「もったいない」を初めて前向きに捉えることができた。



「こんな才能があるのに、活かさずにもったいない」



これは、


作品を見てもらった後よく言われる言葉であり


「またかぁ・・・」とうんざりする原因でもありました。



ここ10年くらい言われてきたかも。





そう言われるたびに




「ハァ・・・・」


(何様だ)




と感じてきました。




言ってる人は善意で言ってくれてるのだろうけど、



全然受け取れなかった。




「仮にあなたがいう『わたしの才能』とやらが使えたとしたら

使いこなしてみてほしい」


と思っていました。



何が、もったいない、だ。



こっちの気も知らないで…。






もったいない、というのは、



「こんなに絵や漫画がかけるんだったら、出版したり絵の仕事をしなさい」




ということなんだろうけど。




小学生の時、


ある雑誌に漫画を投稿して入選したものの


評価シートというものがあって、詳しく漫画を評価してあって


絵柄やストーリーがここまで出版社に指示されるものなのかと知り、


雑誌で漫画を描く夢は諦めることにしました。



描きたいことがたくさんあるわたしは

向いてないのかも、と感じたのです。



その後も、出版社の良い噂は聞かないので、

出版には興味がないままです。



また、高校を出、

芸術系の大学に進学しながら、イラストやデザインの仕事をしたけれど



若いからとか、未熟だからだとかで


お金を払ってもらえなかったり嫌なことを言ってくる大人と仕事をしたことで


もう、絵やデザインを仕事にするものかと思いました。




大学を卒業し、デザイン系の職についたけど、



忙しすぎて、ご飯もろくに食べれず毎日睡眠不足で


いつの間にか、壊れて空っぽになってしまいました。




わたしは、何がしたかったんだっけ…?




大好きだった絵も描けなくなりました。




それからというもの、


数年、自分で絵を描くという表現をしていませんでした。





空っぽになってしばらくしてから


少しずつ自分の表現が戻ってきました。




それが2014年の6月ごろ。



ポストカードサイズの紙に万年筆とコピックでたくさん描きました。



多い時は毎日5枚くらい、


とにかく毎日描きました。




そしてどんどんたまっていって、



今回2018年3月、


今まで描いた絵や漫画を個展で展示することにしました。





(グループ展は何回かしたことがあるけど個展は初めて。)



作品を発表すると必ずいる


「間違い指摘おじさん」・・・デッサンの狂いなどを指摘


「過去の栄光おじさん」・・・「わたしの若い頃は…」とすごそうなことを話す。


「知識自慢おじさん」・・・「こんなことも知らないのか!」と呆れた顔をする。


「もったいないおじさん」・・・「これを仕事にせず遊びで絵を描いているなんてけしからん」




※こういうこと言う人、おじさんが多いので〇〇おじさんにしてますが

全てのおじさんがこうではないのでご理解ください。



その中の、説教とはまたちょっと違う


「もったいないおじさん」が




今回も現れたのです。



「ちょいと見せてもらいますよ」と


入ってきて



しばらく見た後


「こんだけのデッサン力と色彩感覚あるんだったらものにしなさいよ!」


と強めに言われました。





褒められているのか怒られているのかわからない。




ものにしているではないか。

自分の中にあるものを、イラストとして出してあなたに見せているではないか。




その人は続けます。


「こんな引っ込み思案じゃ、あきません!!!!」





「はぁ・・・」



このわたしが引っ込み思案だったら、

どうしよう。



描きたいもの外に出して、

言いたいことも言って、


自腹で個展やっちゃう、


こんな目立ちたがり、引っ込み思案なわけないだろう。




そう思ったが、


おじさんのいう「ものにする」というのは、


「お金にする」ということ。



「引っ込み思案じゃダメだ」というのは、

出版社に持ち込むなど自分で働きかけることを言うのだ、と理解しました。




散々言っておきながら、


そのおじさんは



「失礼なことを言って申し訳なかった。清めの塩をまいておきなさい。」



と、去って行きました。




いつもなら、


「出たな、もったいないおじさん」と

敵視するのに、


今回のおじさんは憎もうにも憎めなかったのです。




そして数日後、またそのおじさんはやってきました。



「またおじさんきましたよ」




「(また同じこと言いにきたのかな)」



予感は的中。



同じことを言いにきました。



最初は。



しばらく聞いていると

「ほんとにもったいないと思ってるから、わざわざ来たんですよ」



と、言うのです。



なんか、気持ちだけ伝わってきちゃって、


わたしのために時間割いてきてくれたのかな…


(それともほんとに暇なのかな…)


と、少し嬉しくなりました。





おじさんは言いました。


「あのねえ、きみは自分のためだけに描いてるでしょう。


そうじゃなくて、与えられた才能を世の中に還元しなきゃダメなのよ。」



わたしは、ハッとなりました。




大抵のおじさんの話は、左から右に聞き流していたのですが、



この言葉には、気付きがありました。





「世の中に還元」。





あ…そうなのか…。




すっと入って来ました。





わたしは、たしかに自分のためだけに描いて来ました。


表現したいものが多すぎて、


追いついてなくて、



人から求められるものはうまく表現できなくて、



自分のために描くしかないと思い込んでいました。





でも、この技(と言っていいのかはわからないが)、



絵で表現できる力、まとめる力、色を感じる力は


わたしのためだけに与えられたものではない、と妙に納得しました。



いつか、近い未来、


世の中の人のためになるような、


他の人が喜ぶようなことを


していかなくちゃ。



そりゃそうだよなぁ。


と思いました。




「はぁ・・・


わたしはまだまだだなあ…」



と、呆れてしまいました。





たしかにそういう意味では引っ込み思案だし、



批判が飛んできそうになるとすぐバリアーを張って逃げちゃう。



どうせ、世の中に役に立つようなことは

わたしにはできないし

お金にもできないんだ。



って思い込んできた。




けど、



自分に与えられた力は、


世の中に還元するために、



今持たされているだけなんだ。



だから



「もったいない」。



ああ納得。





よし、これから還元していこうではないか。



全然、具体的にやり方はわからないけど、



前だけは向いておこう。






わたしにできそうなことがあったら


断らずに


やってみよう。




そう、強く決心できた出来事になりました。




こうやって、人は丸くなっていくのか(笑)







みんなもそうだと思う。



本人がなんともおもわずできることで

実は、他の人には難しいことって意外とある。



例えば、

わたしからすると、


・人の作品をじっくり鑑賞できる人

すごい。

わたしの漫画の隅々まで読んでくれたり、意味をくみ取ってくれたり。


あとは、

・外国語が喋れる人



・3連勤以上できる人


・お酒が飲める人


・いくつも恋愛ができる人



・お金のことがわかる人


・子供を育てている人


・人の期待に答えられる人







挙げだしたらきりがないんですけど、



「わたし何にもできないんです」


っていう人にも必ず役目がある。




それを見つけるまでが大変だけど、




もし求めてくれる人がいたら、


乗ってみるのも良いかもしれませんね。







今回の気付きでした。









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ちわ

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