてそういうものとは無縁なはずのフリーな私も偶然この時期に定期の仕事が入っておらず、実質的にお盆休みとなっています。

そんなわけで、はっきり言ってヒマです。だから、今日は報酬に対する考え方を書きます。

まるで誰かに偉そうに話しかけるような口調で書いていきますが、あくまでもこの記事はほぼ自分自身に向けて書いています

その点について、くれぐれも誤解なきようお願いします。


1.まずは私の手取り月収について

私の収入を正直に暴露すれば、多い時で月10万前後、月平均で7万円程度です。ちなみに、実働期間はほぼ半月です。

これは源泉徴収10.21%とランサーズ手数料20%を引いた手取り金額です。

だから総収入になれば金額はもう少し大きくなりますが、それでも月の手取り20万はまだまだ遠いです。現実はそうそう甘くはないですね。

そんな私が報酬のことに関して偉そうに言える立場ではないということは百も承知です。

けれども、今は以前と違い、クライアントより一定の信用が得られています。また、新しい案件の案内を頂くほど報酬が飛躍的に上がってきているというのも事実です。

また、それだけの金額を半月のパートで稼ぐことはなかなか大変です。それを考えると自分にしては上々だと思います。

そういうことを踏まえれば、私にも報酬に関する意見を言う資格はあるはずです。

そんなわけで、ここで私の報酬に対する考え方を、私自身の備忘録という意味でも記しておきたいと思います。「初心忘れるべからず」です。

2.報酬にかかわらず大前提となる4つの基本事項

フリーとして信用を勝ち取り、より高い報酬を頂けるようになるために必要なことはたくさんあります。

中でも

1.納期を厳守する

2.クライアントとの連絡は迅速かつ綿密に

3.時間の無駄なく効率的に記事を書く

4.必要に応じて単価の交渉を行う

の4つは当然クリアすべき項目として既に多くの皆さんが口をすっぱくしておっしゃっていることですし、私もそれは当たり前すぎることだと思っているので、それについては多くは語りません。

ただ、この他に私自身が常に肝に銘じていることが一つあります。それは

「クライアントが求めるクオリティ以上の記事を提供し続けなければ、当然報酬は下がる」

ということです。

ここで気を付けなければならないのは、私たちは自分がやった仕事を過大評価しがちであるという点です。

3.記事のクオリティを判断するのはライターではなくクライアントである

フリーで仕事をしていると、ついこんな認識を持ってしまうことが多々あります。

・記事執筆にかけた時間分の報酬は何がなんでももらうべきだと考えている

・「自分基準」でクオリティの高い記事かどうかを判断している

でも、考えてみてください。実際に記事のクオリティを判断するのは誰でしょうか?

残念ながら、自分がやった仕事のクオリティが高いかどうかを判断するのはクライアント、あるいはブラウザの向こうの読者です。私たちに自分の仕事のクオリティを判断する権利はありません。

だからクライアントに「求めている水準に達していない」と判断されればそれで終わりです。

こちらがどんなに手間と時間をかけて記事を書いたとしてもクライアントが「NO」と言えばそれが全てです。目に見える結果を出さずして報酬のUPを求める方が間違っていると思います。

だからこそ、ライターはクライアント目線でシビアに自分が書いた記事をジャッジし続ける必要があると思います。そのうえで、根拠となる証拠をちゃんと揃えた上で、満を持して単価の交渉をする、というのが筋ではないでしょうか?

そして彼らが求める以上の水準を目指し、時に手間暇かけてでもクオリティの高い記事を目指すのが当たり前。その考えこそが長い目で見れば自分のスキルアップや将来の大きな収入UPに繋がると考えています。


4.”現在の私”は常に「量より質を優先させたい」というスタンスで仕事をしている

■私が単価交渉をするときのポイント

現在、私は記事単価や文字単価が比較的高いお仕事を頂けるようになりました。

また、継続的に実績となる単価の良いお仕事を頂けるようになってからは、苦手だった単価交渉もできる身分になりました。なのでよほど納得のいかない単価である場合は必要に応じて単価交渉を行っています。

ただ、その際は自分がかけた労力ではなく、客観的に見たシビアな判断で、具体的に先方が納得せざるを得ない正当な理由を挙げて単価の交渉を行うようにしています。

例えば

・クライアントが求めた以上に内容を充実させるためにこちらから前向きな提案をし、それが好意的に受け入れられた時

・自分の記事がクライアントの要求水準を明らかに上回っている部分があり、自分でその根拠について明確な説明ができる時

私の場合、上記に挙げたケース以外で単価の交渉を行う事はほぼありません。

その理由は次の通りです。

■単価交渉ではその根拠となるクオリティの高さを証明する必要がある

私は、たとえ報酬が低くてもライターを名乗った時点からハイクオリティな仕事を目指すべきだと思っています。目に見える実績もなく何も結果を出していないうちから偉そうに単価交渉をする資格などないと思っています。

もっと言えば、私がクライアントなら?という視点で自分を評価しなければいけないと思っています。私なら実績もなくクオリティが高くない記事を書くにもかかわらず、値段交渉だけするライターなんてとっとと切ってしまいたいと考えるでしょう。

そういう視点で厳しく自分をジャッジしなければ、いつまで経っても自分が書く記事のクオリティなど上がらないのではないでしょうか?実力もないのに報酬だけUPさせたいなんて考えるのは愚の骨頂だと思います。

そのような考えのもと、単価交渉をするにあたっては、クライアントがぐうの音も出ないほど納得できるような、客観的な根拠のあるクオリティの高さを証明できる記事を書ける、ということが大前提だと考えています。

■価格交渉ではクライアントへの感謝の気持ちを大前提に

たとえどんなに理不尽なクライアントだとしても、一度はなんの後ろ盾もない一個人に仕事をするチャンスを下さった人です。そこに全く感謝の気持ちを持てないようではどんな仕事をしても誰にも評価されないのではないでしょうか?

どんな仕事でも謙虚な気持ちがないと傲慢になり、自分を見失います。そうすれば人は必ず離れていきます。クライアントも一人の人間です。そう考えれば、どんな対応をするかは自ずと決まってくるのではないでしょうか。

■理不尽なクライアントだと判明した場合は穏便かつ速やかに撤退する

まあ、そうは言っても明らかに不当な理由で単価が据え置き、または理不尽なことを言ってくるクライアントもいます。その場合はさすがに私も速やかに手を引きます。

その際は「立つ鳥跡を濁さず」で、極力穏便にその案件から撤退できるよう心を砕きます。

その仕事を辞める際に言う言葉についてはかなり熟慮して文章を練り、その上で辞めるという旨を伝えています。

5.結局のところ「それぞれの家計事情に合わせて何を優先するかを決める」でいいのでは?

これまでの文章で、私は「記事単価を上げるには多少の損をしても記事のクオリティを上げていく事を目指している」という考えを繰り返し話してきました。

けれども、時間をかけてリサーチをするなど、多少利益度外視になっても記事のクオリティを上げていく、ということは、短期スパンで考えれば大変損な話です。とにかく今すぐお金が必要だという人は数をこなすことも必要になると思います。

事実、私が「多少の損をしても~」と悠長なことを言っていられる背景には、現時点で夫が会社員として安定した収入を頂いており、扶養控除などの社会保障の面でかなり恵まれていることがあります。でもそれについては

「利用できるものを最大限に利用して何が悪い?その手の文句は政府に言って下さい」

という一言を声を大にして言わせていただきます。

ただ、数をこなしてたくさん稼ぐということが正義ではないとも思います。

例えば、子育てや介護があるなどの理由で、仕事に多くの時間を割けない人は、20万どころか5万10万を稼ぐだけの時間を確保するのも困難だと思います。

そういう人が報酬を増やしていく一番の近道は、やはり目先の損はしても長い目で見れば得になる方法、つまり

「丁寧な仕事で信用を積み重ね、1記事あたりの単価が高い記事を受注して仕事にかかる労力を最小限にしていく」

ということを目指すことが大切だと思います。

「短期の利益より長期スパンで利益を伸ばしたい」

そう考えれば今焦って受注数を増やすよりは、仕事を選んでより少ない受注数でより高い報酬を得るための準備として、多少労力がかかっても取組みがいのある難しい案件に挑戦してみるのもありではないでしょうか。

働き方は人それぞれ。目先の利益を追求しなければ食べていけない人もいれば、そこまでしなくてもとりあえず食べていける人もいるなどその背景は様々です。

だから全員が今すぐバリバリ稼ぐことを目指すことはない、それぞれの家のそれぞれの家計事情に合わせて自分に合った働き方で、より効率的かつお得に収入が得られる道を模索すればいいのではないでしょうか。

最後に

お金のことを書くのはとても難しいものですね。おかげでこの記事は私史上でも最悪レベルの駄文となってしまいました。これではクライアントに提出できません。(泣)

けれども、私の報酬に対する考え方についてはほぼ漏れなく書けたとは思いますし、これは自分のごく私的な記事ですので、まあ、自由に書かせていただいたということでご容赦くださいませ。では。

画像:Pixabay

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