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REVIEW TIME #01 -Xデザイン学校ビギナーコース2022

2022年9月~2023年2月まで受講していた、Xデザイン学校のビギナーコース。

来月から、元受講生の有志で講義内のワークに再チャレンジする勉強会があるので、それに先立って講義内容の振り返り中。

特に序盤の講義は、ついていくのが精いっぱいだったので、改めて資料や自分のメモを読み直していくと、「そうそう、これは忘れちゃいけない部分なんだよな~」と思えて結構楽しい。

ちなみに同時並行で、人間中心設計入門 HCDライブラリー第0巻を少しずつ読んでいて、その中でも「あ、これ講義のスライドで出てきた内容だ!」という部分があり、これも楽しい。

すごくのんびりペースでの復習になっているけど、せっかくなので、「振り返りの振り返り(リフレクション)」もメモしていこうと思う。

今回は、
#00-プレ講座
#01-ブートキャンプ
#02-エスノグラフィ/行動観察
の振り返りメモ

サービスデザインとは、「ビジネスとユーザーの非対称性を繋ぐこと」


講義中のリフレクションにも幾度となくメモしていたことだけど、大事なことなので、改めて。

個人的に、この定義?概念?がすごく好きで、「そうそう、私がやりたかったのって、コレ!」と、いつも1人でふむふむうなずいちゃう。

就活をしていたときから漠然と「ビジネスを作れるようになりたい」と思っていて、関心がある社会人教育の領域で、その経験が積めそうだから今の会社に入った。

必ずしも企業や新規事業の立ち上げをしたいってわけではないんだけど、「ユーザーに、ひいては社会にとって、価値のあるサービスを作る力をつけたい」という気持ちがずっとあって、それを叶えるものがサービスデザインなんだと知れたのは、今回ビギナーコース受講を経て自分が得た大きな価値の1つ。

その中で、「現状のユーザーのペインをただ解決するのではなく、”創りたい未来”とのギャップを埋めること」という視点を知ることができたのも、自分にとってはとても大きい。

最近の自分の仕事の進め方を振り返ると、少しずつ「顧客が求めているからコレをやろう!」という短絡的な考えから、「顧客はコレを求めている。では、サービス提供側としての自分たちが与えたい影響は?」と立ち止まって考えるようになったと思う。

自分は、まだいち現場社員で、各タッチポイントの改善をするに過ぎないことが多いけど、「事業全体の方向性は?+その中でこのタッチポイントで与えたい影響は?+今の顧客の状態は?→どう繋ぎ合わせる?」という思考をするようになった(できている、には程遠いけど)。

日々、顧客と直に接することが多いからこそ、ついそれだけにぶんっと振り回されがちで。
実際、顧客の状況や行動、言葉に現れるものはとても重要な要素なんだけど、それ”だけ”を見ていてはまだまだ…と気づくことができた。


事業のスタートラインは、他人事とは思えない、自分事として捉えた「創りたい未来」である


講義内で行った、プラットフォーム企業を1つ取り上げて分析するワークを、自分でもやってみた。

講義のときに取り上げたのは、ハンドメイドマーケットのCreema

今回は、ネットショップを手軽に開設できるBASEをチョイスして、自分なりに調べてみた。

以前、774プログラムというものに参加したとき、商品の販売経路の1つとして使ったことがあったので、自分としても多少なじみがあったのだ。

BASE自体がどんなサービスで、どんな中小企業や個人にどんな価値を提供していて、その先でどんなユーザーがどんな価値を得ていて…というのは、比較的容易にひも解いていくことができた。

ただ、運営会社のBASE株式会社のコーポレートサイトIRを読み進めていくと、講義内でCreemaについて調べていた時と同様、「BASEといういちサービスを、いちユーザーの視点で見ているときには気づけなかったこと」がたくさん見えてきた。
(深夜に1人で「え、何これ、おもしろ」とつぶやきながら夢中で調べてしまうくらいには楽しかった。笑)

何を民主化するビジネスなのか、どのような未来を実現したいのか、そのためにどのような関連ビジネスを展開しているのか、どのようなデータを集めて活用しているのか…

特に、代表メッセージを読んでいると、お母様のちょっとした一言が事業を始めるきっかけになったことがわかり、「事業のスタートは、自分事化にある」ことを、事例を通じて改めて学ぶことができた。

同時に、この自分事化は、事業を始めるタイミングだけでなく、発展させる段階でもやっぱり大事なんだと思う。

結局、自分事化したものじゃないと、夢中になれない。
そして、「夢中になる」ということは、人間の行動を起こす上でとんでもなく強いエネルギー。
「夢中で」「ただ好きで」やっている人たちに、「義務感で」やっている人、「理屈で重要性はわかっていても、心が躍っていない」人は勝てない。
たとえ、どれだけ優秀で、経験があって、知識があったとしても。

その意味で、ビジネスって、実はすごくエモーショナルで泥臭いものなんだろうなと、ふと感じた。

まとめ


今回は、#00~#02の振り返りをしていて、気づいたことや考えたことをつらつらメモしていった。

冒頭にも書いた通り、とてつもなくのんびりペースでやっているので「終わるのか…?」という気持ちもあるけど、急いでも良いことなさそうなので、脇道に逸れながらのこのこ進んでいこうと思う。

ただ知識をつめこんで勉強する、目的地に向かった最速ルート猪突猛進型ではなく、くねくねしながら、休憩しながら、結果的に同じ方向に進んでいく、そんな学び方をしていこう。