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「加齢とともに花粉症が軽減される」という話を疑っている

ふと気がつけば、花粉症歴もかれこれ40年以上となっている。

昔はスギ花粉だけに反応していた体がヒノキ花粉にも反応し始めてから10年余りだが、ここ数年で気づいた変化がある。花粉症の症状の出方が明らかに変化しているのだ。

長年、くしゃみ、鼻水、鼻づまりの花粉症の3大症状に悩まされてきた私は、比較的早めに抗アレルギー薬を飲み始め、マスクが手放せない体となる春を過ごしてきた。

しかし、最近は鼻の症状がほとんどなくなり、かわりに目のかゆみやしょぼつきだけが残る感じとなっている。

最初は、長年の花粉症との付き合いで、体が花粉に慣れたのかと思っていた。耳鼻科で行う花粉症の治療に「免疫療法」というものがあり、スギ花粉のエキスを体内に少しずつとり入れると、症状が軽減される人もいるらしい。

しかし、その治療と長年花粉症と付き合いがあることは全く別の話だ。単にアレルギー症状と長く付き合っているからといって免疫ができるわけではない。

だったらなぜ鼻の症状がほぼなくなったのだろうか? とかねてから不思議に思っていた。

そんな折、複数のニュースサイトで「花粉症は加齢とともに軽くなる」という記述を見つけた。なんでも加齢で免疫機能が低下するので症状が軽くなるらしい。(情報元:教えて!goo)

なるほど、それも一理あると思った瞬間、花粉症に苦しむ父のことを思い出し、またまた頭の中に「?」が浮かんでしまった。

高齢になってから花粉症を発症した父は今がピークらしく、現在気の毒なほど鼻の症状がひどい。免疫機能が明らかに落ちている年齢でそれほどひどい症状が出ているのはどうしてだろうか? 

そう考えると、加齢で花粉症の症状が軽減するという説も結構怪しいものだ。もしかすると専門家の中でも見解が分かれているのかもしれない。

翻って、私の場合はどうだろう?

確かに鼻の症状は驚くほど軽くなった。しかし目の症状は明らかに前の何倍もひどい状態になっている。時に目が開けられないほどつらい状況になることもある。つまり、単にひどい症状が鼻から目に移っただけとも言える。

そんなわけで、私自身は「加齢とともに花粉症の症状が軽くなる」という話には懐疑的だ。それに、多少症状が軽くなったと言っても、スギやヒノキの花粉が乱れ飛ぶこの時期が辛いことに変わりはない。結局死ぬまでこの病気とは切っては切れない仲なのだ。(ため息)

画像:PhotoAC

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