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ブレイクダンスと私(後編)

社会人になってから現在まで、ブレイクダンスと離れるが
私のダンスライフに影響を与えたTV番組を3つ挙げる。

Grooving scene DADA

90年、ダンスユニットZOO+RIKAKOで始まった番組。
クラブに集まった参加者が一斉に踊り脱落方式で最後の
5名が決勝ステージで踊りトップを決める。
ディスコからクラブへと変わりダンス人口も増えたのか
ダンス番組として私の中では初めて。

この頃は、ボビーブラウンやMCハマーなどニュージャック
スウィングという音楽とダンススタイルが流行し、
フロントバックやランニングマンなどスタイリッシュで
デュープなステップがZOOや番組参加者にも表れている。

のちにアーティスト界でもジャネットジャクソンや、
日本では安室奈美恵さんだったりシンガー&ダンサーの原型ができ、
ダンスがより身近になって、この頃から徐々にストリートダンス
が認知されてきたと思う。それとは別に日本ストリートダンス界
の親でもあるBe bop crewも多方面で活躍。

番組終了後、yukiがTRFに加入、ZOO自体は音楽ユニットとして
活動し「Choo Choo TRAIN」などJR ski skiのCMでも話題となり、
解散後HIROさんなどでEXILE結成となる。

天才たけしの元気が出るテレビ

日曜夜8時放送で、平日再開前夜の拠り所にもなった。
ダンスといえば何といっても「ダンス甲子園」!
高校生チームがナンバー1をかける。数回開催されたが、
ここからヴォーギングやホーシングなど様々なダンススタイルを
観ることができた。元気スタッフはラッキー池田さん。

ユニークな高校生やLL Brothersなど業界デビューもいたが、
衝撃だったのは福岡のブレイクダンスチーム「インペリアル」。
一斉ヘッドスピンとスゴ者が両腕を離し脚を抱え込む「エッグ」
という技をはじめて披露。頭だけで回るなんて常識外、
更に楽曲に合わせてブレイクダンスを踊りこなす脅威も感じた。

「ブレイクを続けてれば。。」と少し後悔。インペリアルが
ブレイクダンスを諦めず進化させた姿勢を見習った。

スーパーチャンプル

2000年代に入り、前身となる少年チャンプルに続いて中京テレビ
深夜にDA PUMP(ISSA,KEN,YUKINARI)+鈴木紗理奈パーソナリティで
多くのダンサーやゲストを招いていろんなダンスコンセプトを
紹介したり、ブレイキンバトルや中学高校ダンス選手権、
インカレ戦などダンスを詰め込んだ伝説の番組。

高校生選抜のチャンプルハイスクールからは、KorocKや菅原小春さん
ブレイキンでは九州男児で小学生だったISSEI君、町田の廻転忍者など
今を活躍する数多くのそうそうたる名が番組出演。

この頃にはすでにヒップホップダンスは一般的に周知され、
ダンススクールでの習い事として定着。ストリートダンス自体も
5大ジャンルを中心にレクチャー化や技術も昇華、進化、融合を続けた。
その結果、ダンスディライトなど数多くの国内外コンペティションで
優勝を果たしたりと日本のダンスレベルの高さを把握することとなる。

私もストリートダンスは無我夢中なものとなり、Dance styleなどの雑誌
やDVDを見たり学んだりやってみたりの日常を送っていた。ただ、
ブレイキンに関してはあまりにもレベルが高く、それに手を出しては
あきらめる感じだった。

それから

TV番組「スタードラフト会議」でダンサーもよく出場したが、
特に眼を引いたのがピンで純粋にロックダンスを踊る眼鏡の女の子
かりんちゃんと、見た目すぐオタクとわかるリアルアキバボーイズ。

一人の女の子が正統的ロックダンスでこんなにかっこいいものか、
オタクがいきなりブレイキンのスゴ技を、どちらも衝撃だった。

ネットSNS時代の到来となり、私もそれまで独学していたものを
発散したくなり、オタク寄りな自分を認識してニコニコ動画で
踊ってみたを投稿、10年間継続できた。踊ってみたのブレイキンと
言えば「テクノブレイク」。リアルアキバボーイズも見つけ、精一杯
自分らしく楽しく踊っている姿に共感するようになった。

そして、踊ってみたにかげりを感じて卒業、高みを望まなくていいから
健康も兼ね適度なダンスを続けたい意志で正統的ストリートダンスを
一から学びなおしている。基礎が大事、トップロック、アップロック、
フットワークなどラジオ体操的に毎朝日課として続けている。

リアルアキバボーイズカバーのナユタン星人さん「惑星ループ」、
今年五輪出場するShigekixさんの「ブレイキンラジオ体操」です。


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